<李相佰(りそうはく)杯>
5月15日、釜山の金井体育館で、日韓の学生代表の定期戦・李相佰(りそうはく)杯が行われた。
2戦目の今日は、女子は最終クォーターに突き放し69-54で快勝したが、男子は序盤から点差を広げられ、84-101と100点ゲームで敗れた。
最終戦は明日16日に行われる。


<第27回李相佰(りそうはく)杯 女子2回戦>
5月15日(土) 会場:金井体育館(釜山)

TEAM
 



 
TEAM
 
54
12
1st
16
69
 
韓国
10
2nd
12
日本
 
18
3rd
14
 
14
4th
27
 

スターティングメンバー
韓国:#4LIM HYE KYUNG、#7PARK SOON YANG、#9KO HYE JUNG、#11LEE SUN HYUNG、#15KOAK SUN JA
日本:#4長南、#9野田、#10松尾、#13名木、#15鈴木

立ち上がり、#4長南、韓国#7・11の得点で残り5分6-7と譲らない。その中で唯一の1年生#15鈴木が韓国のセンター#15のポストプレイをうまく抑え、16-12とリードする。

第2クォーターは開始30秒で、ゴール下での接触により#4長南が首を痛めベンチに下がるアクシデント。残り4分辺りまで耐えてフリースローを確実に決め、20-12とリードを維持するが、その後韓国#7の3ポイントシュートなどで20-19とじりじりと詰められる。しかし、#8青山がアウトサイドで連続シュートを決め再び25-19と引き離す。その後、さらに#10松尾の3ポイントシュートもあり28-22で前半を終える。

第3クォーターは#4長南がコートに復帰し、速攻などで加点していく。しかしその後は韓国#11に外から、、#15に中から攻められ、残り5分36-36と同点になる。その後は一進一退となり42-40とわずかにリードしてこのクォーターを終える。

最終クォーターも、日本は#13名木・#8青山が、韓国は#11・#4がシュートを決め譲らない。しかし残り6分から、#15鈴木のインサイド、#13名木のドライブイン、#8青山の3ポイントシュートと連続得点し、62-45と一気に引き離す。その後の韓国の追い上げを振り切り、69-54で日本が勝利した。



白井良昌ヘッドコーチ
「韓国はボールの扱い、粘り、高さと3拍子揃ったチーム。昨日11・15番にやられてしまったので、今日は15番に対してはダブルチーム・トラップディフェンスで疲れさせる作戦を取りましたが、上手くいきました。マッチアップの鈴木が1年生ながら良く守ってくれました。
オフェンスでは、青山は昨日のこと(同点に持ち込む3ポイントシュート)があって、今日はかなりマークがきつかったですが、よくやってくれてました。
それから、キャプテンの長南が本当に良く声を出してくれています。うちはチームワークでやるバスケットですから、彼女(のキャプテンシー)は重要ですね。今日2クォーター目の始めに少し首を痛めた時はスタッフ一同ドキッとしましたが、後半自分から「がんばる!」と言ってコートに戻ってくれました。今はもう痛みの方は大丈夫です。
明日も頑張ります。」


<第27回李相佰(りそうはく)杯 男子2回戦>
5月15日(土) 会場:金井体育館(釜山)

TEAM
 



 
TEAM
 
101
26
1st
19
84
 
韓国
29
2nd
17
日本
25
3rd
18
21
4th
30

スターティングメンバー
韓国:#9、#10、#12、#14、#15
日本:#4中川、#5瀬戸山、#6桜井、#12佐藤、#13大宮

第1クォーター、日本は韓国#14の3ポイントシュートや速攻で先行を許し、#6桜井のバスケットカウント、#4中川のシュートで追いかける展開となる。残り5分から韓国#7の3ポイントシュートなどで連続して失点するが、#4中川が3ポイントシュートを決めて何とか19-26とする。

第2クォーターも韓国#5、#6のガード陣に振り回され日本は後手に回る。#13大宮、#4中川の3ポイントシュートも点差を詰めるには至らず、36-55と大量リードを許す。

後半立ち上がりは一転、#7西塔のバスケットカウントや3ポイントシュート、#13大宮のシュートで追い上げをはかるが、ディフェンスが修正できないままオフェンスリバウンドを取られ、それを韓国#6の3ポイントシュート、#13のバスケットカウントにつなげられてしまう。54-80と差を広げられて第3クォーターを終える。

しかし第4クォーター、日本は#8蒲谷の起用が当たる。アシスト、3ポイントシュートと積極的に攻め込み、それに触発されて#9熊谷ドライブ、桜井の1on1が決まり加点していく。さらに残り5分から#8蒲谷が連続2本を含む4本の3ポイントシュートを決め意地を見せるが、韓国#4・#15に確実なシュートを決められ84-101と圧倒される形となった。



池内泰明ヘッドコーチ
「今日は相手に比べてこちらのゲームの入りが悪かったですね。途中から点数が取れなくなってしまいました。受け身になっているから、シュートも弱いし、1つずつ後手に回ってしまって、ディフェンスリバウンドにもからめなくなりました。基本の「半身になる」ことができていなくて、皆ボールを見てしまいました。ガードにかき回されて、マークが捕まえられなくなってしまったし・・・。今朝の練習でガードのディフェンスをやったんですけどね。オフェンスでも(ゴール下などから)前に出したパスが相手に取られてしまうというパターンが多かったので、負けていて焦っていても周りの選手がもっとコールしていかないといけなかったです。
でも、第4クォーターの蒲谷の3ポイントシュート(5本決める)は良かったですね。昨日はあまり打たなくて、なぜもっと打たないのか聞いたら「打っていいかどうかわからなかった」と言っていましたが、今日は積極的に打っていて良かったです。第4クォーターは皆積極性が見えたので、そういう感じで最初からやらないといけないですね。
明日は、菅谷を起用したゾーンも要所で使うつもりです。た修正してがんばります。 」

<文 北村美夏/データ提供 渡辺美香(スポーツライター初級塾生)>
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