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男子北京五輪予選メンバー発表・壮行会 バスケ


421人のファンが駆けつけた
 7月16日、バスケットボール男子日本代表は代々木第2体育館にて練習を1部公開した。
 続いて壮行セレモニーが行われ、その後の記者会見で28日からの北京五輪予選に臨む12名が発表された。

鈴木ヘッドコーチ、網野・川村・青野・柏木選手のインタビューは こちら
桜木ジェイアール選手のもたらすもの は こちら






<公開練習>
 練習のラスト約30分を公開とし、10分ゲームを2本行った。5・6割の力で色々な形を確認している様子だった。パッシングからのアウトサイドや速攻のシュートが落ちると集まったファンから「あ〜」と大きなため息があがる一方、#15竹内譲が速攻でダンクを決めるなどの場面では拍手が起こった。#9折茂はヨーロッパ遠征に続き調子が良さそうで、見せ場を作っていた。
「長所は速攻と、鈴木さんになってからやっているパッシングゲーム。ジェリコ前HCのバスケットにハーフコートが加わった感じです」(#6桜井)



<壮行セレモニー>
 まず選手が1人1人紹介され、白のユニフォームを着て登場。次に石川武専務理事が「バスケットのメジャー化に向けての1歩として、色々な問題を抱えているが、この徳島に全てをかけている。選手はもちろん皆さんもともに頑張りましょう」と挨拶した。続いては来場者より当選した20名が選手・スタッフに花束を贈呈。その後、選手が1人1人決意表明し、お返しにサインボールをプレゼントして感謝を表した。

#4川村「4月から合宿をやってきて、チームとしてできあがってきているので頑張ります。応援よろしくお願いします」
#5山田「五輪に向かってやってきたので熱い応援をよろしくお願いします」
#6桜井「28日から大会が始まるのですが、ホームであることを生かすためにはもちろん、皆さんの声援は選手の力になるのでたくさんの応援よろしくお願いします」
#8柏木「北京に向けて頑張りますので皆さんも一緒に頑張りましょう」
#9折茂「年齢的にも最後のチャンスだと思っているので頑張りたい。応援よろしくお願いします」


#10竹内公「皆さんの応援が僕たちの力になりますので、是非徳島まで足を運んで頂いて、応援よろしくお願いします」
#11網野「チーム一丸となって、一生懸命チームプレーで頑張るので、一緒に北京に行きましょう」
#12五十嵐「今日はたくさん集まって頂いて嬉しく思います。本大会ではチーム全員でベストを尽くして五輪切符を勝ち取りたいと思うので、是非会場に応援に来てほしいと思います。よろしくお願いします」
#13青野「徳島では最善を尽くして頑張りますので、応援よろしくお願いします」
#14桜木「JR桜木です。頑張りますので応援よろしくお願いします」
#15竹内譲「徳島開催で地の利を生かせると思うので、応援よろしくお願いします」

#7佐古キャプテン「僕も折茂もだいぶ五輪予選は経験していますが、今まで1度も勝つことが出来ませんでした。日本は北京に出場できれば32年ぶりになりますが、ここにいるメンバーも日本のバスケットの新しい歴史を作りたいと思っています。精一杯頑張りますので、応援よろしくお願いします」

鈴木貴美一ヘッドコーチ「今日はたくさんの方にご来場頂き嬉しく思っています。4月からはまず、選抜チームで期間が少ないことからパスのタイミングを合わせる練習を非常に多くやりました。その結果、ハーフコートあり、もちろん若い選手が多いので速攻もあり、またインサイドもアウトサイドもあるというバランスのいいチームが出来上がりました。ヨーロッパ遠征では、リトアニア1部リーグ5位のチーム、ウクライナのナショナルチームに勝ちました。選手は日に日に成長して色々なことを吸収することが出来ました。今日は30分の公開練習でしたが、昨日まであまり調子のよくない選手が今日非常に調子がよくなっていて、これはファンの力だと思います。ホスト国として恥ずかしくないように精一杯頑張るので、会場に来て是非応援して下さい」


<記者会見>
石川武専務理事挨拶
 「今日、代表12名が最終的に発表されました。私達としては、このメンバーを日本最強メンバーとして送り出せると自負しています。徳島の大会は、北京五輪はもとより日本のバスケットの将来につながる重要な試合と位置づけているので、石にかじりついても地を這ってもメダルを取って北京につなげ、バスケットボールに夢を託す多くの少年少女、そしてファンのためにここで道を拓く決意で頑張りたく思います。バスケットが盛んになることを切望して挨拶に代えさせて頂きます」

スタッフ紹介(杉浦良昭強化部長)
 「今合宿で12回目となりますが、モチベーションも高まりいい感じでチームがまとまってきました。以上のスーパーバイザー〜サポートスタッフ12名で今大会に臨むのでよろしくお願いします。専務理事からもあったように、新たな歴史を作る元年となること、勝つことによってなおいっそうバスケットが飛躍することを期待しています」 

