<ジョーンズカップ男子選考合宿>

6月25日、NECニューライフプラザで、U-24日本代表ジョーンズカップ選考合宿が行われた。2日目のこの日は、午前中はマンツーマンに対するオフェンスを中心に、午後からはマンツーマンディフェンスを中心に練習が行なわれた。

参加選手(11名):澤岻、鵜澤、中川、熊谷、瀬戸山、蒲谷、大屋、佐藤、加々美、町田、石崎(昨日参加の大西は授業のため不参加)
U-24候補全メンバーはこちら

6/25(金)
アップの後はランニングシュート、ミートシュートと動きの中でのシューティングから。いくつかのパターンで、スピードを意識して行う。
続くハーフコートの1on1では、GとFに分かれて、1人3本シュートを決めるまで続けてオフェンス。なかなか3本シュートが決まらず、ボールを受けたらすぐにシュートを打ってしまう場面も見られた。
次の2on2では、ディフェンス負け残り。シュートが落ちて、次々とディフェンスが入れ替わる時もあれば、何回もディフェンスを続ける組も。3on3は、なるべく左右どちらかのサイドで行なうように指示が出る。スペースがない中で、アイディアをこらしたオフェンス展開を求められ、多彩なプレーが見られた。 
続く5on5は、白:中川・熊谷・瀬戸山・加々美・佐藤、紺:澤岻・石崎・蒲谷・大屋・町田・鵜澤で、紺チームはガードを澤岻・石崎・蒲谷・大屋で回していった。最初の5分間は、全員を出してパターンの確認。そこから10分間は得点をつけて行った。初めは鵜澤のミドルなどで紺チームが連続得点するが、白チームがディフェンスからリズムに乗ると逆に連続得点し。残り3分で白13-15紺とさすがに互角。その後池内HCより「もっとウィングの動きを広げて、ドライブができるようなスペースをつくっていくように」と指示が出ると、紺・町田がベースラインからのドライブを決め対応。そのまま同点で残り2秒となるが、HCより「どちらかが決めるまで」とコール。結局最後は白・中川の3ポイントが決まり、白チームの勝利。負けた紺チームはペナルティの5メンを行なった。
最後にシューティング、ストレッチを行い、午前の練習を終了。

午後の練習は、3メン、4メンでの速攻パターンの確認から。
次の1on1では、まず笛がなるまでオフェンスがボールキープし、ディフェンスはプレッシャーをかける。そして笛の合図でオフェンスはシュートに行ってよいというルールで行った。次はオールコートのドリブルに対するディフェンス。コース、ピボットを入れ確認。続いて、ゴール下からのルーズボールで、外に押し出すディフェンス。全てにおいてオフェンスとの距離を詰め、プレッシャーを掛けるよう指示が出た。
さらに次のハーフコート4on4では、シュートなしでパスを回してローテーションを確認していく。
ここまで一通りディフェンスを確認した後はオールコート4on4。

<今日の練習メニュー>
09:30 アップ
09:55 ランニングシュート
10:05 ウイングでのミートシュート
10:15 1on1(ガード・フォワード分かれて)
10:30 フリースロー
10:35 2on2(1/4コート)
10:40 3on3(1/4コート)
10:55 フリースロー
11:00 ハーフコート5on5

11:20

2人組シューティング
11:25 クールダウン
11:35 終了
16:05 アップ
16:25 2メン・3メン
16:40 4メンからのスクリメージ
16:50 ハーフ1on1/オール1on1
(ベリアップ)
17:05 フリースロー
17:10 ハーフコート4on4
17:20 フリースロー
17:25 オールコート4on4
17:40 2人組シューティング

