<U-20男子代表強化合宿>
9月13日、NECニューライフプラザで、U-20日本代表強化練習が行われた。関東大学リーグ中のため、多くの大学の練習がオフとなる月曜日に1日だけ行われた。
チームは26日に出発し、29日からのアジアヤングメン大会に臨む。

参加選手(12名):岩隈、中村、浅野、田中、木村、岩下、樋本、福田、根岸、淵上、熊谷、富田
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9/13(月)
 土・日にリーグ戦を終えての朝早い集合だったが、アップから声を出して盛り上げていく。まず、ハーフ、オール、スローインのオフェンスを、初めはディフェンスなしで動きを確認し、次にディフェンスをつけて応用していく。続いて1・2・3線、ヘルプなどチーム・ディフェンスの統一と、1on1。そして2on2でスクリーンのタイミングを互いに理解したあとは、スクリーンアウトに多くの時間が割かれた。まず3on3、続いて5on5で、ペイント・3ポイントラインの外から飛び込んでくるオフェンスをブロックアウトし、ボールをつかむ。サイズに関係なく、全員が各ポジションを回る。それぞれのメニューの間にはフリースローを挟んで、どんどん行われた。最後は3メンで走って、午前の練習を終えた。

午後からは樋本が合流し、全員が揃う。まず午前のスローインをおさらいした後、5メンで速攻のバリエーションを一通り行った。次に3on2on1で素早いトランジッションを意識して行うと、後は7分ゲーム。様々な組み合わせで、全員が1回ずつ休んで計6本行った。最初はどちらもパスカットされるなどイージーなミスが目立った。オフェンスでは、富田が勝負強さを発揮し、大事なシュートを決める。中盤はパス回しがよくなるも、ディフェンスがついていかずイージーな得点が増える。終盤は互いに声を出してコミュニケーションを取り合い、試合らしくなっていく。最後の1本は残り30秒2点ビハインドの状況で樋本が3ポイントシュートを沈める白熱した接戦となった。

最後に日本代表の杉浦強化部長より激励があり、1日のみの練習を終えた。
<今日の練習メニュー>
9:50 アップ
10:10 2メン
10:20 フォーメーション(ハーフ〜オール)
10:30 スローイン
10:45 ディフェンス
11:00 1on1
11:15 2on2
11:25 リバウンド(3on3)
11:35 リバウンド(5on5)
11:40 3メン
11:45 クールダウン
12:00 終了
14:00 アップ
14:15 フォーメーション(スローインの確認、
速攻 )
14:30 3on2on1
14:45 7分ゲーム
16:00 2人組シューティング
16:15 終了

チームリーダーの中村(拓殖2・左)と
積極的なプレーを見せた浅野(専修1)
落ち着いてゲームメイク、得点と
活躍した富田(中央1)
ディフェンスと声出しで2年生らしさを
示した岩隈(早稲田2)

<インタビュー>

加賀谷寿監督
「こうしてチームの指揮を取るのは初めてです。練習が1日間なのは、急に決まったことで学校との兼ね合いもあり長期間集まれなかったからです。
メンバーは、各チーム2名出してもらった中から、8月末の選考合宿でいいプレーをした選手を選びました。前評判が高くても、その時結果が残せなかったメンバーは選んでいません。結果、小さいチームになりましたが、いい選手がいます。中村(拓殖2)、岩隈(早稲田2)が上級生らしく声を出してリーダー的役割を果たしてくれています。高い能力を発揮してほしいのは田中(専修1)ですね。
展望としては、他の国に比べて小さいけれど、だからといって走り合いをするのではなく、コントロールするバスケットをしたいと描いています。やっぱりやるからには1つでも勝ちたいですね。
今回の遠征は、バスケット以外でも気を使うことが多くなるでしょう。時差や気候(開催地はイラン)などありますが、リラックスさせながらしめるところはしめさせて望みたいです。どうなるかわかりませんが、総力戦になるでしょう。
目標はもちろんありますが、言わないでおきます(笑)。」

岩隈選手(早稲田大2)
「推薦された時は、正直“試合(日程が重なるリーグ)に出る選手と思われていないのかな?”と思ってしまいました(笑)。これまでのリーグでは同じポジションの菅原さんの調子によって出場しましたが、自分がいない時も頼もしい先輩達がいるので大丈夫と信じて行きます。
今日は、いつもやっていない選手が集まってだったので、なかなか息が合いませんでしたが、1日やったことでチームの決まりが出来て、だんだんコミュニケーションが取れてきました。試合までにはまとまって出来るようにしたいですね。その点では自分はガードなので、声を出して引っ張っていきたいと思います。
試合の方は、相手のこともよくわからないので、ボックスアウトをきっちりやって速い攻めを展開して、どんどん攻めていくしかないですね。行ったことのない国だし、自分は国際大会自体はじめてなので、たくさん学んで、何かを持ち帰ることが出来たらいいなと思います。 」

チームのルールの浸透に重点が置かれた
セットプレーの確認
FTで:同学年が多いため雰囲気は良い
身長を補うためスクリーンアウトを徹底した

<取材・文 北村美夏>
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