<第26回男子ジョーンズカップ>
7月27日、台北で、ジョーンズカップ男子が行われた。
4戦目の日本は、韓国の大学選抜チームに70-71で惜しくも破れ、通算1勝3敗となった。
ジョーンズカップは8月1日まで行われる。

<男子ジョーンズカップ>
7月27日(火) 会場:(台北)

TEAM
 



 
TEAM
 
70
24
1st
25
71
日本

15

2nd
13
韓国
17
3rd
19
14
4th
14

スターティングメンバー
日本:#4中川・#7蒲谷・#8大宮・#11大西・#13町田
韓国:#4・#5・#8・#9・#14

第1クォーター、韓国#14にゴール下シュートを決められるが、すぐに大宮がミドルシュートを入れ返す。しかしその後、韓国に速攻などで連続得点され、2-8とリードされる。そこから交互に点を取り合うが、残り5分26秒、韓国に速攻を出され、急いで戻るが韓国#4を止められず、バスケットカウントを決められてしまい、6-14と差が広く。ここから日本は昨日から当たっている蒲谷がコーナーから3ポイントシュートを決め、さらに佐藤のゴール下での1on1からのバスケットカウントが決まるも、すぐに韓国#5に3ポイントシュートを決められ、残り3分で15-22となかなか追いつけない。だが残り1分46秒、蒲谷がバスケットカウントとなる3ポイントシュートを決め、4ポイントプレーとなって一気に点差が詰まる。さらに、蒲谷・大西がミドルシュートを決め、24-22と逆転する。しかし、終了のブザーぎりぎりに韓国#14に3ポイントシュートを決められ、ファールも取られたが、ノータイムで行われた#14のフリースローは決まらず、24-25と1点リードされて第1クォーターを終了した。

第2クォーター、開始早々大宮の連続得点で日本がリードを奪う。ディフェンスでも厳しいチェックで韓国に楽にシュートを打たせず、韓国のシュートが入らない。残り8分22秒、韓国はタイムアウトをとる。タイムアウト後も、瀬戸山のアシストから佐藤がゴール下でシュートを決め、30-25と5点のリードとなる。しかしその後、韓国#4・#5と連続で決められ、さらに韓国#8にフリースローを2本とも決められ、30-31と逆転される。残り4分に、中川のアシストでウィングから瀬戸山が3ポイントシュートを決め再び逆転するも、すぐに韓国#15にオフェンスリバウンドをねじ込まれ、続けて#15に2人のディフェンスの上からダンクを叩き込まれ韓国ペースになる。さらに韓国#8の速攻で33-38とリードを広げられるが、ここで大西が得意のエンドラインからのドライブインを決め、さらに終了間際、中川がディフェンスリバウンドをそのままドリブルで持ち込み、ディフェンスを押しのけるようにレイアップを決め、39-38と日本がわずかに1点リードして前半を終える。

しかし第3クォーター、いきなり韓国に連続得点を許してしまう。佐藤のローポストからの1on1で入れ返すも、韓国#15に連続で、さらに#8にもドライブインでと連続得点され、41-48と点差がひらく。しかし昨日・今日と積極的なオフェンスが目立つ蒲谷がここでもミドル、ドライブやリバウンドからのシュートを連続で決め、追い上げる。その後、日本のシュートが決まらない時間帯があるが、韓国も攻めきれず、どちらもなかなか得点できない。残り4分を切って、韓国#4がミドルシュートを決めるが、ここでまたしても蒲谷がコーナーから3ポイントシュートを決め、50-52と2点差にまで追い上げる。残り2分50秒、熊谷のゴール下への絶妙のパスを受けた大宮がバスケットカウント・ダンクを決め、同点とする。さらに蒲谷と町田の合わせのプレーで2点リードするも、韓国#7に3ポイントシュートを決められすぐに1点ぴ派インドに。残り1分32秒には大宮がフリースローで逆転のチャンスを得るも2本とも落としてしまう。だがその後粘り強いディフェンスで韓国に得点を許さず、残り30秒中川が取ったオフェンスリバウンドをゴール下の町田にパスし、それを町田が決めて、56-55と逆転。しかし終了間際、韓国#7にスローインからのミドルシュートを決められ、56-57と1点リードされて、第3クォーターを終える。

