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＜第44回関東大学バスケットボール新人戦＞

第44回関東大学バスケットボール新人戦は16日、駒沢体育館・代々木第2体育館で2・3回戦を行い、ベスト8のうち4校が決定した。
早稲田大、日体大は100点ゲームで圧勝。日本大も中央大を終始リードした。拓殖大は、大黒柱の長谷川がファールトラブルとなり東農大にリードを許すが、第3クォーターに逆転するとそれを何とか守り切った。

＜第44回関東大学バスケットボール新人戦　3回戦＞
6月16日(水）会場：代々木第2体育館

TEAM						TEAM
	77	18	1st	21	76
拓殖大		19	2nd	23		東京農業大
		28	3rd	9
		12	4th	23

スターティングメンバー
拓殖大：＃4長谷川、＃6仲村、＃7猪崎、＃10森、＃12佐久間
東農大：＃4会川、＃5岩田、＃8高良、＃9前田、＃11秋元

立ち上がりはどちらも攻める軸が定まらない。拓殖大は、＃4長谷川からボールをさばく所がなく、ディフェンスに囲まれるターンオーバーが続いて残り7分4-10と先行される。そのあと東農大のミスからの速攻のなどで1本ずつ返し残り3分14-14と追いつくが、東農大＃4会川に連続3ポイントシュートを許す。＃4長谷川に代わった＃9宇田の1on1で何とかこのクォーター18-21とする。

第2クォーターに入っても拓殖大はオフェンスのリズムが良くなく、無理なシュートやイージーミスが続き、残り5分までフリースロー1本しか加点できず19-31とされる。この後2-2-1ディフェンスを敷くが、パスで抜かれて東農大＃5岩田にレイアップを決められ、さらに＃9宇田がフリースローを2投ともミス。守っても後手に回ってアウトサイドシュートを打たせてしまい、残り3分24-37と詰められない。ここから＃4長谷川の3ポイントシュート、ブロックショットなどで33-40まで追い上げるが、東農大＃4会川のバスケットカウント、さらにその＃4長谷川が3つ目のファールでベンチに退かざるを得なくなるなど流れを引き寄せられない。残り1分を切ってから東農大＃7小知和に3ポイントシュ－トを決められ、37－44で折り返す。

後半は、ベンチの盛り上げにのって＃10森がバスケットカウントを決める。しかしそのフリースローのリバウンド争いで＃4長谷川が4つ目のファール。東農大ペースになるかと思われたが、その直後に東農大＃4会川も2つ続けてファールをしてしまい4つ目でベンチへ。

拓大＃9宇田のゴール下

31得点の東農大＃4会川

開始1分もたたないうちに両キーマンがコートを出ると、拓殖大はリバウンドを支配し速攻へつなげ、残り6分30秒49－47と一気にひっくり返す。その後も東農大の得点が完全に止まる間に加点して、残り2分40秒には60－49と逆に10点差をつける。この後も東農大をフリースローの得点のみに抑え第3クォーターを65－53で終える。

しかし第4クォーター、東農大＃7小知和に3ポイントシュ－トを決められて始まると、残り9分コートに戻った東農大＃4会川にいきなりバスケットカウントされ67－59となる。息を吹き返した東農大のディフェンスに、拓殖大は24秒ぎりぎりまでシュートを打てず、残り5分70－65とじりじりと詰められる。拓殖大は＃9宇田が個人技でつなぎ、東農大＃4会川のリバウンダーのいないタイミングでのシュートが落ちたことにも助けられ、残り2分74－66とリードを保つ。しかし東農大に粘られ、東農大＃4会川にまたもやバスケットカウントを奪われて残り1分15秒76－71と分からなくなる。残り1分を切って、ファールゲームをしかけられると、＃7猪崎がそのフリースローを2本ともミス。これを東農大＃9前田のフリーの3ポイントシュートにつなげられ2点差で残り15秒。再び＃7猪崎がファールを受けると、これをなんとか１投決め3点差。東農大の最後のオフェンスを＃7小知和の2ポイントシュートに抑え、何とか1点差で逃げ切った。

東農大＃4会川
「今日は相手の方が強いとわかっていたので、自分達が今までやってきたことをしっかりやろうと約束してゲームに臨みました。後半最初4つ目のファールは、ダメって言われていたのに熱くなってしまって…でも自分がいなくても、チームメートがしっかりやってくれると信じていました。終盤にもう一度出るのはわかっていたので点差が付いても集中を切らしませんでした。
今日は負けてしまったけど、1年生が大学のバスケに慣れて自信を持てたと思うし、自分も点が取れて自信になりました。それから、トーナメントで負けた後の反省で決めた3つの約束、「DFのカバー」「声」「攻守の切り替え」をしっかりやれば、相手が強くてもやっていけるんだっていう手応えがつかめました。」

＜第44回関東大学バスケットボール新人戦　3回戦＞
6月16日(水）会場：代々木第2体育館

TEAM						TEAM
	76	22	1st	32	111
東洋大		15	2nd	31		早稲田大
		18	3rd	28
		21	4th	20

スターティングメンバー
東洋大：＃4久保田、＃5石井、＃7丸岡、＃8高橋、＃15小吹
早稲田大：＃5田上、＃14風間、＃18菅川、＃20近森、＃21前川

早稲田大は、スタメン唯一の2年生・＃5田上が前半はやばやに3ファールでベンチに下がるが、代わった＃4岩隈が積極的にゴールに向かい、第2クォーター残り5分49-29と20点リード。この後も、ボールに手を出していって東洋大にシュートを打たせないディフェンスを展開する。しかし、それを気持ちよくオフェンスにつなげられず、しばらく得点が止まる場面もあったが、それでも63－37で前半を終える。

