<JBLスーパーリーグプレーオフ> 特集ページはこちら

東芝、我慢勝ちで王手 2005.3.20

3月20日、JBLはスーパーリーグプレーオフファイナルを代々木第2体育館で行った。 

東芝アイシンのインサイドをほぼ完璧に封じて2連勝し、王手をかけた。


(東芝2勝)
<スーパーリーグプレーオフファイナル>
3月20日(日) 会場:代々木第2体育館

TEAM
 



 
TEAM
 
52
8
1st
10
60
 
アイシン
14
2nd
16
東芝
12
3rd
18
18
4th
16
 


東芝、チームディフェンスでアイシンを攻めさせず追い詰める


スターティングメンバー

アイシン:#2佐古、#6後藤、#7外山、#22ケーペル、#32ヘンダーソン
東芝:#5ルイス、#6クラインシュミット、#8節政、#34伊藤、#51北

東芝の堅守に動きの止まるアイシン
出だしはアイシンが速攻も出るなど6-2とリードする。だがハーフコートでボールマン以外の足が止まって展開できず、5分以上ノーゴールの間に逆転される。さらに2Qには#2佐古から#7外山というベテラン同士のパスミスが続いてしまう。
それでもアイシンが前半4点差で乗り切ったのは、1Qに東芝もシュート落としたことと、#32ヘンダーソンがリバウンド、ディフェンスを見てのプレーでつないだことがあげられる。

#32ヘンダーソン封じで“気持ちのスタミナ”も削っていく
だが後半、東芝がその#32ヘンダーソンへのパスを2度続けてカットし、いずれも#6クラインシュミットのゴールにつなげて33-24としてアイシンにタイムアウトを取らせる。
さらにガードの#8節政が縦横無尽にコートを駆けたのに対し、アイシン#2佐古はピック&ロールでバランスを崩してしまう場面も見られた。#8節政は3Q

インサイドで囲まれるアイシン
#32ヘンダーソン
その他の写真を表示
終了間際には持ち込んでのクラッチシュート、4Q開始直後には3ポイントシュートと大事なシュートを決める。これを受けてクォーター間に交代していたアイシン#2佐古がコートに戻り3ポイントシュートを決めるが、これも東芝#1小野に返され50-37と差が開く。

点差より目の前のプレーに集中したアイシンの怒涛の反撃も及ばず
いよいよ苦しくなってきたアイシンは7分45秒、4分20秒にタイムアウトを取る。この間得点できないが、東芝も2点に抑える。そして#32ヘンダーソンのチームファールによるフリースローでやっと得点を動かすと、リバウンドから#6後藤がをバスケットカウントで、#澤岻のアシストから#32ヘンダーソンがフリーでそれぞれ3ポイントシュートを決め52-46一気に1桁差に持ち込む。さらに東芝はここで#8節政→#51北のパスミス、#6クラインシュミットのドリブルミスが続き、3分を残してタイムアウトを取る。だがその後もアイシン#2佐古が自ら持ち込んで得点、#8節政からスティールとわからなくなりかける。
しかしこの後の3ポイントシュートを決められず、東芝に今度は落ち着いてオールコートディフェンスに対応され及ばなかった。

東芝は1戦目に続き、#5ルイス・#6クラインシュミットの力によるところが大きかったが、各所で日本人選手もシュート・アシスト・リバウンドと力を発揮している。アイシンは4Qに一瞬反撃の糸口が見えかけた。それをつかむには、まず今シーズン新規登録でいわばルーキーの#22ケーペル×来日9シーズン目の東芝#6クラインシュミットの経験のミスマッチをどうするかと、日本人選手がいかに頑張れるかだろう。鈴木ヘッドコーチの「うちには#6後藤・#7外山という日本のトップのシューターがいる(セミファイナル第2戦)」「オフェンスがキー」という言葉をヒントにしたい。
(北村美夏)
東芝・鎌田ヘッドコーチ
「昨日よりいいディフェンスをしようと試合前のミーティングで言いました。アイシンは積極的に攻めてくるのではと思ったので。その結果いい形で入れました。具体的にはインサイドを抑えて小さく守り、そこから外に飛ぶパスを足を使って追いかけようとしました。それでも(アイシン#32)ヘンダーソン選手には前半16点取られてしまったので、後半もう少しヘルプに行くのを早くするようにしたらうまく抑えられて、外も効果的に組み立てられていなかったので、うちのディフェンスが機能していました。アイシンは外国人選手が3人の時、すごくスペーシング、フロアバランスが悪くなるのでインサイドを小さく守りやすかったです。その結果このロースコアになったと思います。」

