男子オールジャパン開幕 2004.1.2
<男子第79回女子第70回全日本総合バスケットボール選手権大会>
全日本総合バスケットボール選手権大会は2日、男子1回戦を東京体育館で、女子準々決勝を代々木第2体育館で行った。女子のジャパンエナジー、シャンソン化粧品は順当勝ち。学生1位の日体大は惜しくも10点差で富士通に敗れた。男子は、日本リーグの東京海上が富山グラウジーズに敗れた。松下電器、新潟アルビレックスのスーパーリーグ勢は100点ゲームで圧勝した。


<男子第79回女子第70回全日本総合バスケットボール選手権大会 男子1回戦 横浜ギガキャッツ(関東)vsニデック(JBL10位) >
1月2日(金) 会場:東京体育館

TEAM
 



 
TEAM
 
94
23
1st
16
54
 
横浜ギガキャッツ
32
2nd
14
ニデック
(関東)
16
3rd
10
(JBL10位)
23
4th
14

いすゞ自動車の廃部に伴い出来たクラブチーム・横浜ギガキャッツと、今季限りで活動を終える二デックが1回戦でぶつかった。

二デックはゾーンディフェンスでインサイドを固めようとするが、横浜#6松島にファールによるフリースローを与えてしまう。第1クォーター残り3分で9−11とついていくが、そこから横浜#14根間に続けて3ポイントシュートを決められ、このクォーター16−23とされる。第2クォーター、#24山下が速攻、フリースローのチャンスを得るがものにできず、横浜にゾーンの裏を攻められ残り6分で18−37とダブルスコアになる。その後も外のシュートを打てず、中は横浜#6松島のディフェンスにあって30−55とされて折り返す。

後半は#24山下、#34三輪がリバウンドに積極的に絡むが、引き続き攻め手を欠き、第3クォーターをわずか10点に抑えられてしまう。最終クォーターもリズムを変えられず、横浜#6松島に中で、#14根間に外から確実にシュートを決められ、40点差を付けられて最後のオールジャパンを終えた。


<男子第79回女子第70回全日本総合バスケットボール選手権大会 男子1回戦 専修大(学生7位)vsオーエスジー(JBL8位) >
1月2日(金) 会場:東京体育館

TEAM
 



 
TEAM
 
67
10
1st
27
85
 
専修大
19
2nd
16
オーエスジー
(学生7位)
21
3rd
22
(JBL8位)
17
4th
20

第1クォーター序盤、専修大学はブレイクも出て4−7とするが、#10波多野を欠いてインサイドを支配され、残り4分で6−17と離される。さらに198cmの#13大宮の負傷交代もあり、#14小淵、#15中川和のガード陣へ再三の指示が出るもオフェンスのリズムを作ることが出来ない。ル−ズボールやミスからの速攻でオーエスジーに加点され、10−27と離される。しかし第2クォーター、#15中川和が速攻で能力の高いシュートを見せ、14−27と反撃の口火を切る。ミドルシュート、速攻で18−28の10ポイント差とし、さらに#15中川和のリバウンドからの3ポイントシュート、#14小淵のパスカットからの速攻で瞬く間に23−28と詰め寄る。勢いに乗るが、次の3ポイントシュート、ゴール下を落とし、スクリーン時のファールも取られて残り5分で23−31と再び離される。8−10点差でついていくが、残り1分30秒、続けてシュートミスから速攻を決められ、29−43で前半を終える。

後半は#9長澤を投入してゴール下を強化するが、オーエスジー#25栗野に入れ返される。互いにリバウンド、ナイスシュートで流れを掴みかけたところでファール、ターンオーバーが出て、第3クォーターは50−65となる。最終クォーター、怪我をおして再出場した#13大宮がバスケットカウントを得るなどゴール下での仕事を果たし、残り7分30秒で55−65と逆転圏内とする。しかし#6小野がイージーシュートを落としてしまい、残り5分で59−73と戻される。その後も10点差にすると15点差に押し戻される展開となり、残り1分でオーエスジー#13鹿毛にゴール下シュートを決められて64−81とされ、力尽きた。専修大学は後半だけなら38−42と互角のバスケットを展開したが、第1クォーターでの差が響き、最後はスーパーリーグの堅いバスケットを破れなかった。


