| ＜JBLルーキーインタビュー＞
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〈10〉『やらかしますよ』
宮永 雄太(みやなが ゆうた)／東芝 182��78kg／G 北海道出身 東海大四高-大東文化大 冷静な語り口と強気な攻め。 ガードポジションには3人の先輩がいるが、「何とか試合に出たい」。 かつガードとして何が出来ていて何が出来ていないかを しっかりと把握している。 チームのスタイルと自分のスタイルの両立。 そんなルーキーらしからぬ所作を、きっと彼はやってのける。 |
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| シーズンが始まるのが楽しみ 「東芝のチームカラーは大体理解してきました。でもまだ本番の試合をやっていないので全然わからないですね。入ってから今までは短かったです。やっている時はまだかなって感じだったけれど、今思えば結構あっという間でした。シーズンは楽しみといえば楽しみですね。なるようにしかならないから、とりあえずチームが勝つようにやるだけです。」 同じポジションの先輩が3人、学べることも3倍 「同じポジションの先輩3人(節政・山中・佐藤各選手)とも全く違うプレースタイルだからすごい勉強になりますね。もちろん負けられないっていう気持ちもありますよ。やっぱり試合に出たいので。 3人ともそれぞれ持ち味がありますが、その中で目標にしているのはセツ(節政)さんです。コントロールが優れているっていうのがやっていてわかります。しかもコントロールしながら自分のプレーをできていてゲームの流れをわかっているなって思いますね。 それから山中さんにしても(佐藤)賢次さんにしても、ディフェンスをまず第一に考えいているところなど自分にはないものだし、足りないものなので見習いたいです。1チームにガードが4人というのはめったないのでいい勉強ですね。 交代して出るのも、最初は頭で考えていて難しいなって思っていたけれど最近はそっちの方が楽しいです。どういう状況で交代があるかわからないけれど、途中で流れを変えるのもおもしろいなって。 やっぱりゲームを崩すのも良くするのもガードの責任です。だから自分のプレーで流れが悪くならないようにと思いますね。」 目指すはゲームコントロールと自分のプレースタイルの両立 「もともと東芝のチーム自体すでにできているしフォーメーションもあるので、ガードに求められるのはゲームコントロールです。かなり難しいですよ。優勝を狙えるチームをコントロールするのは。大学ではあまり考えずに、好き勝手やっていましたけどね(笑)。 その上で、自分は大学では2番(SG)で得点に絡むスタイルだったので、今は1番(PG)になっても点の取れるガードを目指しています。自分のプレースタイルと東芝のバスケットを同時にやるのはまだできていないですね。 コントロール的なことで言えば、東芝自体オフェンスよりディフェンス重視なので、学生の時よりそこは意識しています。役割はディフェンスフォーメーションのコール。チームでやることをすぐみんなに伝えないといけないので、ここではどんなディフェンスが必要かとか考えなくても自然にできるように覚えないとですね。今はまだ考えてコールしてしまっているのですが、ゲームは流れているわけだからそれだと遅いんです。もちろん難しいですよ、かなり。でもこれに慣れて最低限のことが当たり前にやれないと、自分のプレーを出せないですからね。 チームからはもっと自分のプレーを出していいよと言われています。でも自分の中では一致しきっていないところがある。“自分で行きたいけどここはコントロールだ”とか“今のは東芝の形だけど自分のプレーじゃない”とか。そこをうまく合わせてやっていきたいですね」 |
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はやく東芝の“一員”になりたい
「東芝に進んだのは、優勝を狙えるチームに入りたいっていうのもあったし、上の人を見て勉強したいというのがありました。実際入ってみて思うのは、他のチームがどうかわかりませんが本当にしっかりバスケットやっているなって。セツさん・北さん・折腹さんにしても勝負どころをしっかりわかっている人がいます。何回か他のチームとゲームをやってみて、やっぱり1番しっかりとしたバスケットをやっていてすごいなって。一員にはやくなれるようにしたいです。 口ではこうして色々言えてもゲームになると違うし、正直まだ何もできないけれど、何事もやってみないとわからないと思います。まずはチームが優勝するために貢献したいですね。そうすると試合に出ないでっていうのは難しいから、何とかプレータイムをもらってアピールしていきたいです。チームが優勝できて、自分も出られてっていうのをやらかせたらいいなって。今はそれ以外のことは考えていません。」
（2004年10月28日インタビュー） |
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＜取材・文 北村美夏＞ |