<キリンカップ特集インタビュー>
〈終〉『一皮向けて欲しい選手NO.1』
西塔 佳郎
197cm90kg/F/22歳(82/06/16生)/福岡大大濠高-大東文化大

欧州遠征後、自然に“腕1本分の距離”のディフェンスの間合いを取れるようになっていた。
「いつのまにか良くなっている感じ。」
ジェリコHCに常に見られているという環境が、取り組み方を見違えさせ、成長を加速させている。

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6月に行われたヨーロッパ遠征はどうでしたか?
「すごい科学的な練習してました。ランニングを心拍数でコントロールしたり。アスリートとして大事なことをやってきましたね。でもそれでもつらかったのはログラでの野外ランニング…。」

逆に良かったところは?
「先輩達、ヨーロッパの選手をすごく近くで見られたのが一番大きかったです。国によってスタイルは違うけれど、ヨーロッパのバスケットははじめて見たので“いろは”がわかった感じ。ベンチでは早く出たい!と思っていたんですけど(笑)。」

4月に始まった今年のA代表候補の活動全体を通して、ここが変わった、良くなったと感じたところは?
「プレーでは、うーん、皆ずっと一緒のメンバーだからよくわからないです。ただディフェンスの当たりは若干強くなったと思います。」

では、逆にまだまだだなと感じたところはありますか?

「ボールを持っていないときの動き方。あとディフェンス全般(笑)」

プレー以外の面では?
「意識の持ち方、というかモチベーションが変わりました。意識のレベルをまず世界レベル、代表レベルに持っていかないとなって。あと、焦らなくなりましたね。最初はすぐにバテていたけれど…ログラで走ったかいがあって(笑)スタミナがついて、プレーに余裕が出ました。
こういう環境にいなかったらうまくなれないなって気付きました。ここ(A代表)は甘えがきかないところで、自分を追い込める。今までもしっかりやってきたつもりだったけれど、そのレベルの中で満足していたんだなって。そのツケを今すごく感じます。」

ちなみに学業との両立の方は?

「授業にほとんど出られなかった分、レポートたくさん出ました(笑)。部活の方は、夏の合宿もあまり顔を出せないかもしれないけれど、やることはわかっているから後は合わせだけしっかりやれば大丈夫だと思います。」

なるほど。それでは、西塔選手の持ち味、キリンカップで見て欲しいところは何ですか?

「やっぱりシュート。シュートには自信ありますよー!それから春から体重が7kg減ったので、ジャンプ力も戻りました。キリンカップでもアップからダンクしたいと思います。」

最後に、キリンカップに向けて何か意気込みがあればどうぞ。
「キリンカップのメンバーに選ばれてばり嬉しいっす!ジョーンズカップよりもためになると思う。A代表としての国際試合ははじめてなので、色々なことを1つ1つ学んで、これからのバスケット人生に生かせればと思います。」

(2004年7月9日インタビュー)

<取材・文 北村美夏>

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