選手代表コメント(#7佐古キャプテン)
 「32年と言う僕らも想像できないくらい長い間五輪に出ていないのが現実の中、部長もコーチも言っていましたが今最強のチームが出来上がったと思います。皆五輪は漠然としてしかイメージできない大会ですが、このメンバーで新しい歴史の1ページを切り拓くチャンスが、この徳島にあると思います。僕も折茂もだいぶ五輪予選を経験してきましたが、毎回自信はあっても勝てなかった。その失敗をこのチームにはいい経験として生かせるよう最善の努力をして、最後に1番いい結果―アジアで金メダルを1度もとったことがないのでまずそこを目指して頑張ります。大会が近づくにつれて選手間の会話も意識の高いものになってきているし、練習もだいぶ緊張感が出てきています。次の合宿では怪我のないよう、いい調整、いいコミュニケーションをして徳島に入れれば、いい結果が出ると思っています。経験したことのない五輪というものに挑戦する難しい環境ではありますが、それを手に入れるのが選手として最高の喜びだと思うので、自分達の夢に向かって頑張ります」

メンバー発表(鈴木貴美一ヘッドコーチ)
#4川村 昨年12月のアジア大会メンバーには入りませんでしたが、リーグ・オールジャパンで素晴らしい活躍をしてカムバックしました。
#5山田 彼も同じくアジア大会メンバーには入りませんでしたが、リーグ・オールジャパンで活躍してカムバックしました。
#6桜井 速攻には欠かせない選手なので入れました。
#7佐古 ガードポジションは能力だけでやるわけにいかない中、彼は失敗も含めた長年の経験を持っています。プレイヤーとして必要ですし、柏木・五十嵐の相談役としても重要な存在なので入れました。

#8柏木 ジェリコさんに鍛えられたフィジカルがあり、またディフェンスから攻撃につなげるといういい特徴を持っていて、リズムが悪いとき、相手のガードが攻めてきたとき彼のディフェンスが武器になるので入れました。

#9折茂 佐古同様、年齢的に心配していましたが、この候補メンバーに入れても平均くらいの体力があり、無駄な肉がついていないのでナンバーワンシューターとして問題ないと入れました。

#10竹内公 日本の4番プレーヤーで1番ミスをせず、シュートの確率がいい。ブロック・リバウンドも素晴らしいし、これからの日本を背負って立つ逸材ということで入れました。

#11網野 彼はやや波がありますが、ツボに入ったときのアウトサイドシュート、またよく外国のエースとマッチアップさせますがディフェンスで計算できる選手なので、入れました。

#12五十嵐 彼もドーハの時は、1週間の準備期間ではガードにフィロソフィーを伝えるのは無理、と外しました。しかしリーグ・オールジャパンと、特にアイシン戦ですごく活躍をして見事カムバックしました。佐古、柏木と全く違うタイプのガードですが、持ち味が出たときチームがいいリズムになるので、あまり考え過ぎず一生懸命やって、今大会では苦手な部分は要求しないで彼の得意なスピードの部分を出してもらおうと思います。

#13青野 とにかく日本で1番大きくて幅のある選手で、バスケットにとって背の高さは大事です。ヨーロッパ遠征では色々苦しんでいましたが、ドーハアジア大会ではかなり通用した部分もあったので、彼には色々な意味で期待しています。国内では同じような身長の選手がおらず争うこともなかったかもしれませんが、ヨーロッパでいい経験をして通用するプレーしないプレーが明確になったので入れました。

#14桜木 だいぶ前から帰化申請していましたがなかなかおりず、問い合わせても“必ず試合に間に合う保障はない”と言われ、ずっと待っていました。帰化がおりていない選手を日本代表の練習に参加させるわけにはいかないからです。7月2日にやっと許可がおりて、本人には6日に通達がありました。選手達にはもともと、いずれこのメンバーに、誰とは言わないが帰化の選手が入る可能性があるので、誰かが落ちる可能性もあるよと言いながらやってきました。許可が下りたのがたまたまヨーロッパ遠征中だったので、帰ってきてから落選した選手には手紙を出し、しっかり説明しました。JRは、実際にはだいぶ前から日本に来てチームの練習に参加し、トレーニングしていました。許可が下りた後も期間が短いのが懸念されましたが、彼はもともと日本でのプレー経験が長いので、自分のチームはもちろん相手チームのメンバーもどんなプレーをするか熟知していて、ナショナルの練習にも意外とスムーズに入ってこられました。それからパスができるので日本人選手を生かしてくれるだろうと期待しています。ただ、彼を入れただけで喜んでいる場合ではなく、これが全ての解決策ではない、やはりチームでやっていかないとと思います。

#15竹内譲 彼は3番としての練習をさせていますが、公輔と同じく将来が楽しみです。シュートはまだ安定しませんが、ヨーロッパ遠征ではオフェンスリバウンドを1番とりました。リバウンドをとらないと厳しい状況の中で、反応できるビッグマンとして入れました。


取材・文 北村美夏 2007年07月16日
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