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関東実業団リーグ戦 1次リーグ第5節レポート バスケ

 6月5日から始まった関東実業団バスケットボールリーグ戦男子1部は、6月29日(日)に折り返しとなる1次リーグ第5節を船橋市総合体育館で行った。

 この日から1次リーグは上位、下位同士の対戦となる。ここまで全勝の横河電機は日本無線に辛くも勝利、同じく全勝の新生紙パルプ商事は曙ブレーキ工業に危なげなく勝利し、2チームとも全勝のまま次節の直接対決を向かえることとなった。

6月29日(日)の結果は こちら

横河電機 79 ( 29-14 6-22 21-18 23-21 ) 75 日本無線
 1Q、横河電機は#20田ヶ谷が、日本無線は#13福田が引っ張り交互に点を取り合う展開に。しかし、残り4分半に横河電機#5笹が入ると、インサイドで強さを発揮し流れを引き寄せた。1Q残り4分から日本無線を無得点に抑えると、中外絡めたオフェンスで一気に18得点し、横河電機が15点リードして1Qを終える。2Q、横河電機は#5笹以外の4人を替えてスタート。ゲームが上手く組み立てられない横河電機は流れを日本無線に持っていかれてしまう。速い展開で攻め、さらにリバウンドをつないだ日本無線は開始から4分間で5点差まで詰める。ここで横河電機は#19神をコートに戻すが、勢いづいた日本無線に対し、なかなかリズムが作れない。残り1分を切って日本無線#4箱崎のゴール下で日本無線が逆転し、1点差で前半を折り返す。後半に入っても日本無線の勢いは止まらず、開始4分には日本無線のリードが7点と広がる。しかしここから横河電機が中外をつないで一気に攻め、残り3分半で再逆転すると、試合は一進一退の攻防に。横河電機は4点前後のリードを広げられないままゲームが続く。4Q残り3分から横河電機#19神が強気にオフェンスを展開し、#17高木のミドルシュート、#21小西の速攻で連続得点し、7点リードして日本無線にタイムアウトを取らせる。しかし日本無線は#13福田が止められると、その後の横河電機のオフェンスで日本無線#13福田が横河電機#5笹を止めようとしたプレーがファールとなりファールアウトに。ここで一気に引き離したい横河電機だったが、#5笹のフリースローは2本とも決まらない。その直後日本無線がトランジションから#14鈴木裕の3ポイントシュートにつなげまたもや4点差となる。しかし、インサイドで強さを発揮する横河電機に対し、日本無線は#16武藤も5ファールでベンチに下がる。ここで横河電機が1点追加し、残り1分で横河電機が5点のリードとなるが、最後まで諦めない日本無線は残り1分を切って#14鈴木裕が3本のフリースローをすべて決めて2点差に詰める。ここで横河電機は慌てることなくディフェンスでリバウンドをしっかり取っていくと、日本無線にファールゲームをさせる。そのフリースローでの得点で点差を広げ、4点差で勝利した。

『自分らしさ』横河電機#19神 健
「0−0のつもりでしっかり気持ち引き締めてやれ」
「たぶん交代しないから。お前しかいないから20分間持つように体力面とかコントロールしてやれよ」

 一度はリードした試合を逆転され、1点ビハインドのまま入ったハーフタイム。横河電機#19神に藤本コーチと#4瀧川キャプテンはそう伝えた。そして神は終始競った後半20分、コートに立ち続けた。
「別に特別なことはなかったです。いつもどおりやればいいと思っていました。うちのチームはインサイドが売りですが、そのインサイドも出る選手が全員調子が良いというわけではないです。その中で今日は(#21)小西さんが調子悪いながらも最後はしっかり決めてくれたのでよかったですね」

 今シーズン多くのプレータイムを得ている神。藤本コーチも「膝の怪我の影響はなくなりました」と話していた。
「去年は周りの人たちはみんな、自分の調子が良くないのは怪我したからと言っていました。確かにそれもあるのかもしれないけど、正直なところ何をやったらいいのかわからない状態でコートに立っていました。そして最後はほとんどプレータイムもないまま終わってしまいました。その後も何をやったらいいかわからなかったのですが、とにかく練習しかないと思ってオフの間もトレーニングや体育館が使える日は必ず行って練習するようにしていました」
 そんな練習の実績が今の活躍の源となった。
「僕は自分には能力がないと思っています。だから何よりも練習をしっかりやって、それをやったということが自信になってコートに立てています」

「それと今シーズンは(#16浦中)旭さんの存在が大きいですね」
 今の自分のプレーを陰で支えてくれているのが#16浦中(チーム副キャプテン)だと言う。
「試合中の指示は基本的に自分が出しているのですが、旭さんがいろいろ僕に言ってくれてます。それが自分の力になっています。去年はとにかく自分でコントロールしようということばかりでした。1年目は結構点を取ったのですが、それが消えていました。でも今年は速攻とかでも積極的に点を取るようにしていて。そうすると旭さんがそれでいいって言ってくれるんです。旭さんには本当にここまで助けられてます」
 今リーグは試合終了間際まで勝敗が決しないゲームが多い。
「競ったときには相手のどこが弱いのか、どこがミスマッチなのか、自分たちのチームの中で誰が調子いいのか。そういうことを考えて展開するようにしています。これも旭さんに教えてもらいました」

