<第20回京王電鉄杯10大学フェスティバル>
4月29日(祝)〜5月3日に、トヨタ府中スポーツセンターで、第20回京王電鉄杯10大学フェスティバルが行われた。

参加校:青山学院大、専修大、明治大、日本大、拓殖大、法政大、中央大、東京大、早稲田大、慶應義塾大

最終日の3日は、第3試合終了後にダンクコンテストが行なわれ、専修大の大宮選手が慶応大の竹内選手らを抑えて優勝した。この日はメインコートで5試合行われ、専修大が全勝で優勝した。

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東大応援部


<第20回京王電鉄杯10大学フェスティバル 早稲田大vs慶応大>
5月3日(日) 会場:トヨタ府中スポーツセンター

TEAM
 



 
TEAM
75
20
1st
22
89
 
早稲田大
19
2nd
23
慶応大
19
3rd
25
17
4th
19
〈スターティングメンバー〉
早 :#4木村・#14菅原・#15高木・#20風間・#21近森
慶 :#4志村・#5石田・#11辻内・#22酒井・#23竹内

早稲田大は立ち上がりの流れが良くなく、残り7分で#21近森に代わって#花尾を投入すると、この起用が当たり中・外で得点を重ねる。しかし、それ以外はリズム良くシュートに持ち込めず、ベンチから「広く」「簡単に」「パッシング」と声が出る。だが第2クォーターに入っても改善することができず、慶応大#11辻内にブザービーターの3ポイントシュートを決められ39−45で折り返す。

後半立ち上がりは、ゴール下で体を張って42−45とするが、慶応大#23竹内のポストプレイで離され、#15高木のシュートでついていく、という展開になる。しかし第3クォーター残り5分、その頼みの#15高木が慶応大#5石田にバスケットカウントを与えて4つ目のファール、51−60と苦しくなる。流れを引き寄せられない中、慶応大#4志村にかき回され58−70で最終クォーターへ。

第4クォーターも#4木村の苦しい場面でのシュート、#15高木のシュートで何とかくらいつくが、慶応大#5石田のシュートや#4志村のボール離れの良いバスケットにディフェンスを切り裂かれる。速攻のチャンスもイージーシュートを落としてしまうなど立て直せないまま、75−89でタイムアップとなった。


慶応#5石田のカットイン


<第20回京王電鉄杯10大学フェスティバル 中央大vs東京大>
5月3日(日) 会場:トヨタ府中スポーツセンター

TEAM
 



 
TEAM
100
23
1st
14
74
 
中央大
19
2nd
18
東京大
24
3rd
16
34
4th
26
〈スターティングメンバー〉
中 :#4三浦・#6熊谷・#7中村・#14石田・#19冨田
東 :#4高崎・#5塚原・#13山出・#18松尾・#20山本

東大は立ち上がり4−13とされてしまうが、タイムアウト後、中央大#14石田にボールが入るとダブルチームを仕掛けてボールを奪い、#4高崎が冷静に組み立てて14−23とする。 第2クォーターも下級生中心の中央大のプレスディフェンスをものともせず、フリーでの外のシュートを確実に決めて32−42とついていく。

後半は立ち上がりシュートが落ち39−57と離されるが、粘り強くプレイし中央大にファールを重ねさせる。48−66で迎えた第4クォーターは、徹底したスクリーンアウトから果敢に3ポイントシュートを狙っていき、残り6分で61−72まで差を詰める。しかし、その直後に#9篠ヶ谷がファールアウトし、インサイド陣にやや疲れが出て66−84とされると力尽きた。だが、最後まで審判の裁定にきちんと従い、ベンチともどもあきらめずに流れのあるバスケットを見せ、会場からは大きな声援が送られた。


痛む肩で奮闘の東京大#13山出

<ダンクコンテスト>
第3試合終了後、ダンクコンテストが行われた。2本勝負で、一般から選ばれた5人の審査員が1人5点満点で採点。優勝は、チームメートの中川選手を飛び越えた専修大学の大宮宏正選手でした。

1位 大宮宏正(専修大):チームメートを飛び越え、リングにひじで引っ掛かるパフォーマンスも
2位 花尾秀幸(早稲田大):184cmながら堂々の2位!
3位 竹内公輔(慶應義塾大):志村選手に協力してもらったタップダンクが惜しくも失敗
4位 横尾達泰(明治大):身軽なワンハンドダンク
5位 甲斐啓太(青山学院大):パワフルなダンク2本
6位 高久順(法政大):ダンク後懸垂してリングから顔を出し子供達から満点取得
7位 熊谷尚之(中央大):バウンドしたボールはリングからやや遠かったがリングに持ってきた迫力
7位 宇田康利(拓殖大):先輩にあげてもらったボールをダンクに持ち込めず



中川の位置を細かく
指定する大宮


<第20回京王電鉄杯10大学フェスティバル 拓殖大vs法政大>
5月3日(日) 会場:トヨタ府中スポーツセンター

TEAM
 



 
TEAM
96
27
1st
30
84
 
拓殖大
20
2nd
15
法政大
28
3rd
15
21
4th
24
〈スターティングメンバー〉
拓 :#6熊谷・#8加々美・#9小島・#10長谷川・#12伊藤
法 :#10山田・#16高久・#17亀井・#28深尾・#30町田

