<李相佰(りそうはく)杯男子強化合宿>
4月15日から、東芝小向体育館で李相佰杯男子強化合宿が行われた。
二日目となる16日は11名が参加し、午前が朝9時半から、午後が16時からそれぞれ約2時間半の練習を行なった。
李相佰杯は、5月6日から8日まで、東京の代々木第2体育館で行なわれる。
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4/16(土)
 朝9時半と早い時間のためか、アップ中なかなか声が出なかったメンバーだったが、伊藤・大宮が声を出し始めると、徐々に活気が出始める。

アップから2メンと身体を動かすと、池内ヘッドコーチから今日の練習のポイントとなる動きの説明を受ける。
2on2・3on3と時にはコーチ陣が止めて動きを確認しながら練習は進められた。

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さらには2チームに分かれて5on5を3ポイント先取のラリーで行なう。速さのあるGがそろった色チームが速い展開で終始リードする。白チームは24秒オーバータイムを2回取られるなど攻めあぐねる場面も見られた。

最後に心肺持久力と走力をみるアクティビティを全員で行い、クールダウンして午前の練習を終えた。

午後からはまずドリブルシュートやランニングシュートで身体を動かすと、5on5を中心にいろいろなバリエーションで動きを確認しながら進められた。

池内ヘッドコーチにチームのことを尋ねると、チームの仲間意識はありいい雰囲気で合宿は進められているが、強いて言えばちょっと元気がないところがあるのが気になるとのこと。その中でCAPの伊藤は練習態度でチームメイトを引っ張り、大宮がよく声を出し、竹内公・竹内譲が練習中も積極的にダンクに行くなどプレー面で盛り上げ、徐々に活気は出てきている。

伊藤拓郎選手CAP(拓殖大4年)
スプリングキャンプからの抜擢組みとしてA代表候補に入った。そしてこの学生日本代表チームではキャプテンとして#4をつける。
「キャプテンらしいことはまだ何もしていないです。みんなが意識を持ってやっているのでチームはまとまっています。しかし自分はキャプテンでもありガードでもあるので、もっとリーダーシップを発揮していかないといけないですね。
(キャプテンをやると聞いたときは)学生の日本代表チームに入れるだけも光栄なのに、その中でキャプテンとして選ばれたのはうれしかったです。
(A代表候補にも選ばれ、気持ち的には)特に“頑張ろう!”とか緊張とかはないですね。練習を一生懸命に取り組む姿を評価されたと思っています。チャレンジしていく気持ちでワクワクします。
(コンディションなど気をつけているところは)食生活を以前より気をつけるようになりました。あとは“休む時は休む”ことです。前はそれができていなかったので。スプリングキャンプでの栄養士の講義や、(李相佰杯)選考会での辻先生の講義もとても為になって勉強になりました。
(李相佰杯について)見たことがないので韓国のチームがどんなチームなのか全然わかりません。アウトサイドのシュートがとても強いと聞いています。学生の選抜代表として責任を持って、恥ずかしくないゲームをやれるように頑張ります。自分の納得のいくプレーがしたいです。
(このチームについて)高さとか技術はもちろんですが、リバウンドやルーズボールに飛び込むところなど気持ちで戦うプレーができるチームです。そういうところを見てもらいたいです。」

呉屋貴教選手 (日本大4年)
スプリングキャンプから学生代表チームへ。今までとは全然違うシーズンのスタートを切った。
「このチームに入ってみんな上手い選手ばかりなので、どこまで行くかとかが判らなくて戸惑っているところがあります。(大学の)チームだったらかなりフリーで1on1に行ってもいいのですが、ここでは1人がボールを持ってしまうと他の人のチャンスを潰してしまうので、今はタイミングよくパスを出すように気をつけています。自分はこういうピックアップチームでやる経験があまりないのでなかなか言われたことがすぐに理解できなくて、上手く合わせていけないところがあります。スプリングキャンプでも3週目くらいでようやく慣れてきましたから。
(メンバーに選ばれる自信は)全然なかったです。だから選ばれた時はうれしかったです。(代表チームというのは)初めてです。まだ(JAPANのユニフォームを着るという)実感はないのですがやはりうれしいですね。今年はスプリングキャンプがあってそしてこの大会と昨年までとは全然違います。
(大会に向けて)日本代表に恥じないプレーをしたいです。悔いが残らないように頑張ります。」

岡田優介選手(青山学院大3年)
高校時代はジュニア代表チームに入っていたが、大学に入って選抜の代表チームに入るのは初めてとなった。
「すごいメンバーの中に入ってやれてうれしいです。(選考では選ばれる自信は?)候補メンバーの中に2番ポジションが少なかったので、自分の力を出せれば可能性はあるだろうと思っていました。選ばれたと聞いたときは本当にうれしかったです。
(高校以来の代表チームですが)本当に久しぶりです。(同じジュニアチームのメンバーだった)大きい人たちはチャンスを与えられて、それでどんどんスキルも伸ばしていけていましたが、自分たち(ガードの選手)にはなかなかチャンスがなくて、やはり悔しい思いがありました。なのでこういうチャンスをしっかりつかんでいきたいですね。
(スプリングキャンプからの流れの選手が多いが)あまり気にしてません。同学年でジュニアの時一緒だったメンバーもたくさんいるので入りやすかったです。
(李相佰杯について)去年大学の方で韓国に行って試合をしたりして、相手のことも知っています。そういう経験を活かして、プレータイムが与えられたらしっかりと自分の仕事をしたいですね。
(アピールポイントは)やはり自分の場合はシュート、それも3ポイントシュートです。(頑張ることは)ディフェンスですね。相手はシューター揃いで、それも2番ポジションは特にいいシューターがいるので、まずはディフェンスをしっかり頑張って相手を止めて、そこから自分がいいタイミングでシュートを決められたらと思います。
(2番ポジションについて)自分くらいの身長ではPGができた方がこういう場合いいのでしょうが、自分としては2番でシューターとしてできると思っています。自分のいい面を出していきたいです。」

<取材・文 渡辺美香>
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