オールジャパン開幕 2005.1.2 特集ページはこちら
1月2日、代々木第2体育館・東京体育館で男子第80回女子第71回全日本総合バスケットボール選手権大会(オールジャパン)が開幕し、男女1回戦が行なわれた。

<学生同士・クラブチーム同士で激突!> JBL・WJBLとの試合のレポートはこちら|その他のスコアはこちら

  インカレ、地区予選を勝ち抜いた学生チーム・クラブチーム同士が1回戦で激突。以下の対戦をピックアップした。

【男子】・拓殖大−京都産業大、柏リーブス−ファイサンズ岡山、北陸高−延岡学園高
【女子】・筑波大−熊本国府高


<平成16年度男子第80回女子第71回全日本総合バスケットボール選手権大会 男子1回戦>
1月2日(日) 会場体育館:東京体育館

TEAM
 



 
TEAM
 
100
24
1st
28
84
 
拓殖大
33
2nd
15
京都産業大
(学生4位)
21
3rd
17
(近畿)
22
4th
24

スターティングメンバー
拓殖大:#5伊藤、#6熊谷、#8加々美、#9小島、#10長谷川
京都産業大:#5大原、#7森田、#9菅谷、#11濱田、#12正垣

試合開始から京産大は#9菅谷の高さを生かしたオフェンスで得点を重ね、対する拓殖大は今ひとつシュートの決め手に欠くものの、#5伊藤・#10長谷川が着実に得点し、一進一退の展開となる。しかし、第2クォーターに入ると、拓殖大が#5伊藤の速さをいかしたトランジットゲームを展開し始める。京産大は身体接触からの傷で#9菅谷がベンチに下がるとリバウンドが取れなくなり、苦しい展開となる。勢いついた拓殖大はスチールやディフェンスリバウンドからの速攻を量産し、点差をひろげる。粘る京産大に最後まで厳しくディフェンスを続け、100-84で勝利し、2回戦に駒を進めた。
(渡辺美香)

オフェンスリバウンドに奮闘した
京産大#11濱田


<平成16年度男子第80回女子第71回全日本総合バスケットボール選手権大会 女子1回戦>
1月2日(日) 会場:東京体育館

TEAM
 



 
TEAM
 
82
16
1st
21
75
 
筑波大
19
2nd
22
熊本国府高
(学生1位)
22
3rd
11
(九州)
25
4th
21

スターティングメンバー
筑波大:#4田渕、#8近藤、#11加藤、#12櫻田、#14鈴木
熊本国府高:#4大塚、#5長谷川、#6麻生、#7田上、#14田中

試合序盤は点を取り合う展開となるが、残り2分から国府高が#7田上の連続シュートでリードを奪う。第2クォーターに入ると国府高は速いパス回しで筑波大のディフェンスを崩しにかかり、#4大塚や#14田中の3ポイントシュートでリードをひろげる。筑波大も#12櫻田の3ポイントシュートなどで追うも、国府高のボールへの反応の速さにリズムを崩され、なかなか追いつけず、第2クォーター終盤には最大14点のリードを許してしまう。しかし第3クォーターに入って自分たちのリズムを取り戻した筑波大は#8近藤のインサイドと#12櫻田のアウトサイド(3ポイントシュート)が確率よく決まり始める。残り5分筑波大がリードを奪うと、焦りからか国府高のシュートが落ち始め徐々に点差がひらいていく。国府高は#14田中の3ポイントシュートでなんとかつなげるが、第4クォーター開始早々ここまで確率よく3ポイントシュートを決めてきた#4大塚が5ファールでベンチに下がる。さらに残り5分46秒にはオフェンスをリードした国府高#5長谷川も5ファールとなり、筑波大が一気にリードをひろげ突き放しにかかるが、国府高も最後まで粘りを見せ、#9富永の3ポイントシュートなどで追いすがるも1歩及ばず。今年度の大学チャンピオンが意地を見せての勝利となった。
(渡辺美香)

中・外と活躍した国府高#7田上


<男子第80回女子第71回全日本総合バスケットボール選手権大会 男子1回戦>
1月2日(日) 会場:東京体育館

TEAM
 



 
TEAM
 
62
16
1st
21
74
ファイサンズ岡山
12
2nd
20
柏リーブス

21

3rd
14
13
4th
19

スターティングメンバー
ファイサンズ岡山:#4益本、#9鈴木、#10三村、#12田村、#13長野
柏リーブス:#4水野、#6子安、#9中平、#13木村、#14高橋

 柏は#14高橋のシュートで開始2分で8-0とリードする。だが岡山もディフェンスリバウンドからシュートにつなげ残り4分13-10と追い上げる。しかし第2クォーター、柏が#4水野のリバウンドからの得点で再び流れを引き寄せると、#6子安・#14高橋がリズム良くシュートを決め41-28とリードして折り返す。