東芝・#8節政選手
「両チームともスカウティング(事前の情報収集、対策)ができているので、フォーメーション
を守られてこういう結果になったと思います。うちのフィールドゴールの確率が50%を超えていてそんなに悪くないので、この調子でやりたいです。
(アイシン#2佐古とのマッチアップは)お互いよくわかっている中で、自分の出来ることだけ考えました。昨日のビデオを見たら佐古さんの足がつっていたので、かきまわせばプレッシャーなり体力なり全てを奪っていくと思いその辺を心掛けてやりました。
(2つ勝ってどうか)2試合とも重くてうちの選手にも疲れはあるけれど、今日みたいにロースコアでもコントロールして、さっきロッカーでも“明日決めよう”と話したので明日決めたいです。」

東芝・#5ルイス選手
「勝ててとても良かったです。ディフェンスが入りから良く、東芝のバスケットができました。
(2つ勝ってどうか)だれが5戦3先勝にしたのか聞きたいです(笑)。明日勝てれば良いけれど向こうが明日勝ったらシリーズの流れが変わるので、明日は絶対勝ちたいです。」
アイシン・鈴木ヘッドコーチ
「今日はうちも出だしから結構ディフェンスが良くていい感じでした。60点に抑えましたしね。でもそれ以上に東芝のディフェンスに対する執着心・気迫が代わって入る選手も含めて強く、うちのオフェンスが対応してもシュートが入らないというようなことになって、ゴール下で無理なシュートを打ってファールを取ってもらえないという現象でどんどんはまっていきました。最後は点差があったので、小さいメンバーにして一瞬チャンスもありましたが、またミスしてしまいました。今日は完璧にやられた感じです。
(明日に向けて特に修正するのはオフェンスかディフェンスか)前半の終わりに(東芝#5)ルイスに対してのディンフェスをイージーにして崩れていった感じですね。やっぱりディフェンスをしっかりやらないと、うちはディフェンスからつなげていくバスケットなので40分誰が出ても徹底しないといけませんね。オフェンスももちろん打つまでの持っていき方がありますがシュートが入らないこともあるのでディフェンスを強調したいです。
(同じ相手に2連敗は今シーズンなかったが)確かに同じチームに続けて負けたことは3年位ないと思いますが、勝負は何があるかわかりません。逆にチームとしてはいい経験ですね。王手をかけられて本当にどん底で、そこから這い上がれるか真価が問われるのでプラス思考で頑張りたいです。」

アイシン・#6後藤選手
(試合を振り返って)特にないですね。どれをとっても東芝が1枚上手でした。うちはらしさを出し切れていない分こういう結果になりました。まぁこんなことは言いたくないですが、後1分くらい時間があったらもう少し意地を見せられたかなという気がしないでもないです。でも意地を見せるチャンスがまだあるし、今までこのためにやってきたので1試合でも多くいいゲームをできるよう出直したいです。」

アイシン・#2佐古選手
「後藤が言ったとおり、向こうが1枚上手でした。まー…ヤンキースの例もありますしね。3連勝の後4連敗っていう。僕らはミラクルを起こせるチームだと自分達で信じているので最後まであきらめません。
(らしくないパスミスがあったが)それはコミュニケーションミスというより自分のミスだと思います。とにかく今日は(#6)外山さんに悪いことしたなって。外山さんのいいリズムを壊してしまったのは自分だった気がします。
ロースコアの中でターンオーバー3つというのは大きいので、明日はそういうことのないように気をつけたいです。
(そのロースコアの中で自分からしかけるタイミングはどう考えていたか)3Qまではお互いディフェンスが重くてミスを減らしてという展開で、その中で自分で点を取りに行くのは難しいです。それに我慢比べの中でバンと解き放つのは、チャンスを待たないと逆に命取りになることが大きい。そこで相手にイージーシュートを打たれるのが続いて、5人の気持ちが1つに慣れていない時間が少しあったのかなと思います。もともと皆点を取れる選手なので、自分が自分がとなったら東芝の思うツボ。だからまずバランスを取るということをすごく考えていました。
(東芝#8節政の作る速い展開は)むしろその中でターンオーバーを待っている状態ですよね。でもやっぱり賢いガードなのでスローダウンしましたね。その辺りの駆け引きなどまぁ色々あるんですよ。」

<取材・文 北村美夏、渡辺美香>
塾生コラムメインへ