<李相佰(りそうはく)杯>
5月14日、釜山の金井体育館で、日韓の学生代表の定期戦・李相佰(りそうはく)杯が行われた。
初戦の今日は、男女とも土壇場の3ポイントシュートで追い付き同点スタートとなった。本部規定より、延長は行われなかった。
2試合目は明日15日、最終戦は16日に行われる。


<第27回李相佰(りそうはく)杯 女子1回戦
5月14日(金) 会場:金井体育館(釜山)

TEAM
 



 
TEAM
 
66
13
1st
22
66
 
韓国
23
2nd
15
日本
 
18
3rd
17
 
12
4th
10
 

スターティングメンバー
韓国:#4LIM HYE KYUNG、#7PARK SOON YANG、#10KIM SU HEE、#11LEE SUN HYUNG、#15KOAK SUN JA
日本:#4長南、#9野田、#10松尾、#13名木、#15鈴木

第1クォーター中盤までは一進一退の展開。そこから日本は#4長南を軸にハーフコートオフェンスが気持ちよく決まり、22-13とリードする。

第2クォーターも、引き続き#4長南がリバウンドなに活躍し、残り5分には34-21と点差をひろげる。しかしその後#4長南をベンチに下げるとボールの回りが悪くなり、ターンオーバーが増えて得点が止まる。#8青山が3ポイントシュートでつなぎ、#4長南をコートに戻してわずかに2点のリードを守る。

しかし第3クォーター、韓国の185cmのセンター#15に動かれ始め、ゴール下でのパワープレーやガードとの合わせなどで得点される。さらにそこから外に散らしたシュートも決められ、残り5分45-46と逆転を許す。だが残り2分から、#13名木の速攻、青山の3ポイントシュートで流れを渡さない。

2点リードのまま迎えた第4クォーター、開始早々にフリースローを与え同点とされ、さらに#15のパワープレーで逆転されてしまう。その後は1-2点差の攻防。しかし残り4分、#4長南が韓国#15にたまらずファールを犯し、このフリースローを決められ61-64となる。そのまま残り1分を切り苦しくなるが、残り40秒、フリースローで63-66とすると、その後の韓国の攻撃をしのぎ、残り3秒で#8青山の3ポイントシュートに託す。これがリングに吸い込まれ、初日は同点となった。


<第27回李相佰(りそうはく)杯 男子1回戦>
5月14日(金) 会場:金井体育館(釜山)

TEAM
 



 
TEAM
 
84
17
1st
31
84
 
韓国
30
2nd
28
日本
12
3rd
20
25
4th
5


スターティングメンバー
日本:#4中川、#5瀬戸山、#6桜井、#12佐藤、#13大宮
韓国:#6JUN、#8YANG、#12YUN、#14KIM、#15KANG
(※#5はKIM HAK SUP(G/182cm/漢陽大3年)に登録変更)

第1クォーター、日本は#4中川の3ポイントシュートで先制する。その後も#6桜井、#13大宮が速攻から続けてダンクを決め流れをつかむ。韓国の生命線アウトサイドシュートが落ちる間に速攻を重ね、31-17と大量リードを得る。

第2クォーターは激しい点の取り合いとなるが、#4中川がリズムよくシュートを決め、リードを保って後半へつなげる。

後半も日本は1on1などで順調に得点し、余裕の展開。しかし第4クォーター、韓国のガード陣が積極的にドライブを仕掛けてくるようになると、日本のディフェンスが崩れ始める。韓国#5・6のカットインからのパスアウトという得意の形を作られ、リバウンドも抑えられてしまう。その流れはオフェンスにも響き、#12佐藤のシュート1本しか加点できない。6分間ノーゴールが続いてあっという間に残り1分81-84とひっくり返される。残り40秒で日本はターンオーバーを犯し、いよいよ苦しくなるが、ここでディフェンスを頑張り24秒オーバータイムを奪う。それを残り6秒での#5瀬戸山の3ポイントシュートにつなげ、何とか負けを免れる形となった。

池内泰明ヘッドコーチ
「第4ピリオドはリズムが良くなかった。相手のオフェンスにリズムを作られてしまいました。ドライブして、そこから外に出して、そこでシュートを打たれるパターンが多かったですね。後でビデオを見て、そこのところのディフェンスのローテーションがどうなっていたかを確認して、明日のミーティングで伝えます。打たれる前に止めておかないといけなかったですね。でも、最後は瀬戸山がよく決めてくれて、なんとか雰囲気は悪くならずに済んだので、とりあえず選手達には「いい試合をした」と言いました。
西塔と菅谷は、韓国が先のようなパターンでオフェンスを組み立ててきたので、ディフェンスの関係で使いませんでした。
今日の韓国の入りは、おそらくこっちをなめていたのかそれ程厳しくありませんでした。その分、明日は最初からきちっとあたってくると思いますが、負ける気はありません。今度こそ勝ちます。 」

山本明アシスタントコーチ
「最後は体力が…という感じでした。ディフェンスが崩れて、リバウンドが取れなくなってしまった。それで相手のペースにはまって、オフェンスのリズムも悪くなってしまいました。「なんとしてもリバウンドを取る」という気概みたいなものも足りなかったし…今日こういう結果になった原因は1つではなく、色々ありますね。それにしても、今日は勝たないといけなかったです。これで、あと2つ何としても勝たなくてはいけなくなりました。 」

<文 北村美夏/データ提供 渡辺美香(スポーツライター初級塾生)>
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