女子準々決勝:4強はJOMO・シャンソン化粧品・トヨタ自動車・日本航空 2005.1.4 特集ページはこちら
1月4日、代々木第2体育館で男子第80回女子第71回全日本総合バスケットボール選手権大会(オールジャパン)が行なわれ、女子準々決勝が行なわれた。

 JOMOvs富士通は、JOMOのエース#10矢野のファールトラブルを#1大神が積極的な攻撃で埋め、対照的にシュートの入らなかった富士通に10点差をつけて準決勝に駒を進めた。

甲府vsシャンソン化粧品 はこちら |三菱電機vsトヨタ自動車 はこちら|日本航空vs日立HT はこちら


<平成16年度男子第80回女子第71回全日本総合バスケットボール選手権大会 女子準々決勝>
1月4日(火) 会場:代々木第2体育館

TEAM
 



 
TEAM
 
63
18
1st
24
74
 
富士通
14
2nd
18
JOMO
14
3rd
19
17
4th
13

スターティングメンバー
富士通:#1三谷、#7船引ま、#9船引か、#15柳谷、#44佐藤
JOMO:#1大神、#8田中、#10矢野、#11川畑、#15諏訪

  立ち上がりはJOMO#8田中、富士通#7船引(ま)が決め合う互角の展開。だが#1大神のアシストからJOMOがリズム良く攻め、残り3分#10矢野のバスケットカウントで19-12として富士通のタイムアウトとなる。この後富士通#24今、JOMO#15諏訪のルーキーが決めて24-18とする。

  第2クォーター、富士通は#1三谷の連続フリースローで開始1分24-22と詰める。JOMO#11川畑がつなぐも、さらにパスカットから#7船引(ま)に速攻を決められ残り7分26-26と同点となったところでJOMOはタイムアウトを取る。すると#1大神がパスカットから速攻・3ポイントシュートと連続得点し突き放す。富士通はその間インサイドに入れず外のシュートも落ち、残り3分#7船引(ま)の1on1でやっと加点し35-28とする。だが残り1分を切ってからJOMO#8田中の女子離れしたリバウンドシュート、#1大神に3ポイントシュートを決められ、富士通は残り3秒で#7船引(ま) がゴール下を決めるのが精一杯で42-32と差を広げられる。

  第3クォーター、JOMOはジャンプボールからいきなり#1大神が3ポイントシ

30得点と要所で決めた
JOMO#1大神

6マンを務めた富士通#24今
ュートを決め、さらに富士通#15柳谷へのパスカットからの速攻で#10矢野も続く。だが富士通も#9船引(か) ・#1三谷と3ポイントシュートを返し、残り6分50-40とくらいつく。さらに#1三谷のミートにJOMO#10矢野が4つ目のファールとなり4分45秒を残してベンチに退くが、#1大神がまたも3ポイントシュートを決め流れを渡さない。富士通は何とかフリースローで加点するも61-46と15点差がつく。

  第4クォーター、JOMOは#11川畑・#1大神の得点で差はキープするものの24秒オーバーやパスカットなど乱れ、残り7分と5分の2回タイムアウトを取る。だが富士通#5畑のロングシュート、アシストで71-59と詰められる。残り3分40秒には#10矢野がファールアウトと苦しくなるが、富士通もミスを付き合ってしまう。外のシュートもことごとく入らず時間が少なくなっていき、JOMOは攻守でつないできた#11川畑が残り1分30秒にファールアウトするも#4立川が加点して74-63で逃げきった。

(北村美夏)


JOMO・内海ヘッドコーチ
(ディフェンスは)今日は我慢できたと思います。2Q同店につめられた時よく頑張りました。いつもはリードしていてもあそこで崩れてというのが負けパターンだったので、ディフェンスと#1大神の得点で頑張れたあの場面が1つのポイントでした。

(ファールトラブルは)#11川畑に関してはしょうがないです。#10矢野は自分がやらなきゃやらなきゃというのが裏目に出てしまいましたね。でも矢野がいない分他の選手がつないでいたと思います。うちは悪いパターンだと矢野、矢野と頼ってしまうので。

(オフェンスは)今日も途中止まってしまいましたね。バスケット(=ゴール)に向かってカットしなくなって外でミートしてもらうだけになるので流れができなくなってしまう。外で#1大神がつないでくれて助かりました。大神は自分が点を取る時とアシストする時が、アシストではいくつかミスがあったもののよくわかっていましたね。」
富士通・中川監督
「去年準優勝していたので負けるわけにはいかない、去年かそれ以上の成績をと臨みました。ただ今日は向こうが想像以上に気合が入っていました。前回リーグで対戦した時はうちが勝っていたので余計に負けられないという気持ちがあったのでしょう。
(なかなか1桁差に持ち込めなかったが)タイムリーなところで失敗が出たりシュートが入らなかったり不運でした。追い上げようというときのパスミスやイージーシュートのミスが私も印象に残っていますね。でもそれも実力のうちです。
(リーグ後半に向けて)今日のような問題が出たのを手直しして頑張ります。選手も今日負けて悔しいだろうし、またいい試合をやってくれると思います。」

富士通・#9船引かおり選手
「今日は相手の”負けられない”という気持ちが強く、みんなゴールに向かっていました。だから崩されてアシスト、より1on1でやられてしまうことが多かったです。前回リーグで戦った時は相手もなめているところがあってあの結果になったと思いますが、その時とさっき言った気持ちが違っていて、私達はその部分で負けていました。
(今シーズン大きくメンバーが入れ替わったが)うちは特にフォワードが点を取っている時いい感じなんです。メンツは決して悪くなく皆いい個性を持っているので、それを生かしてあげるのが自分(PG)の仕事。その個性を出せれば勝てる、という手応えはあってリーグの2クール目で少しずつ出てきました。

(その自分のプレーとしては)いいところもあり悪いところもありでした。課題や今後やらなければいけないことも見つかりました。いつもチームメートの調子やディフェンスとのバランスで“ここで攻めよう”と決めているのですが今回は難しくて、勝負所になる前の段階で皆の調子をあげてあげないといけませんでしたね。

(リーグに向けて)今回気持ちのムラがまだまだあったので、プレーうんぬんではなく気持ちの部分を緩めないようにやっていきたいです。」

<取材・文 北村美夏、渡辺美香>

S−moveメインへ