<李相佰(りそうはく)杯男子選考合宿レポート〜2日目>
4月17日、府中のトヨタ自動車府中スポーツセンターで、李相佰杯男子選考合宿が行われた。
李相佰杯は、5月14日から16日まで、韓国の釜山で行われ、ここでセレクションされた12人は韓国大学選抜チームと戦う。

2日目の今日は、ゾーン・プレスディフェンスに対するフリーオフェンスをテーマに、和やかな雰囲気の中行われた。
                                                 参加選手はこちら

4/17(土)
1日目に負傷した瀬戸山も元気に参加し、桜井・菅谷も加わって総勢16名での2日目。午前のテーマは『ゾーンオフェンスをフリーで攻める』。

アップはだいぶ雰囲気がほぐれ、先頭の瀬戸山を中心に声が出されていた。2メン、3メンと走るメニューをこなした後、1・2・3番(アウトサイドポジション)と4・5番(インサイドポジション)に分かれてゾーン(特に1-2-2、3-2)に対するオフェンスの動きを行った。

1・2・3番(アウトサイドポジション・池内HC)
・DF2、OF3 トップからカットインしDFが寄ったらパスアウト
・DF3、OF4 トップの2人がカットインしDFが寄ったらパスアウト
・DF4、OF3 カットインしDFが2人寄ったらパスアウト(シュートあり)
・DF2、OF3 ローポストの合わせ

4・5番(インサイドポジション・山本AC)
・ベースラインからハイポストに上がりレイアップかジャンプシュート
・ハイポストからローポストの合わせ
・ローポストから開きジャンプかドリブルシュート
・ローポストからハイポストの合わせ
・DF2、OF4 ポストアップするタイミング、アウトサイドとの合わせ
・DF3、OF4 〃

1パターンを2分ほどで区切りながら確認した後は、2-3ゾーンでラリー。チームA:大屋・蒲谷・西塔・菅谷・中川、チームB:石崎・大西・大宮・瀬戸山・田中・長澤、チームC:池田・熊谷・桜井・佐藤・町田で、まず10分間で何点取れるかで行った。
結果はC−BーAとなり、AとBはシャトルランのペナルティー。Cは町田の高いリバウンド、桜井の飛び込みからの個人技が利いたが、Cは長澤のゴール下にやや強引なところがあった。池内HCより「ポジションを取ってインサイドに入れて、また外に展開したらアイディアを使って。だめならサイドをかえて揺さぶろう」とアドバイスのあった2本目は、ディフェンスを3−2ゾーンにして20点先取。今度はチームBの最初の出遅れが響き、C-A-Bとなった。

その後シューティングを挟んで、 プレスディフェンス時の運び方の確

<今日の練習メニュー>
09:35 ミーティング
09:40 アップ
10:00 2メン、3メン
10:15 ポジション別の分解練習
10:40 5on5ラリー(ゾーンディフェンス)
11:10 2人組シューティング(10in×3)
11:20 プレスディフェンス時の運び方
11:30 5on5ラリー(プレスディフェンス)
11:45 クールダウン
11:55 終了
15:30 アップ
16:00 1on1
  オールコート1on1
  オールコート2on2(トラップ・
ローテーションディフェンス)
  3on2、3on3(〃)
  オールコートドリブルシュート
  3メン〜1on2
  5メン〜2on3
  シューティング×2セット
  ハーフ4on4
  ハーフ5on5
  シューティング×2セット
  ゲーム(7点先取、5本取り)
  クールダウン
18:20 終了

認。スローインから、ポジションに合わせていくつかの動き方をやった後、ディフェンスを付けた。4週するうちに何本取れるかで行った結果、今度はBが勝って、午前のメニューを終えた。

午後は“マンツーマンプレス、ゾーンプレスディフェンス”。まず1on1からディフェンスを確認していき、オフェンスのパターンに合わせてトラップ・ローテーションを行った。チームA:大西・桜井・佐藤・瀬戸山・中川、チームB:池田・大宮・大屋・熊谷・菅谷、チームC:石崎・蒲谷・西塔・町田・田中・長澤に分けた後のハーフコートのスクリメージでは、「抜かれてもいいからプレッシャーを」との指示が出た。

最後のまとめのゲームでは、うまくトラップがかかる場面も見られた。5本取りは僅差となり、チームB・Cが順に抜けてチームAが5メンのペナルティーを行って、2日目を終えた。


分解練習(1・2・3番)
カットインする中川、DF瀬戸山・桜井


分解練習(4・5番)
ボールをもらう大西


プレスディフェンス
キープする石崎、DF蒲谷・西塔

<ピックアッププレイヤー>
大屋秀作(青山学院大学3年/193cm85kg/F)

「プレーにキレが出てますか?それはたぶん…体重の変化ではなく意識のレベルが上がったせいだと思います」。今年3月の大学生を集めたスプリングキャンプでは、前半は打点の高いシュートが目立つくらいだった。しかし、後半の3・4次キャンプに参加するメンバーに選ばれ、ジェリコ・パブリセビッチHCに「オオヤ!オオヤ!」と絞られるうちにみるみるプレーが変わっていった。

Q1.これまでの合宿はどうですか?
「自分はまだできることをやるしかない、というレベルなので、とにかく自分を試す場と思ってやっています。」

Q2.体が絞れたそうですが、プレーに影響は出ていますか?
「今ベストより5kgくらい落ちたんですが…まだ特に支障はないです(笑)。でも、どのポジションをやるにしても体作りは大事なので、どちらかというと増やしたいですね。プレーにキレが出てますか?それはたぶん…体重の変化ではなく意識のレベルが上がったせいだと思います。」

Q3.どう変わったのですか?
「(2、3月の)スプリングキャンプに選ばれて、世界が一瞬にして変わったというか…もともと上のレベルでやり たい、という気持ちはあったのですが、それは自分ではどうにもできないことなので、選んでもらえた、認めてもらえたということがすごく大きかったんです。せっかく認めてもらえたので、これからも頑張って行きたいです。」

<取材・文 北村美夏/協力 渡辺美香>
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