台湾では超が付くほどのスタープレーヤーである陳信安選手ですが、インタビュー中は時折少しはにかみながら、しかし、相手の目をしっかりと見て、一言一言丁寧に答えてくる、まさに”好青年”というのに相応しい人でした。
ジョーンズカップでのMVPをとられた率直な感想は？
「ジョーンズカップでMVPを取れたことは、これはチームワークがよかった結果として自分がそういう栄誉につけたということで、非常にうれしいです。（ジョーンズカップのチームと、裕隆との違いは）ジョーンズカップのチームはその時だけに集められたチームで、いい選手も揃っているので、どうしても個人技が中心になります。裕隆は伝統的なチームプレー重視のチームなので、この２つは違うもので、どちらが良い悪いとかはなく、どちらにも面白さや魅力があります。」
ジョーンズカップはものすごく熱狂的な雰囲気でしたが、リーグとは雰囲気どうですか？
「台湾では普段のリーグからファンの皆さんは非常に熱狂的に応援してくれます。今回は特にジョーンズカップということで、普段以上の熱狂がありましたし、ご覧になって驚かれた事と思います。」
熱狂的なファンの応援にプレッシャーはないですか？
「緊張はしません。逆にとてもエキサイトします。」
試合前はファンの方々とあまり写真を撮ったり、サインをしたりしないようですが？
「試合前は精神を統一したいので、そちらの準備の方に意識を集中しています。試合後はサインや写真などにも積極的に応じてます。」
得意なプレー、自分の好きなプレーは？
「自分の好きなプレーは”アシスト”です。ドライブでディフェンスを引きつけて、そこからの得点につながるアシストを出すのが好きです。そこでシュートが決まるととても気持ちが良いですね。ディフェンスとオフェンスだったら、今はディフェンスの方が好きです。」
今後の目標は？
「チーム（裕隆）の目標は優勝しつづける事です。自分はそれに貢献できるプレーをして、自分自身をさらに高めていきたいです。（海外でのプレーは）考えています。チャンスがあれば（USAにも再び）トライしてみたいです。」
日本のU-24チームの印象は？
「コート上でプレーしてみて、経験不足を感じました。経験のなさからミスをしたり、状況判断を誤ったりということがありました。経験を積み重ねていけば、もっといい選手になれると思います。(日本代表チームとの違いは）まずはスピードがある事、非常にアグレッシブである事、そしてボールの処理がとても上手いという事で、これらはかなり大きく差があります」
日本の印象は？好きな食べ物とかありますか?
「環境が良くて、街がきれいです。あと、街を歩く人がすごく速いです（笑）。（食べ物は）ラーメンが美味しいです（笑）。東京で何度か連れて行ってもらっているところは、味も濃くて、美味しいです。」
今回の来日してのプレーは調子が良くなさそうですが？
「飛行機での移動や、ジョーンズカップ後2日くらいしか休みがない状態でこちらに来ているので。それに本来ならばジョーンズカップでオフになる予定だったので、そういう意味でも体調はあまり良くないです。」
「（今日は少しでも多く自分らしいプレーが見せられるように）頑張ります！」
（2004年8月11日インタビュー）
