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12日。本戦前最後の土曜に、法政は練習試合を行った。しかし、山田は1本目に少し出ただけ。「出た時にちょっと足怪我しちゃったんです。軽いんですが、大事を取って休みました」。1・2年生のみにして、山田を休ませてもやりくりできるガードの層の厚さが法政の強み。同じポジションの選手が多い中、心身ともに日々磨かれる毎日だ。

トーナメントでは、2番ポジションのバックアップとして1年生ながら積極的に起用されてましたね。
「そうですね…でも一番(使われていた)のはやっぱり深尾ですよ。自分は出られるとは思わなかったです。まだ1年なのにこんなに出場機会を与えてもらえて。緊張したはしたんですが、いつも練習で山田(謙治・3年)さんという同じポジションのすごい先輩とマッチアップしているので、それよりはすごくないから、そこまでがちがちにはならずにやれたと思います。」

なるほど。3ヶ月間、大学の練習をやってみた感想は？
「先輩が仲良くしてくれて、フレンドリーな感じで出来るのでいいですね。上下関係があまりなくて。」

法政を選んだ理由はそこに？
「はい。4年生に小西さんという高校の先輩がいて、誘ってくれたんです。さっき言ったような練習の雰囲気も聞いて、いいなと思いました。」

高校と違うな、と思うところはどこですか？
「当たりが強いというのが第一印象です。みんな腕も太い。あとシュート力がすごいですね。」

同じポジションにいい選手がそろっているのは？
「勉強になります。練習が終わった後も、ずっとシューティングしている。各自努力しているのがわかります。競争は確かにすごいです。練習中、練習とは思えないような当たりでいつもやってます。」

では、新人戦について聞きます。新人戦は、山田選手にとってどんな大会ですか？
「チャンスが普段より多い。ので、生かしきれるようにしたい。そうしてここで少しでも通用するところを見つけて、リーグ、インカレにつなげられたらと思います。」

気になるチームはありますか？
「青学ですか。トーナメントで負けたんで。新人戦でも、あたったら岡田(優介・2年)さんにつくと思うんですよ。なので、そうなったらディフェンスを頑張って、少しでも失点を抑えられるようにしたいです。」

新チームはどんなチームですか。
「身長があまり大きくなく、高久(順・2年)さん、末廣(潤・2年)さんが軸で、1年生がどれだけ力になれるかという感じです。2年生の負担を減らしたいですね。」

最後に、チームや自分について、トーナメントのここを見て欲しい、というところをどうぞ。
「チームは、高久さんの明るさ。と、演技力(笑)。個人では、オフェンスは自分がやらなくてもみんな点が取れる。だけどディフェンスは貢献したいです。2番というポジションは、どこのチームも点取り屋が多いから。あと一生懸命さを大事にしているので、そこですね。」

（2004年6月12日インタビュー）