<男子第79回女子第70回全日本総合バスケットボール選手権大会 男子1回戦三菱電機(JBL5位)vsJR東日本秋田(東北) >
1月2日(金) 会場:東京体育館

TEAM
 



 
TEAM
 
94
29
1st
13
66
 
三菱電機
21
2nd
16
JR東日本秋田
(JBL5位)
23
3rd
18
(東北)
21
4th
19
 

田臥勇太とともに高校3冠を達成し、全日本ジュニアにも名を連ねたことのある#5若月など、スタッフ・選手の大半を能代工校、秋田工校、秋田経法大学など地元出身者が占めるJR東日本秋田が、スーパーリーグの三菱電機に挑戦した。

第1クォーター、三菱電機#1沖田、#20岡村、#45古田にバランス良く得点され、13−29と力の違いを見せられる。第2クォーターからは、#12成田の3ポイントシュート、#13佐藤哲の得点などで互角のバスケットを展開するが、ディフェンスを絞りきれず、点差を縮めるには至らない。しかし、3階席まで埋めた応援団の大きな声援のもと、最後まで粘り強くプレーし、30点差の敗北ながら、力を出し切った。

<男子第79回女子第70回全日本総合バスケットボール選手権大会 男子1回戦 豊田通商(JBL11位)vs拓殖大(学生3位) >
1月2日(金) 会場:東京体育館

TEAM
 



 
TEAM
 
89
21
1st
18
68
 
豊田通商
22
2nd
14
拓殖大
(JBL11位)
17
3rd
20
(学生3位)
29
4th
16
 

12月のインカレで1部リーグ優勝の専修大学を破り、決勝リーグでも善戦した拓殖大学が、JBLの豊田通商と対戦した。

ゲーム序盤、オレンジのユニフォームがまぶしい拓殖大学は、速いオフェンスを展開してひけを取らず、前半残り2分で32−38とついていく。しかし、ここから豊田通商#0喜多誠にロングトシュートを決められ、さらに得たフリースローを2本とも落としてしまい、ブザービーターも決められ32−42と10点あけられて前半を終える。

第3クォーター残り5分、拓殖大学は前から当たるディフェンスを仕掛けて43-49と追い上げる。さらに#8加々美が真ん中から切り込んでバスケットカウントを得て、48-49と詰め寄る。残り2分30秒で50-54として、互いに1本ずつシュートを決めた残り30秒、パスカットから速攻が出るがこれを落としてしまい、逆に3ポイントシュートを決められて52-60とされる。第4クォーターは、先制を許すとさらに速い展開から外角のシュートを決められて開始2分で54-68と離され、たまらずタイムアウトを取る。しかしオフェンスのリズムを作れず、残り5分では56-75と瞬く間に20点差とされる。そこから一時豊田通商にイージーミスが出たこともあり、#10長谷川のポイントなどでじりじりと詰め、残り2分30秒で再び65-78とするが、豊田通商#10喜多巨に3ポイントシュートを決められ、ゲームセットとなった。最終クォーターはポイントゲッター#8加々美のファールアウトが響き、豊田通商の底力で突き放された。


