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男子U-18代表候補合宿 バスケ

湊谷(洛南)、岩下(芝)のリバウンド争い
 11月25日、U-18男子代表候補合宿が東京の安田学園高で始まった。この日は公式戦などの選手を除く11名が参加し約1時間半練習を行った。1・2年生のみでの合宿ははじめてということもあり、すこし大人しめのスタートとなった。
 合宿は27日まで行われる。
 メンバー、今後の予定は日本バスケットボール協会公式HP











 ストレッチの後、ドリブルをしながらランニング。1番後ろの選手がチームメートの間をジグザグに追い越していく、スプリングキャンプでお馴染みのメニューだった。フットワーク、サイドステップで体をあたためると、ボールなしのコースチェックをオールコートで行う。あえて身長の違う選手で組みスピードを上げていく。最後はボールを使って行った。



 続いてはドリブルシュート。45度、コーナーで切り返しを入れ、左右から行う。湊谷(洛南)がダンクにいくと、岩下(芝)も続いた。次は先のコースチェックのようにポジションにこだわらず組み、オールコートの1on1を行う。コーチ達が丁寧にセンター陣にアドバイスをしていた。その後はルーズボールからの1on1。ハーフラインの延長線上に立ち、合図とともに1歩サイドステップを入れてから投げられたボールに飛びつき、自分が立っている側と反対側のゴールに攻める。このメニューではガード陣がさすがの身のこなしとハンドリングを見せていた。



 フリースローで息をととのえると、リバウンドから3メン。さまざまなバリエーションでシュートにつなげる。そしてシューティングを挟み、最後に10点先取の5on5に入る。始める前に各コーチがそれぞれのチームにアドバイスを与えていた。ディフェンス、トランジションを心がけるよう声がかかる。メンバーはチームをこえての交代もあったが、最初の3本は黒チームが連続で勝利。4本目はインターバルごとのアドバイスが生き4・6本目は白チームが勝った。湊谷(洛南)・永井(延岡学園)に自然とボールが集まっていた。中山(市立船橋)はインサイドから3ポイントまでこなし、並里(福岡第一)は1年生ながら積極的な展開を作っていた。




田中聡ヘッドコーチ(岐阜農林高)
(夏の北海道合宿で3年生が抜け、人数も絞られた)ポジション別に技術も体力もある17人を選びました。最終的には(来年のアジアジュニアに向けて)12名選ぶので、今は選考段階です。キャプテンはまだ決めず、リーダーシップもみていこうと思います。
(1日目を終えて)今日はちょっと遠慮しあってやっているような感じがしましたね。U-18の合宿は3回目ですが、1・2年生で合宿を組んだのははじめてなんです。新しく入った選手もいますし、まだチームとしてコミュニケーションがとれていませんが、これから練習の回数を重ねるごとに1つになっていくんじゃないかなと思います。
(これからどように強化していくか)明日は大学と練習ゲームを組んでいます。この子達の中から来年のアジアジュニア大会のメンバーを選考していくので、精神的な部分、物怖じしないだとかこういう中で自分が出せるかとかそういうところも見ていきたいです。それからアジアに出たら中国や中東のチームに2m以上の選手が随分いますので大きい子も外へ出てドライブできるようにといったことを身に付けさせたいなと思っています。」


岩下達郎選手(芝2)
3月のトップエンデバー、国体優勝、そしてU-18候補選出と躍進の1年を過ごした。バスケットでは204cmの長身はとても魅力だが、そのさらに数倍も魅力的な人柄がにじみ出る。

−1日目を終えて
「つらかったですね(苦笑)。全国区の人だとサイズから違いますし、みんなと比べて筋力も体力も足りないものですから。でも最初の頃に比べたらちょっとはついていけるようになったと思います。少しずつですけど。これから慣れていって勝てるようにしたいです。
やっぱりここにいる皆は気持ちから違うと思うんですよ。バスケットにかけているので見習っていきたいです。本当に名前も顔も見たことがあるような人たちばかりで。何だか想像できないですよ。“自分がここにいる?!”みたいな感じがします。この中では全てにおいて実力不足なので、もうとりあえず気持ちだけは何とかついていって。気持ちが負けたら何も勝てなくなってしまうので。それで頑張れればいいと思います。」

−芝高チームのこと
「周りから恵まれた代と言われていて、走れるし、外もこのレベルとは比べものにならないかもしれないですけどよく入るんですよ。チームに戻った時は自分がこういう貴重な体験をしてきているので、それをなるべく皆に伝えて気持ちから変えていきたいですね。自分がチームを引っ張れるようになって、勝てたらうれしいです。東京都のベスト16以上、とってみたいですね。」

−バスケットを始めたきっかけ
「入部したのは中3のGW明けです。でもテスト1週間前は部活禁止で、入ってすぐテスト期間に入っちゃったんで5月の半ばぐらいから本格的に始めました。中3になって、昼休みとかに校庭でみんなでバスケをやっていて楽しそうだなぁと思って、自分もまじったんですよ。そうしたら身長もその時2mくらいあったし、やっぱり楽しかったんですよ、体を動かすのが。なので本当に入りたいなぁと思って、ちょっと遅かったんですけど入れさせてもらいました。最初は監督にも『バスケは厳しいから途中で辞めるような気持ちだったら入るな』って言われたんですけど、『やります』って言って。そのまま試合にもちょくちょく出させてもらって、ここまできました。」

−バスケ部に入る前のこと
「中1の頃はバスケ部に誘われることもあったんですけど、他のことをやっていました。ギターです。うちの学校はクラシックギターの合奏の部門で全国1位をとることもあってこの世界では知られていて、先輩はプロみたいな技術を持っていて憧れもあって、入って。
入学時の身長は183cmですね。そんなに高くはない…高いですかね?そこからかなり伸びました。びっくりですよ。弟がいるんですけど、弟は中3で174・5cmくらいなんです。ただ母親が176cmあるんで。50歳代なんですけどその世代だとかなり高いですよね。たぶんそっちの遺伝子ですね。後は…よく寝てました(笑)」

−勉強のこと
「国体から勉強がおろそかになるようになってしまいました…。うちの学校はスポーツ推薦はほとんどないし、親の方も芝に入れたのはやっぱり勉強で進んでほしいっていう方針だと思うので、バスケを頑張りつつ、勉強もしっかりっていう文武両道を目指します。この合宿にも勉強道具もって来ましたよ。これから世界史をやります。2学期の期末テスト2週間前なので、ちょっと暗記しないといけないんで(笑)。普段は部活のあと疲れてしまってなかなかできないんですけど、根性の問題だと思うんで。これから気持ちを切り替えてやっていきます。」

−目標を聞かせて下さい
「こういう機会を与えてもらったからには最後の12人まで残って、なかなかできない体験、“アジア大会”っていうのに出てみたいですね。」




取材・文 北村美夏 2005年11月27日
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