男子 優勝はアイシン精機 2004.1.12

<男子第79回女子第70回全日本総合バスケットボール選手権大会>
全日本総合バスケットボール選手権大会は12日、代々木第2体育館で男子決勝を行った。JBL1位のアイシン精機がJBL2位のトヨタ自動車を退け、3年連続3回目の優勝を果たした。

*優秀選手:佐古賢一、後藤正規、外山英明(アイシン精機)、折茂武彦(トヨタ自動車)、青野文彦(松下電器)


<男子第79回女子第70回全日本総合バスケットボール選手権大会 男子決勝 アイシン精機(JBL1位)vsトヨタ自動車(JBL2位)>
1月12日(祝) 会場:代々木第2体育館

TEAM
 



 
TEAM
 
73
16
1st
12
57
 
アイシン精機
18
2nd
19
トヨタ自動車
JBL1位
22
3rd
10
(JBL2位)
17
4th
16

第1クォーター立ち上がり、アイシン#0小宮がカットインでフリースローを得る。リーグ最年長36歳の#7外山が中・外でのシュート、35歳の#55マッカーサーがリバウンドに活躍し、開始5分10-2とリードする。しかし序盤硬さの見られたトヨタ#22網野に代わった#12渡辺の3ポイントシュートで残り3分14-7と詰められ、さらに24秒クロック残り1秒での#9折茂の3ポイントシュートで16-10と突き放せない。

16-12で迎えた第2クォーター、トヨタ#9折茂がベンチに下がっている間に、#55マッカーサーがポストでベンチメンバーの良さを引き出し、28-20とリードを広げる。しかしその#55マッカーサーがベンチで休んでいる間、怪我で今大会欠場のベテランガード#1棟方の代役を務めるトヨタ#5上山の3ポイントシュート、ルーキー#22網野のゴール下での動きで残り1分30秒32−26となる。アイシンはすぐに#2佐古を戻し、トヨタを流れに乗せまいとする。しかしそのベテラン陣にミスが出てしまい、残り30秒トヨタ#納谷の3ポイントシュートで32−31まで詰め寄られる。最後に#6後藤がジャンプシュートを決めて、何とか34−31として折り返す。

後半、アイシンは厳しいディフェンスを展開するが、紙一重のところでファールがかさんでしまう。しかしトヨタのフリースローのミスに助けられる。攻めても3ガード体制で丁寧に組み立て、第3クォーター残り5分#2佐古の3ポイントシュートで44−35と再び差を開く。さらに#55マッカーサーのゴール下で残り2分52−38とするが、トヨタ#42阿部のリバウンドから#31知花にフリーの3ポイントシュートを決められ52−41と突き放せない。しかし、#9折茂を徹底的にマークして得点を許さず、残り1分を切ってからトヨタ#22網野の若さの出た攻守でのミスを得点につなげ、残り11秒では途中出場の#11山崎のロングシュ−トも決まり56−41とする。

最終クォーター、トヨタ#9折茂の3ポイントシュート、#22網野のミスを帳消しにするリバウンドで残り7分30秒58−48と射程圏内にされる。さらに司令塔#2佐古が4つ目のファールを犯していったんベンチに下がらざるを得なくなるが、代わった#5佐藤を中心に慌てずに組み立て、#7外山が24秒ギリギリのシュートを確実に決めて残り5分65−48とリードを広げる。アイシンはトヨタ#9折茂の1on1を引き続き封じ、若いトヨタ#7加藤のところでミスマッチをつくって得点を重ねる。残り3分で#2佐古がオフェンスで5つ目のファールを取られ退場となるが、他のメンバーが集中力を維持し、残り2分30秒で69−48とついに20点あける。残り1分を切ってからトヨタ#9折茂のクラッチシュートが入りだし、#22網野に速攻でのボスハンドダンクを許すが既に遅く、アイシン精機が73−57で盤石の3連覇を果たした。

<取材・文 北村美夏>

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