<男子第79回女子第70回全日本総合バスケットボール選手権大会 男子1回戦 日立(JBL7位)vs愛知学泉大(東海) >
1月2日(金) 会場:東京体育館

TEAM
 



 
TEAM
 
75
17
1st
25
56
 
日立
23
2nd
14
愛知学泉大
JBL7位
12
3rd
13
(東海)
23
4th
4

日立は序盤、愛知学泉大学に集中力の高いディフェンスからトランジッションというお株を奪われたようなバスケットを展開され、残り2分で13-25と離される。そこから2本シュートを決め、第1クォーターを何とか17-25とする。第2クォーターに入っても流れを変えられず、残り5分30秒、愛知学泉大学#9桜井の得点などで22-37とこの試合最大の15点差を付けられてしまう。しかし残り4分でタイムアウトを取ると落ち着き、愛知学泉大学の得点が止まる間に、#9宮ノ腰の3ポイントシュートなどで残り2分で30-37まで追い上げる。愛知学泉大学#5近藤にディフェンスをふっ飛ばしてからのロングシュートを決められるが、負けずにカットから速攻に持ち込む。ブロックにあうが、インターフェアとなって35-39として、残り1分20秒で再びタイムアウト。#21戸倉の3ポイントシュートで38-39と1点差とし、さらに愛知学泉大学#14三浦の3ポイントシュートのリバウンドから#15佐藤がステップインシュートを決め、残り5秒で40-39と逆転に成功する。

後半は愛知学泉大学が先制して40-41とされる。そこからはともに守り合いとなり、5分経過しても44-43と息詰まる展開となる。残り3分で愛知学泉大学のミスから速攻を決め、52-47と1歩抜け出すが、残り1分30秒、愛知学泉大学#11足立にパスカットからの速攻を許し、さらに残り1分を切ってからの3ポイントシュートで52-52の同点とされる。

運命の第4クォーターは、残り8分40秒#24佐久本のフリースローで先行する。そこから#9宮ノ腰の3ポイントシュート、バックシュートが決まり、守っても厳しいマークで得点を許さず、開始5分で65-52と一気に突き放す。そこから連続ポイントを許し残り4分で66-56と再び10点差とされるが、#9宮ノ腰が外のシュートを確実に決め、中でもリバウンドを支配して焦る愛知学泉大学のオフェンスを封じ、最後は20点差をつけてスーパーリーグの意地を見せた。



<男子第79回女子第70回全日本総合バスケットボール選手権大会 女子準々決勝>
1月2日(金) 会場:代々木第2体育館

TEAM
 



 
TEAM
 
91
30
1st
17
68
 
ジャパンエナジー
27
2nd
15
日本航空
(WJBL1位)
18
3rd
17
(WJBL7位)
16
4th
19
 
69
21
1st
11
71
 
三菱電機
14
2nd
27
トヨタ自動車
(WJBL5位)
17
3rd
16
(WJBL4位)
17
4th
17
 
59
11
1st
19
77
 
日立HT
14
2nd
26
シャンソン化粧品
(WJBL6位)
12
3rd
21
(WJBL2位)
22
4th
11
 
69
22
1st
11
59
富士通
11
2nd
20
日本体育大
(WJBL3位)
13
3rd
18
(学生1位)
23
4th
10

 



<男子第79回女子第70回全日本総合バスケットボール選手権大会 男子1回戦>
1月2日(金) 会場:東京体育館

TEAM
 



 
TEAM
 
75
16
1st
22
85
 
東京海上
23
2nd
17
富山グラウジーズ
(JBL12位)
20
3rd
22
(北信越)
16
4th
24
 
54
6
1st
25
90
 
四国電力
17
2nd
22
大東文化大
(四国)
20
3rd
22
(学生2位)
11
4th
21
 
 
88
23
1st
15
55
 
法政大
22
2nd
18
札幌大
(学生4位)
24
3rd
10
(北海道)
19
4th
12
 
 
82
12
1st
36
120
 
筑波大
21
2nd
24
松下電器
(学生6位)
22
3rd
27
(JBL4位)
27
4th
33
 
 
115
43
1st
20
64
 
日本大
18
2nd
11
BUBBLES
(学生1位)
26
3rd
14
(近畿)
28
4th
19
 
 
83
24
1st
22
59
 
さいたま
16
2nd
13
松江工業クラブ
(JBL9位)
21
3rd
11
(中国)
22
4th
13
 
 
75
20
1st
39
122
 
日本体育大
22
2nd
30
新潟
(学生8位)
14
3rd
27
(JBL6位)
19
4th
26
 
 
61
19
1st
21
97
 
鹿児島教員クラブ
16
2nd
18
東海大
(九州)
12
3rd
26
(学生5位)
14
4th
32
 


<取材・文 北村美夏>

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