  だが第3クォーター、柏が#4水野の2点しか加えられない間に岡山が3ポイントシュートで反撃し、#10三村のバスケットカウントで残り7分35秒43-40となってタイムアウトとなる。さらに残り4分20秒岡山#12田村の合わせのレイアップで45-45と振り出しに戻ると、残り2分45秒でも47-47と譲らない。だがタイムアウトの後、柏が#6子安の連続得点で抜け出すと、残り20秒で岡山のミスから速攻も決めて55-49とする。
  第4クォーターも#6子安の得点で残り7分60-49と柏がリードを広げるが、岡山もうまくフリースローをもらって残り4分45秒には60-56と再び詰め寄る。だが柏#14高橋もファールを誘い、フリースローを確実に決めて74-62でクラブチーム対決を制した。
(北村美夏)

オフェンス能力の高さを存分に
発揮した柏リーブス#14高橋


<男子第80回女子第71回全日本総合バスケットボール選手権大会 男子1回戦>
1月2日(日) 会場:東京体育館

TEAM
 



 
TEAM
 
80
23
1st
21
90
延岡学園高
16
2nd
27
北陸高

9

3rd
21
32
4th
21

スターティングメンバー
延岡学園高:#4太田、#6江藤、#10東、#11向井、#15パプ
北陸高:#4寺嶋、#7山本、#8立花、#9馬、#14篠原(徹)

 北陸高は#6西村を体調不良で欠くが、#7山本・#14篠原徹がタッチ良くシュートを決めていく。延岡学園も#4太田の3ポイントシュートで対抗し、第1クォーターを21-23とついていく。だが第2クォーター、北陸高が速攻で差を5点に広げ、さらに#4寺嶋・#7山本の3ポイントシュートで残り4分30秒43-33と2桁差を付ける。延岡学園高は前半残り30秒での#4太田の1on1もチャージングとなってしまい48-39とその後詰められずに終える。

  後半は互いにディフェンスが厳しく残り6分50-41と得点が動かないが、北陸#11小林の連続得点の後、#8立花がパスカットからの速攻を決めて57-41となってタイムアウトとなる。だが勢いは変わらず、北陸#7山本の3ポイントシュート・バスケットカウントなどダイナミックに得点を重ね69-48と大差を付ける。
  第4クォーターも北陸がうまくフリースローをもらって差が詰まらず、残り4分40秒83-62でタイムアウトとなる。だがここから延岡学園高が#15パプを含む3連続3ポイントシュートを決め、さらに#4太田のパスカットからの速攻で75-88と追い上げる。さらにオールコートディフェンスで粘るが、点差は大きく北陸高が逃げ切り今年度3回目となる両校の対決を三度制した。  
(北村美夏)

シュートタッチ良く3P6本を決めた
北陸#7山本

延岡学園高・北郷監督
「練習が足りなかったですね。ウインターカップで(2回戦で北陸に)負けてから、やはり年末なので会場がなかなか取れず、それでも30日以外は取れたのですがやはり先方の都合もあり練習試合という形だったので詰めたかったところができなかったです。ウインターカップでは自分達のディフェンスがことごとくやられてしまったのでそこを修正したかったのですが…。力の差がありましたね。

(ウインターカップからの切り替えは)大変でしたね。今日はせめて最後にプツンと切れてしまうのはやめよう、元気良くやろうとしました。でも#4太田以外のフロント陣に覇気がなかったかな。プレー自体はおかしくないのですが、チャンスがあるのにそれをものにできない、というところは来年に向けての課題ですね。バスケットの気持ちの問題です。

(インターハイ、ウインターカップともに北陸高と対戦したが)運命の皮肉といいますかね(笑)。ウインターカップでインターハイのリベンジをしようと思ってできず、ここで再リベンジをしようとしたのですができなかったです。中盤のところで相手のシュートがよく入りましたね。結果的に(高校の)両大会とも準優勝したチームに負けるという組み合わせでしたが、強い北陸に勉強させてもらったと思えば良かった面もありますよね。

特にフロントコート陣は#4太田以外は1・2年生なので、この経験を自分のものにしてくれたと思います。このチームに来てから5年目になりますが、毎年戦力は上がっていますよ。来年は小さくなりますが、スピードがあります。オールコートで当たれる、スピードのあるチームにしたいですね。インサイドには留学生2人がいますから。今後は上(スタンド)で見ていた1年生にも力をつけてもらって、いいチームにしていきたいです。」

<取材・文 北村美夏、渡辺美香>

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