<関東トーナメント特集インタビュー>
『切り札進行形』〜公輔編

竹内公輔
203cm95kg
平成16年度日本代表候補。弟の譲次(東海大学)とともに、2m超の長身ながらフォワードまでこなす日本の切り札的プレイヤー。小6でバスケットを始めるが中学は卓球部。中3時に漫画『SLAM DUMK』がきっかけで再びバスケットへ。バスケット歴は浅いが、それを補って余りあるスピードで成長している。

尊敬するスポーツ選手はサッカーの中田英寿(イタリア・ボローニャ)と野球の松井秀喜(NYヤンキース)。「2人とも言葉も文化も違う海外で活躍している。中田選手は自分の考えを持っているし、松井選手はプレーの調子が良くないときでもそれを表に出さず、取材などをきちんと受けているところがすごいと思います。」

1985年1月29日生まれ・慶應大学2年
京都府私立洛南高出身(2002年度国体・ウィンターカップ優勝)

『切り札進行形』〜公輔編

17時過ぎ。慶応大学男子バスケットボール部の練習場所である日吉記念館には、選手が続々と集まりストレッチやテーピングを行っていた。スカウティングのプリントが配られ皆熱心に目を通している。
「去年はA、Bチームで分けていたんですが、そうするとBチームの練習が15時からとかになっちゃうんですよ。なので今年は一緒にやってます。一体感があって、他と比べても雰囲気はいいと思いますよ。」

日本代表候補にも選ばれている竹内選手。今週は、4月から毎週末参加していた代表合宿には参加せず、関東大学選手権(通称トーナメント)に集中する。選択は自分で?
「いえ、元から決まっていたみたいです。ジェリコ(=パブリセビッチ・日本代表)HCに“今週はトーナメントだから来なくていい、部活出ろ!”って言われました。(代表合宿は)今もやってるんですよね…気になるかですか?いやー、しんどいやろうなぁって思いますね(笑)」

この日少しのどの痛みを訴えていた。それはやはりそのハードスケジュールのため?

「そうだと思います。疲労はたまる一方ですね。代表とチームの両立はやっぱり大変です。それに学業もあるし…ジェリコHCはすごくいいコーチだし、レベルの高いところでやった方が上手くなれるとは思いますが、授業からも学ぶことはあるので、ちゃんとやりたいんです。今はちょっとおろそかになってしまっていますが。」

では、竹内選手にとってトーナメントはどんな位置付けですか?
「1番重要なのはインカレ。次は慶早戦。で、トーナメントかな。トーナメントも楽しみですよ!スプリングキャンプで一緒に頑張った選手とも対戦できますから。」

6回戦(慶応大学にとって2試合目)で中央大学と対戦する可能性が高いですが。
「中央はやりやすい相手です。去年の入れ替え戦も勝ってるし。そこで勝って、その次の専修とやりたいです。そこでどれだけ出来るか、楽しみですね。」

それだけの手ごたえがあるという事ですか?
「うーん、まぁそれはこの1週間にかかってますかね。まだオフェンス面もディフェンス面も連携がまだ出来ていないです。それから怪我人も多いし。組織プレーは去年とあまりメンバーが変わっていないとはいえ、自分が(代表合宿などで)抜けていたのもありますからね。」

チームでの竹内選手のポジションは?
「5番(インサイド)です。役割はリバウンドと、後は走ることですかね?ローポストから1on1にいってもヘルプが寄って来るのであまりしないですね。いわゆる“5番”の動きにしばられたくないんです。せっかく代表で幅広い動きを学んでいるので、3、4番的なプレーもしたいんです。周りも自由にやらせてくれています。」

最後に、チーム・選手・自分について、トーナメントのここを見て欲しい、というところをどうぞ。

「チームだと、やっぱり速い展開のバスケットですね。選手は辻内(伸也・4年)さん!理由は、志村さんや石田さんは既に注目されているけれど、辻内さんも見て欲しいんです。自分は…そうですね、トリプルダブルします!……どこかでね(笑)」
(2004年5月20日インタビュー)
慶応大学
2003年度成績:関東トーナメントベスト32/関東大学リーグ2部2位、入替戦の結果1部昇格/インカレベスト16
京王電鉄杯(5月初め)でのスタートメンバー:志村雄彦、石田剛規、辻内伸也、酒井泰滋、竹内公輔
佐々木 三男コーチ「スピードはだいぶついてきた。ただ全員が満足な出来かというとそうではなく、十分戦えるのは3人くらい。組み合わせは関係なく、自分達のバスケットをしたい。」

<登場予定>
5回戦 26日15:00〜 駒沢体育館bコート
6回戦 27日15:10〜 代々木第2体育館
準々決勝 28日16:20〜 代々木第2体育館

<取材・文 北村美夏>

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