法政大は、立ち上がり拓殖大のフォワード陣にインサイドに飛び込まれ開始5分で11−18とされるが、#16高久、#30町田らのポストプレイなどから19−20と盛り返し、このクォーター27−30とする。第2クォーターはそのまま1点差の攻防となり、#10山田が難しいシュートを次々に決めて47−45と2点リードで折り返す。

第3クォーター最初2分は接戦のプレッシャーからか互いにイージーシュートを落とすが、拓殖大#12伊藤にバスケットカウントなどを決められ48−53と抜け出される。中盤に2度のタイムアウトを取るが、拓殖大に確率良くシュートを決められていく一方自分達のオフェンスを組み立てられず、52−68とされる。ここでたまらずに休ませていた司令塔の#10山田をコートに戻し、何とかこのクォーター68−75とする。

第4クォーターはさらに追い上げを計りたかったが、開始2分でどちらもチームファールが4つを超えてしまい、フリースローの連続、という展開に。残り6分で73−78まで詰めるが、その後すぐに75−84とされると、今度はポイントガードの#10山田、#27深尾をコートに戻すことなく、1年生中心の布陣を続けて82−96でタイムアップとなった。

 


1年生マッチアップ
拓殖大#23宇田、法政大#32武井


<第20回京王電鉄杯10大学フェスティバル 明治大vs日本大>
5月3日(日) 会場:トヨタ府中スポーツセンター

TEAM
 



 
TEAM
61
6
1st
25
86
 
明治大
13
2nd
20
日本大
17
3rd
20
25
4th
21
〈スターティングメンバー〉
明 :#4宍戸・#5尾崎・#7樋渡・#10黒田・#20中澤
日 :#4日下・#6仲西・#7蒲谷・#9呉屋・#12菊池

開始したが電工得点板が動かず、明治大学は前日に続くハプニング。 仕切り直しとなったが、オフェンスのリズムが悪く開始3分で0-6とリードされる。1年生の#23古橋、#22北向を投入するが変わらず、24秒バイオレーションやローテーションディフェンスからのスティールを奪われる。守っても日大#7蒲谷に続けて同じ形で3ポイントシュートを決められ、#9呉屋のカットインについていくことができない。#7樋渡が中盤とノータイムに3ポイントシュートを決めるのがやっとで、6-25とインカレ優勝の日大の洗礼を受ける形になる。

第2クォーターは#8神崎剛、#9神崎健を入れてディフェンスを強化するが、ペイント内のシュートも決めることが出来ず19-45で折り返す。

第3クォーターもベンチも声を出し向かっていき、#23古橋のインサイドや#19横尾のジャンプシュートなどオフェンスが徐々に決まり出すが、差を詰めるまでには至らない。

最終クォーターは日大が1、2年生のメンバー構成にしたこともあり、4年生の#6寺岡、3年生の#13高橋が意地の3ポイントシュートを決めてこのクォーターだけなら勝っていたが、前半の差が大きく1部所属チームからの勝ち星はならなかった。

止まらない日本大#7蒲谷


<第20回京王電鉄杯10大学フェスティバル 青学大vs専修大>
5月3日(日) 会場:トヨタ府中スポーツセンター

TEAM
 



 
TEAM
78
20
1st
23
83
 
青学大
28
2nd
23
専修大
18
3rd
17
12
4th
20
〈スターティングメンバー〉
青 :#4鈴木・#6伊藤・#7佐藤・#8大屋・#10岡田
専 :#6中川和・#9長澤・#10波多野・#14小渕・#16大宮

京王杯最終試合は、開始3分6-7と譲らない。インサイドはどちらも大学日本代表同士でディフェンスリバウンドをキープ。その中で、青山学院大は#4鈴木が切り替え早く運び、#7佐藤が起点となってシュートをちらしてここまで全勝の専修大に20-23とついていく。

第2クォーターは、#8大屋の速攻、#10岡田のシュートが決まり、守ってもインサイドに楽に入れさせず48-46とわずかにリードして前半を終える。

第3クォーターも、専修大#9長澤からうまくオフェンスファールを取り、主導権を握って残り5分で52-60とするが、徐々にパスの周りが悪くなる。すると#6中川の3ポイントシュート、#10波多野のリバウンドシュートなどで残り1分半には61-63と詰め寄られ、1分を切って63-63とついに同点にされる。しかし最後に#10岡田が24秒クロック残り1秒での3ポイントシュ−トを決め、勢いを持って第4クォーターへ。

しかし最終クォーター立ち上がりは、シュートを落とす間に失点し開始早々に66−67と逆転される。ここで#6伊藤がつないで、残り5分で74−74と振り出しに戻る。専修大#10波多野のシュートミス、#15伊藤のトラベリングなどに助けられるが、#7佐藤のポストからパスの出しどころがなく、残り2分で76−80とリードを許す。ここで#6伊藤が再びロングシュートを決めて2点差とするが、その直後に専修大#6中川に3ポイントシュートを決められ、5点差で残り1分を切る。3ポイントシュートを狙うがいずれも入らず、リバウンドボールをキープされて78−83で惜しくも破れた。

起点となった青学大#7佐藤

<取材・文 北村美夏>