第4クォーター、まず韓国#5に1on1からのシュートを決められるが、すぐに大西がローポストからの1on1でファールをもらい、そのフリースローを2本とも決める。残り8分49秒、シュートブロックに跳んだ大宮が背中なら落下してしまい、ベンチに下がる。だが代わって入った町田がオフェンスリバウンドをタップで決め、60-60の同点とする。その後は交互に点を取り合うシーソーゲームとなる。日本は大西が4本連続でシュートを決め、つなぐ。残り1分12秒には韓国#4にローポストからの1on1をバスケットカウントで決められるが、すぐに大西が1on1からシュートを入れ返し、70-71と1点差とする。残り1分を切って、韓国の攻撃を必死に食い止めるも、リバウンドを韓国に取られてしまい、ボールが奪えない。50秒あまりの間得点は阻止するものの、リバウンドを3回韓国に取られ、そのままタイムアップとなり、70-71とわずか1点差で韓国に敗れた。

<インタビュー>
池内ヘッドコーチ
「選手たちは皆やる事はちゃんとやってくれていたので、最後のところの勝負になるだろうと思っていたのですが…最後はちょっとそれぞれのプレータイムが長くなってしまって、集中が十分出来なかったように思います。最後のリバウンドが取れませんでした。収穫としては、大西がタイトなディフェンスができるようになってきたこと、町田がかなりいいところで得点に絡んできたりとか、オフェンスを大分辛抱して組み立てていけるようになっていたり…そういうところが今日はよかった点ですね。最後のタイムアウトでは大西を基点に攻撃を組み立てる事、まだ時間があるから…というような指示を出しました。あそこまでリバウンドが取れないとは思わなかったので、何回取れなかったらファールに行くとかの指示まで出来ませんでしたね。今日の試合ではディフェンスがよく効いてましたが、途中にミスが出てしまって5点リードしていたところから引き離せなかった…そういう意味で自滅といった部分もあります。明日もまた試合はありますので、今日の修正をしてカナダ戦に臨みます。」

山本Aコーチ
「能力的には決して負けてないのですが、いろいろな準備とか…とくにディフェンスの課題が多いと思いますね。まだまだ日本の選手は試合の駆け引きとかが上手くないです。ゲームの流れとか、相手の状況とかを判断して、どういうオフェンスを組み立てていくかとか、残り時間と得点を考えて動くとか・・・そういう部分が十分にできてないです。韓国の選手などはそういう駆け引きとかもよくわかっていますよね。この点は日本のバスケットの課題でもあるのでしょう。
この試合はプレータイムが偏りましたが、韓国には勝たないといけないことを、選手たちもよくわかっているので、出られない選手もゲームに集中してくれていました。韓国とはアジアの中のライバルなので、この試合はどちらも落とせないと思っていましたし。 明日はとにかくまずディフェンスを頑張らないといけないです。ディフェンスをしっかり機能させられれば、相手も大学生なので、チャンスは出てくるはずです。」

中川選手
リーダーとして常にチームを引っ張り続けるも、あと一歩届かなかった

「悔しいです。最後にボールを取れなかったのは残念でしたが、気持ちでは決して負けてなかったと思ってます。お互い手の内とかもわかっているので、対策とかもしっかり立てていたのですが、ああいうことになってしまって…。みんなでいろいろ話をしていて、いいところとかも見つかってきたので、明日はやれると思います。疲れはないです。怪我人もいる事はいますが、出られないほどではないですし、大丈夫です。」

熊谷選手
ゲームの流れを変えたいときに起用されることが多く、上級生としての意識も強く持っている。
「こちらに来る前は、ディフェンスとかリバウンドとかを頑張ろうって思っていたのですが、まだ(慣れていなくて)足がふらついてしまったりしていますね。自分らしいプレーが徐々には出てきているように思うのですが、それが勝利つながっていっていないので、まだまだです。この4試合で思うのは、4年生がしっかりチームを引っ張って、チームとしての力を上手く出していかないといけないということです。個々の能力はあるので、それをチームとしてどう出していくか…今日はそういう意味で、ベンチもHCをはじめみんなで声を出していっていたので、そういうことが大切だと思いました。今日は(昨日の試合に比べても)すごく集中していたので、それだけにすごく悔しいです。この悔しさを明日につなげていきます。」

大宮選手
身体を張ったプレーで4試合中2回もコートに倒れ込んだが、必ず試合中に復活するパワーで周囲を驚かせた。
「負けた悔しさはもちろんですが、自分がなにもできなかったので、納得していないです。特にイージーシュートを落とした事と、リバウンドですね。リバウンドが取れなかったのは、外のシュートと速攻を止めるため、どうしてもディフェンスがひらいていたので…。課題は…シュート力ですね。イージーとか、惜しいシュートを落としてしまっています。それは練習量・気持ちの問題、両方あります。今ここではとにかく気持ちを強く持ってやっていくしかないので、頑張ります!」

この試合20得点の#7蒲谷
#10佐藤の1on1
韓国の速攻をブロックする#8大宮

<取材 渡辺美香/構成 北村美夏>
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