<第26回男子ジョーンズカップ>
7月24日、台北で、ジョーンズカップ男子が行われた。
学生のみのメンバーで臨んだ日本は初戦、地元の圧倒的な応援に後押しされた台湾ブルーを相手に最後までくらいつくも、69-82でやぶれた。
ジョーンズカップは8月1日まで行われる。

<男子ジョーンズカップ>
7月24日(土) 会場:(台北)

TEAM
 



 
TEAM
 
69
13
1st
19
82
日本
20
2nd
19
台湾ブルー
19
3rd
25
17
4th
19

スターティングメンバー
日本:中川・瀬戸山・大宮・大西・佐藤
台湾B:#3・#4・#12・#13・#71

第1クォーター、立ち上がりから日本はシュートが入らず、開始2分で0-10と差をあけられる。しかし、スティールからの速攻で中川が大宮へアリウープ・パスを出し、それを成功させると、自分たちのペースを取り戻しはじめる。ディフェンスを厳しくし、そこから速攻を出していくパターンが出始めるが、台湾ブルーのインサイドをなかなか止められず、点差が詰められない。大宮・佐藤のオフェンスリバウンドなどで得点するも、残り1分19秒でも8-19と11点差。だがそこからディフェンスを粘り、相手にそれ以上得点をあげさせない。残り13秒に熊谷が飛び込んでオフェンスリバウンドを取って得点につなげ、さらに終了間際にも蒲谷がトップから素早く3ポイントシュートを決めて、13-19として第1クォーターを終える。

第2クォーターはいきなり加々美のコーナーからの3ポイントシュートで始まる。さらに佐藤がトップから3ポイントシュートを、瀬戸山がミドル、大西がゴール下をそれぞれ決め、開始2分40秒には23-24と1点差にまで詰める。しかし、惜しくもファールをコールされることが増え、台湾ブルーにフリースローでの得点を多く与えてしまう。インサイドの佐藤・大西のファールがかさんだ日本は、菅谷・町田を投入するが、流れを変えられず、台湾ブルーのインサイド陣にバスケットカウントなどを決められ、23-34とまたも11点差と広げられる。だがここから踏ん張り、残り4分、中川の3ポイントシュートで26-34とし、さらに大西が積極的にドライブでゴール下に突っ込みファールを奪い、フリースローをきっちり2本とも決める。続いて中川が粘りのあるディフェンスから相手のボールを奪い、そのまま速攻を決め30-36と点差を詰める。残り1分に台湾ブルー#8にオフェンスリバウンドからシュートを決められるも、その後の攻撃を粘り強く押さえ、最後は瀬戸山からゴール下でパスを受けた町田がそのままバックシュートを決め、33-38と5点差にまで詰めて、前半を終了する。

第3クォーター、佐藤のシュートで3点差とするも、すぐに台湾ブルー#8にゴール下のシュートを決められる。その後瀬戸山がフリースローを2本決めるが、そこから台湾ブルー#13に同じ場所から2本続けて3ポイントシュートを決められ、さらに#12には3ポイントシュートをバスケットカウントで決められ、一気に37-49と12点差をつけられる。日本はなかなか建て直せず、その後も台湾ブルー#29に3ポイントシュートを決めらるなど攻撃を止められず、残り2分27秒には39-61と22点差をつけられてしまう。しかし、ここでも日本は粘りを見せ、加々美・大西が続けて3ポイントシュートを決め、さらに町田がオフェンスリバウンドをバスケットカウントでねじ込み、フリースローも決めて48-61と追い上げる。終了間際には町田がゴール下で果敢に1on1を仕掛けていき、最後は52-63と11点差にまで詰める。

第4クォーター、蒲谷のコーナーからの3ポイントシュートで始まる。この後台湾ブルー#13に3ポイントシュートを決められるも、すぐに大西がオフェンスリバウンドを決め、日本も1歩も退かない。しかし、台湾ブルー#4・#12に得点されて苦しくなり、ファールが多くてベンチに下がっていた大宮・佐藤をコートに戻す。佐藤・大西のシュートで61-71と10点差に迫るも、残り5分30秒に大宮、さらに13秒後には佐藤が5ファールとなりベンチに下がる。それでも諦めず、町田が速攻をバスケットカウントで決めるなどするが、そこからターンオーバーが増え、台湾ブルーに連続得点されてしまう。最後に蒲谷が3ポイントシュートを決めるも、69-82と13点差で初戦を落とした。

<個人得点>

#4中川 5得点 #10佐藤 9得点
#5熊谷 2得点 #11大西 12得点
#6瀬戸山 5得点 #12加々美 6得点
#7蒲谷 13得点 #13町田 10得点
#8大宮 7得点    

<インタビュー>
池内ヘッドコーチ
「こういう(国際大会でアウェイという)雰囲気に慣れていなくて、最初は点差を付けられました。でも、そこで崩れてしまわないで、ディフェンスから立て直していく事ができました。と言ってもまだ完全には慣れていないので、一生懸命やってはいるけれど、それが自分のプレーになってないところがありますね。
でも、随所でいいプレーも出ていました。特にディフェンスのプレッシャーは良く出来ていましたし、大屋が展開から交代できずプレータイムが少なくなってしまった以外はみんながそれぞれ自分の持ち味が出せていたと思います。これからまた、色々経験していけるでしょう。
次は今日のようなプレッシャーのかかる試合ではないでしょうが、気を抜かないようにしないといけないですね。大会後半に台湾ホワイトとの対戦がありますが、その時はもう少し慣れていい試合がしたいです。ここでは色々なことが経験となりますからね。」

中川選手
要所でチームを引っ張るプレーを見せた。
「初めての国際大会なので、アウェイのこととか、審判のこととか、自分達には関係ないと思っていても、ちょっと呑まれそうになりました。だけど、気持ちを強く持てていたと思います。向かっていく気持ちがありましたよね。できれば勝ちたかったですけれど、そいうい気持ちの強いゲームができたのはよかったです。明日は勝ちますよ!」

<取材 渡辺美香/構成 北村美夏>
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