17:50

クールダウン
18:00 終了

チームは白:中川・熊谷・瀬戸山・加々美・佐藤、紺:澤岻・蒲谷・石崎・大屋・鵜澤・町田で行なった。だがオフェンス・ディフェンスとも集中力に欠け、池内HCより「オフェンスはしっかりとやらないと、ディフェンスの練習にならない。集中を切らさないように。怪我にもつながるから。」とまずオフェンスへの注意。また、ディフェンスにも特にボールマンに対して、少なくともボールに常に手が触れているくらい間合いを詰めるように指示が出るが、出来ていない選手も見られた。そのため、最後の円陣中、池内HCより注意があり、終了となった。

<インタビュー>

池内泰明ヘッドコーチ
この日の練習では集中が今ひとつで、普段は選手の自主性を尊重する穏やかな池内HCにしては珍しく再三注意する場面も見られた。
「人数が少なくてなかなか盛り上がらないのかもしれないが、やる気のないプレーが見られたので。ここにいるのは皆選ばれている選手なのだから、怒ってやらされるようなレベルではないと思うのですが…。こちらもそこまでしてやらせたくはなかった。結局最後は”意思力”なんですよ。(出来てない事は)簡単な事ばかりです。ディフェンスのプレッシャーとか、声を出すとか…。理解できない事ではないはずなんです。理解しているのにやらないという事は、つまりやる気がないととられても仕方がないですよね。頭の中で理解して、判断していくっていうのは、そのまま試合でも活きてくるもの。だから勝つためにやっていかないと。試合は勝たないと意味がないですからね。どんなにいい試合をしても、勝たないと評価はしてもらえませんから。」


李相佰杯のメンバーが多い中、そのメンバー以外の今回の参加(大学)3選手に話を聞いた。




加々美裕也
選手(拓殖大3)
「楽しみにしてました。レベルが高いところでやれるんで、いい経験になりますから。スプリングキャンプの時よりはリラックスできてます。昨日はまだ馴染めなくて…こういう環境から離れてたんで、感覚がどうも慣れてなくって、緊張しました。今日は大分緊張もとれてます。できればメンバーに残りたいです。そのために自分のできることをしっかりとやっていきたいです。
(アピールするポイントは)外のプレーと、走り・・・積極的な”拓大のスタイル”です(笑)。大学のチームでは中も外もやってますから、どっちの気持ちもわかって(合わせのプレーなどでは)ちょっと有利ですね。
まだまだ消極的なところがあるので、今は50%くらいしか自分を出せてないです。明日には100%になるよう頑張ります。」




町田洋介
選手(法政大3)
「こういう合宿はいい経験ができます。選ばれるように、気負いって言うか、やってやろうっていう気持ちはあります。でも、今のところ半分くらいしか自分を出せてないですね。
(李相佰杯のメンバーに入れなかったのは)チームで求められていることができていなかったことです。大学のチームではセンターだけでしたが、ここではフォワードをやらないといけない。経験のないことだったんで・・・。80〜90%くらいは出来ていたと思う。だけどあと少し・・・それは経験のなさからくるものでしたね。それから意識して練習するようにしています。大学ではどうしてもセンターだけなので、それでもハンドリングやドリブルなど、センタープレーヤーでも出来たに越した事はないですから、しっかりやるようにしてました。
まだまだ自分を出せてませんが、今日の午後には100%までいきますよ。」
大屋秀作選手(青山学院大3)
「A代表の人たちがいないんで、緊張しないでできます。自分の力を試す場と思ってます。
(李相佰杯のメンバーに入れなかったのは)プレーにバリエーションがなく、パターンが決まってしまってる事でした。日本でやるのならなんとかなるけど、韓国とか、日本以外では通用しないという事を実感しました。だからそこを課題として取り組んでいってます。
トーナメントで怪我をしてから動けてないんです。痛みもありますし…。コンディションは最悪ですね。病気もしちゃったし…。今は気持ちでやってるって感じです。考えてる事とか、やろうとしていることが、半分もできてないですが、意識
だけは高く持つようにしています。」
 

<取材 渡辺美香/構成・写真 北村美夏>
塾生コラムメインへ
S−moveメインへ