 ここ数年実業団トップの成績を残しているチームを任されている今、プレッシャーはないという。
「負けたらきっと小納兄弟が出ないからだと言われるだろうとは思っています。でも自分はそれを気にしません。僕は(#15小納)真良さん、(#8小納)真樹さんにはなれないですから。去年は同じようにやろうと思ってしまって全然ダメでした。だから今は2人の良いところは取り込みながら、自分のプレーをやっていけばいいと思っています」

「勝ち負けは考えないで、自分たちがやってきたことを信じて、やってきたことをやっていくだけ。そうしたら勝ってた…そういう試合を僕はやっていきたいです」


三井住友銀行 83 ( 18-25 24-10 22-18 19-16 ) 69 葵企業
 試合開始直後に#28大石が3ポイントシュートを決め、好調な出だしの三井住友銀行が連続得点で8ー0とリードする。しかし、葵企業も動きのあるオフェンスで追い上げると、残り6分を切ってから#14松岡の3本連続3ポイントシュートで一気に逆転し、点差を広げていく。2Q、6点ビハインドで入った三井住友銀行だったが、#81清水のゲームコントロールに流れが変わる。高さのない葵企業に対し、三井住友銀行は#3平本、#11馬場、#92小松がインサイドを支配、開始から5分で逆転する。リズムを崩した葵企業は得点も伸びず、このQ10点止まりとなる。逆にこのQ24得点の三井住友銀行が8点リードで前半を折り返す。3Q、#15永田を中心にオフェンスを展開する葵企業が開始から4分半で逆転する。しかし焦りの見えない三井住友銀行は#28大石、#11馬場、#0青木が連続得点し、わずかに1分間で再び8点リードとすると、さらに#92小松が3ポイントシュートにオフェンスリバウンドとたたみかけ、一気に点差を二桁にする。4Qに入っても流れは変わらない。一時は20点以上の点差となったが葵企業は残り3分を切って#15永田が連続得点し点差を縮めるもそこまで。14点差で三井住友銀行が勝利し2勝目をあげた。

『課題』
〜三井住友銀行〜
「第4Qはちょっとトラウマになっちゃってるかな」
 試合後、中井コーチはそう言った。
「試合を追う毎に良くはなっています」
 しかし、勝ち試合だというのにベンチは盛り上がらない。試合中コートに向かってチームキャプテンである#4菊池の声くらいしか選手の声は聞こえてこない。
「試合に出て調子の悪かった選手がその後試合に乗り切れてないんですよね。若さと言えばそれまでですが。本当の意味でチームとしてまとまりきれてないです」

〜葵企業〜
「みんないろいろ考えてはいるのですが…」
 5戦目にしてまだ勝ち星のない葵企業。キャプテンの#4山口の表情も冴えないまま。
「いい時と悪い時の波が大きすぎて。特に悪い時が長いし、勝負どころでダメなのが良くないです。チームとして攻められなくなる。そうなるとどうしても(#15)永田ばかりが1人で攻めることになる。それはみんな分かっているし、永田も(#6)柳沢も、みんないろいろ考えてはいるんです。もうちょっとなんだと思うんです」


東京日産 72 ( 26-22 13-15 22-11 11-22 ) 71 東京電力
 1Qは点の取り合いではじまったが、前半は終始競った展開となる。後半に入って東京日産が中外をうまく絡めてのオフェンスでペースをつかむと、3Q残り3分から一気に攻め、ここで東京日産が12点のリードとなる。しかし4Q、東京電力がトランジションで流れをつかむと、序盤で点差を一気に詰めていく。残り4分を切ったところで4点差まで追い上げられた東京日産はタイムアウトを取る。その後東京日産#18高橋健が3ポイントシュートを決め、突き放しにかかるが、東京電力も#10関が入れ返し一歩も引かない。しかし残り2分に東京電力の#6涌井がボールを運んでいてオフェンスファールを取られ、5ファールでベンチへ。司令塔を失った東京電力だが、逆にチーム全体が集中し、東京日産に得点を与えない。そして残り52秒、東京電力#5荒井が3ポイントシュートを決め、東京電力が1点差にまで詰める。リズムが悪い東京日産は残り26秒にタイムアウトを取るが、東京電力の厳しいディフェンスに動きが鈍くなる。ここで東京電力#4阿部がボールをスティールすると、そのままドライブで運んで、残り9.5秒に逆転の速攻を決める。タイムアウト後センターからの東京日産のスローインに必死にプレッシャーをかけたい東京電力だったが、チームファールが5個を越えていることがあり、当たりが甘くなる。その隙を縫うように東京日産がボールを回し、ゴール近くの#15眞部の元に。確実に決め東京日産が再び逆転したのが残り0.4秒だった。タイムアウト後、アリウープを狙った#4阿部のスローインはタイミングが合わずオーバーに。このまま東京日産のボールとなってタイムアップし、わずかに1点差で東京日産が勝利した。


新生紙パルプ商事 79 ( 22-13 15-11 19-14 23-19 ) 57 曙ブレーキ工業
 シュートが好調な新生紙パルプ商事が序盤で一気に曙ブレーキ工業を引き離す。粘りたい曙ブレーキ工業だったが、得点が伸びず、前半で13点差となる。後半に入っても流れは変わらず、新生紙パルプ商事が危なげなく勝利し、全勝を守った。



取材・写真・文 渡辺美香 2008年07月11日
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