<男子日本代表スタンコビッチカップ直前合宿>

11月18日、国立スポーツ科学センターで男子日本代表スタンコビッチカップ直前合宿が行なわれた。午前はゾーンディフェンスに対するオフェンスを確認、午後は5on5で仕上げた。
明日19日にチャイニーズタイペイに出発し、21日にシリアと対戦する。             

参加選手(12名):網野、五十嵐、伊藤、柏木、柏倉、小宮、西塔、桜井、竹内公、竹内譲、仲村、古田
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11/18(木)
 加賀谷コーチ主導でアップを行なった後、この合宿では少し長めの鬼ごっこで足を動かした。
  その後はゾーンに対するオフェンスの確認のみ行なった。まず伊藤・柏木・柏倉・桜井・竹内公がゼッケンをつけてディフェンスとなった。オフェンスは網野・五十嵐・竹内譲・仲村・古田で、ディフェンスは加賀谷・東野コーチより、オフェンスはジェリコHCより指示を受けてからスタートした。
<今日の練習メニュー(午前)>
9:00 集合
9:05 アップ
9:25 オールコート鬼ごっこ
9:35 ゾーンに対するオフェンス確認
10:25 終了
 ディフェンスの形は時間を3つに分けて1-2-2、3-2、1-2-2の変則を行い、ボールを取ったら速攻に出るルール。はじめは竹内譲がうまくハイポストからミドルシュートを決めていたが、パスカットされかける場面もあり「もっと強いボールで」とジェリコHC。また「せっかく陣形が崩れてもオフェンスが止まったらゾーンを作り直されてしまう。1度崩れたら立て直すチャンスを与えてはいけない」と素早い判断からイージーなシュートを作るよう指示が出た。ディフェンスのカウンターでは柏木が力強い速攻を決めていた。
  このメニューもメンバーチェンジを頻繁に行ない、たっぷり1時間弱使って理解を深めた。
竹内譲次選手(午前終了後)
「(今回の大会は)突然のことでびっくりしましたが、別に特に変わりはありません。むしろチャンスだと思います。大学のチームメートも頑張れと言ってくれました。」
ゾーンディフェンスに対するオフェンスを確認
ハイポストで起点になった竹内譲

  午後は東野Aコーチのリードのもとアップを行う。ドリブル鬼ごっこで身体を動かすと、5on5のラリーを行う。ディフェンスはマンツーマンで、メンバーはHCの指示で度々入替えられる。その後5on5のゲームを行った。これもメンバーはHCの指示で細かく入れ替えが行われた。後半になるとピック&ロールやスクリーンプレーなど合わせのプレーもよく出るようになった。また常にトランジションの意識を持って、よく速攻がでていた。シューティング後ミーティングで今後の予定などがHCから伝えられた。
<今日の練習メニュー(午後)>
14:55 集合・アップ
15:20 ドリブル鬼ごっこ
15:25 5on5ラリー(ディフェンス)
16:05 ゲーム(5on5)
17:00 2人組シューティング
17:20 集合・ミーティング
17:25 終了

ジェリコ・パブリセビッチHC
「大会準備期間というには3日間は短すぎますから、チームを作るとか言うような状態ではないですね。リフレッシュすることがまず目的です。個々の選手は皆自分たちのチームでやってきているので、そのまま臨めないことはないでしょう。今の状態やチームのレベルは結局試合をしてみないとわからないです。ただキリンカップの頃よりはやはり下がっていると言わざるを得ないですね。ある選手は合宿に入る前に15日くらいのオフがあった。それをこの3日間で取り戻すことはできません。だからこの大会はいいプレーも出るかも知れないけど、悪いプレーも出る可能性がある。本当に“やってみないとわからない”のですよ。
しかし、我々が目指しているのは“2006年”で、今そこに向けてチーム作りをしています。そのためには多くの試合をしていくことが必要ですから、この大会はそういう意味でとても利用できるものだと思っています。もちろんこの大会でもできるだけいい成績を残したいですが、それだけで終わるのではなく、常に2006年を意識してやっていかないといけないのです。このチームに必要なのは経験です。特に柏木・竹内公・竹内譲・桜井・西塔にとってはA代表としてのはじめての(公式な国際)大会となります。彼らは緊張してプレーも上手くいかないかもしれない。しかしそれら1つ1つがとても大切な経験となるのです。
今回渡邉がアキレス腱を傷めていて出場できませんが、それはやはりチームにとっても辛いことです。彼は古田と並んで経験のある大切な選手ですから。しかし、連続して数試合行うことはしないほうがいいということで今回は断念しました。これからを見ていきたいですね。台湾は初めてなので行ってみないとわからなのですが、体調管理などはルールを決めるなどして、しっかりやっていくつもりです。」


ディフェンスの動きを確認する小宮
最後の円陣(ミーティング)
<取材・文 北村美夏、渡辺美香>
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