<李相佰(りそうはく)杯男子直前合宿>

5月12日、川崎の東芝小向体育館で、男子代表直前合宿が行われた。
最終日の今日は、午前中ピックアップゲームで総合的に確認した後、府中のトヨタスポーツセンターに移動し、合宿中のA代表の胸を借りる形で練習ゲームを行った。
明日釜山へ出発し、3試合行った後、18日に帰国予定。

参加選手(12名):石崎、大西、大宮、蒲谷、熊谷、西塔、桜井、佐藤、菅谷、瀬戸山、中川、長澤
メンバー、大会日程はこちら 



<練習試合 日本A代表vs学生代表>
5 月12日(水) 会場:トヨタ府中スポーツセンター

TEAM
 



 
TEAM
 
91
21
1st
19
79
 
25
2nd
21
A代表
20
3rd
23
学生代表
25
4th
16
 
46
30
1st
10
33
 
16
2nd
23

スターティングメンバー
A代表:網野、五十嵐、伊藤、古田、渡邉
学生代表:大宮、桜井、佐藤、瀬戸山、中川

 瀬戸山のレイアップで学生が先制し、練習していた速攻で残り7分7-5とリードする。しかしディフェンス・オフェンス両面でAにインサイドを支配され、残り2分30秒9-19となってタイムアウトを取る。その直後のオフェンスで、蒲谷がスクリーンを利用して得意の3ポイントシュートを決めるとリズムを掴み、代わって入った大西、長澤のセンターがひるまずにぶつかっていき第1クォーターを19-21とする。

 2Q目は石崎・菅谷の若い選手を起用する。だが1Qの終わりに入ったA代表の柏倉・柏木のガードコンビにペースをつかまれ、連続得点され21-32となる。ここで中川がつないで落ち着くと、瀬戸山がフリースローをもらうなどして40-46まで追い上げる。

  インターバルわずか3分で始まった3Q目、蒲谷の3ポイントシュート・1on1で50-50と一気に追いつく。だがA代表の速攻とリバウンドシュートですかさず引き離される。しかし引き続きのびのびとプレー、最後は大宮の3ポイントシュートで63-66と互角の戦いを見せる。

  4Q、再びコートに立った菅谷が連続でブロック、ミドルシュートも決め盛り上がる。大西の1on1で74-73と逆転すると、中川の3ポイントシュートで残り5分79-78とリードする。ここでA代表の網野が長澤をふっ飛ばして速攻を決め、残り3分79-80でのタイムアウトとなる。その後、速攻で桜井が逆に網野をふっ飛ばしてダンクにいく。これがファールとなるが、そのフリースローを2投はずしてしまう。さらに網野に3ポイントシュートを決められ、残り1分30秒79-86でタイムアウト。だが最後はパスミスなどが出てしまう一方、ブザービーターで五十嵐に3ポイントシュートを決められA代表の意地を見せられた。

 その後は得点をリセットし、再び3分のインターバルを経てハーフゲーム。それまでの流れと一転して、A代表の伊藤にインサイドを、柏木にアウトサイドを支配され開始3分で2-12となる。学生はインサイドでファールがかさみ、リバウンドやターンオーバーから速攻を出され10-30とされる。

 だが2Q目はディフェンスを集中しなおし、5分で20-30まで追い上げる。その後1本ずつ決めあいになるが、熊谷・桜井がひるまず向かっていく。だが残り2分、やはり学生にミスなどが出て速攻につなげられ、33-46でタイムアップとなった。

回すときは回し、打つときは打つ
ゲームメイクした中川
ローポストの1on1、合わせと柔軟に
対応した大西
速攻・アシストを量産しジェリコHCか
ら拍手を受けていた柏木(A)

<インタビュー>

池内泰明ヘッドコーチ

「今日の課題としては、4番プレーヤーのディフェンスですね。特に4番がシューターの場合、甘くなって結構楽に打たれていましたね。特に大野、仲村に。一瞬の間で。また、同じ身長でも押し込まれたりするなどいい練習になりました。
(3ガードが多かったのは)アウトサイドを強化しているからです。そのためにガードを多めに選んでいます。
(チームの仕上がりは)このチームはディフェンスがいいです。特にガード陣はしつこくつくディフェンスがよく出来てました。オフェンスに関しては、行き詰まった時用にいくつかエントリーを用意していますが、基本的にみんな能力のある子達ですから、自由にやるように言ってます。どう動くとかどこでパスがくるかとかお互いによく知っているので、決まり事はなくても展開できますから。
(本戦に向けて)過程うんぬんより勝つ事が大切です。1試合目、1点でもリードして終わっていい報告をしたいですね。メンバーについては色々言われていますが、今日もそうですが皆今の日本の学生の中でトップだというプライドを持ってやってくれています。今年は遠征ですが、頑張ってきます!」

ジェリコ・パブリセビッチHC
「(この試みは)とても良いですね。どちらのチームも良い形で利用できて、本当にやって良かったです。学生達は頑張りが見えました。」

<取材・文 北村美夏>
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