<李相佰(りそうはく)杯男子選考合宿レポート〜1日目>
4月16日、府中のトヨタ自動車府中スポーツセンターで、李相佰杯男子選考合宿が始まった。
李相佰杯は、5月14日から16日まで、韓国の釜山で行われ、ここでセレクションされた12人は韓国大学選抜チームと戦う。

初日はトランジッションをテーマに、和やかな雰囲気の中行われた。
                                                 参加選手はこちら

4/16(金)
A代表合宿に参加している 桜井・菅谷を除いた14名が参加して選考合宿がスタートした。始めに池内HCより、「今回は1つ1つのメニューに時間を割くことが出来ないので、テーマをよく理解してやってほしい」との言葉。今日のテーマは『トランジッション』。円陣は新4年生が顔を見合わせた結果、中川が「1、2、3」と声を出した。

アップでは初日ということもあってか恐ろしいほど静かだったが、大宮が「ファイト!」と声を出して徐々にほぐれてきた。

シューティングは、GとCの2グループに分かれ、“去年一番攻めやすかった”ハイポストからのメニュー。もらう動き、ステップから、レイアップシュート・ジャンプシュート。その後フリースローを挟み、次は45度から。レイアップ、ワンドリブルジャンプ、クロスオーバーの3種類。中でも体の絞れた西塔のシュートがよく入っていた。どちらも動きの確

<今日の練習メニュー>
16:10 ミーティング
16:15 アップ
16:35 シューティング〜1on1 (2種類)
17:05 2メン
17:15 3メン
17:25 4メン(速攻バリエーション)
17:35 4on3〜4on4(トランジッション)
17:55 5on5(7点先取の5本取り)
18:25 クールダウン
18:35 終了

認の後ディフェンスを付けて行った。Gのグループは、山本コーチから「ディフェンスやろう!韓国は2ガードや3ガード。それを止めるのがこちらの組の役割だよ」と声が飛ぶ。

2メンはリバウンドから。名前を呼ぶため活気が出てきた。第3・4次スプリングキャンプに参加した選手は、パスの強さ・スピードが身に付いていた。続いて3メン、4メンと今日のテーマであるトランジッションメニューをこなしていく。4メンでは様々なバリエーションが行われた。仕上げにディフェンスを順に固定しての4on3〜4on4を行って、5on5へ。

5on5のチーム分けは、色:石崎・大屋・蒲谷・熊谷・西塔・長澤・町田、白:池田・大西・大宮・佐藤・瀬戸山・田中・中川。「オフェンスは連続性を持って、パスしたら走ること。ディフェンスはボールプレッシャーと出来るだけスイッチしないこと。積極的に。」と池内HC。

大宮のダンク、長澤のゴール下、大屋のシュート、中川の3ポイントシュートなどで、最初は交互に取り合ったが、5本目、3−4から互いにシュートが入らず単調になった。白チームの池田の3ポイントシュートで決着が付いたが、その後の1分のインターバルで「シュートが単発だし、パスをした後の足が止まっているよ。」と池内HCから注意が入った。その後はいずれも5−7で白チームが連勝し、負けた色チームはシャトルランもペナルティーとなった。

途中瀬戸山が右足を捻った以外は大きなアクシデントもなく、その後クールダウンをして、1日目を終えた。


集合


ポジション ごとの1on1
OF瀬戸山、DF大屋


トランジッション
ボールを運ぶ佐藤と戻る町田

<インタビュー>池内泰明ヘッドコーチ

・合宿について
「今回はいくつかの決め事を持ってやろうと思っています。でもセレクション(16名→12名)をしなくてはいけず、育成ではないので、DFの対応力、OFの判断力を見ながら、選手をいかに生かしていくかを考えます。スプリングキャンプもあったし、各校での練習も始まっていて選手の理解力は十分なので、本当に組み合わせ、コンディションだけですね。まぁ、疲れたときに3ポイントシュートばかりになってしまった場面があったけれど、リズムがあるときはとても良かったと思います。2日目は、午前に
ゾーンに対するフリーのオフェンス、午後はフルコートのプレスディフェンスとそれに対するフリーのオフェンスをやって、最終日は総合的に見たいと思っています。」

・リーダーについて
「中川にさせたのは、取り組み方が良く、去年も一生懸命やってくれたので。今年も積極的なプレーに期待しています。」

・スカウティングについて
「韓国の情報については、去年見たのと少し話を聞いたくらいですね。でも去年の3年生が主力になると思うので。特徴としては、あまり大きくなく、ゾーンディフェンスを多くやってくると思います。5月の合宿では、向こうのポスト(インサイド)の子で、1人来るだろうなという子がいるのでそのディフェンスはやりますが、後はセットのワンプレー、スローインのフォーメーション
をやるくらいですね。」

・このチームについて
「みな能力が高く、明日から桜井・菅谷のA代表組が入ったらまた面白くなると思います。去年の悔しさを経験している子ばかりだし、本当に我々がどう生かすかにつきますね。雰囲気も和やかだし、それを厳しさがないということもできるけれど、やはりコミュニケーションは大事だし、今は楽しくやれればいいのではないかなと私は思います。自然に試合への厳しさはついてくると思うのでね。隠すことも特にないので、どんどん見に来てください。」

<取材・文 北村美夏>
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