後半は逆にディフェンスでファールがかさみ、第3クォーター開始1分で＃5田上が4つ目のファール。残り5分74－44と離せない。しかし東洋大のシュートが落ちて救われる。30点差が付いてからは、＃13松尾、＃15加藤、＃12福島、＃10永田とスタート以外のメンバーを起用していく。＃12福島は持ち前のスピード、ボール離れの良さでリズムを作り、このクォーター91-55とする。

しかし第4クォーター、シュートが落ち出すとディフェンスでも後手に回り、フリーやセカンドチャンスを与え残り5分97-72と詰められる。ここでタイムアウトを取り、倉石ヘッドコーチが一喝。それでもディフェンスはやや修正し切れないところがあったが、ここから＃10永田がリバウンド、インサイドと踏ん張り、残り2分106-76と再び30点差をつける。ベンチでスタートメンバーが立ち上がって声を掛けてコート内を盛り上げ、最終的に111-76で早稲田大はベスト8を決めた。

ルーズボールを追う早稲田

＜第44回関東大学バスケットボール新人戦　3回戦＞
6月16日(水）会場：代々木第2体育館

TEAM						TEAM
	92	19	1st	12	71
日本大		21	2nd	14		中央大
		24	3rd	22
		28	4th	23

スターティングメンバー
日本大：＃4菊地、＃5太田、＃7嶋中、＃9小野寺、＃10香野
中央大：＃4砂原、＃6馬場、＃9椎名、＃13眞部、＃15中山

中央大は、＃13眞部が206㎝の日大＃5太田の上からフックシュートを決めて先制。この後日本大＃4菊地、＃太田に何度もオフェンスリバウンドを取られ最後に＃5太田のバスケットカウントを許すが、バックコートから当たって運びで苦しめ、第1クォーター残り6分8-4とリードする。だがオフェンスではインサイドにボールを入れられず、このクォーター12-19とする。

第2クォーターはガード＃12富田、＃18清水を起用するが流れを変えられず、シュートが入らないためにプレスディフェンスも出せず残り7分30秒15-26とされてタイムアウトを取る。するとスティールからの速攻、トラップからのゴール下で残り4分30秒22-30と追い上げる。だが＃12富田がうまくファールを誘われるなど日大＃4菊地を抑えることが出来ず、前半を26-40とする。

後半はエンジンのかかった日大のディフェンスに1年生の司令塔・＃15中山がゲームメイクの声を出せなくなってしまい、無理なシュートから速攻を出され残り4分35-56と20点差を付けられる。プレスディフェンスもパスで抜けられ、第4クォーター残り3分でも62-84とその差を詰められない。その後日大＃4菊地をチャージングでファールアウトさせるが、攻めきれないままタイムアップとなり、ベスト8を逃した。

日大＃4菊地

＜第44回関東大学バスケットボール新人戦　3回戦＞
6月16日(水）会場：代々木第2体育館

TEAM						TEAM
	62	19	1st	28	100
東京経済大		13	2nd	22		日本体育大
		15	3rd	22
		15	4th	28

スターティングメンバー
東経大：＃5小寺、＃6小杉、＃9伏見、＃13黒田、＃17清見
日体大：＃5高田、＃6瀬木、＃7松本、＃8田中、＃10樋本

日体大は、東経大に楽にシュートを打たせず開始5分で16-5とわずか5点に抑える。攻めても＃6瀬木、＃7松本らがまんべんなく1on1を決めていき、第1クォーターを28-19とする。

だが第2クォーターは攻めあぐね、24秒ぎりぎりでシュートを打たされそのリバウンドから速攻を許し、残り8分28-23と詰められる。チーム唯一の190㎝超の＃5高田が東経大＃6小寺にうまく抑えられる間に、東経大＃13黒田の3ポイントシュートで28-26、東経大＃6小寺のゴール下で残り7分30秒28-28と一気に同点とされる。すると＃5高田の集中力が増し、一瞬の油断をついてボールをもらい1on1、アシストとすぐさま34-28とする。東経大の得点が止まる間に加点し、残り3分39-28と2桁差を付ける。さらに＃5高田を軸に加点し、50-32で折り返す。

後半は東経大の足が止まったところに背番号10番台後半の選手を投入していき、速攻・1on1で第3クォーター残り3分30秒65-40とする。東経大の攻撃を単発に抑え、東経大＃9伏見の速攻を何度か許すものの着実に加点し、ぴったり100-62で快勝した。

日体大＃5高田

＜第44回関東大学バスケットボール新人戦　2回戦＞
6月16日(水）会場：駒沢体育館

TEAM						TEAM
	84	23	1st	29	105
東京学芸大		22	2nd	24		慶應義塾大
		17	3rd	29
		22	4th	23
	70	18	1st	30	92
上武大		11	2nd	28		神奈川大
		24	3rd	10
		17	4th	24
	108	33	1st	10	53
筑波大		19	2nd	9		茨城大
		35	3rd	11
		21	4th	23
	34	16	1st	44	186
学習院大		4	2nd	52		國學院大
		8	3rd	49
		6	4th	41

＜取材・文　北村美夏＞

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