<第80回男子関東大学リーグ戦>

第80回男子関東大学リーグ戦は25・26日、代々木第2体育館他で、1部の第3週目を行った。詳細は以下の通り。


<第80回男子関東大学リーグ戦 3週目>
9月25日、26日(土、日) 会場:船橋市運動公園体育館、代々木第2体育館

TEAM
 



 
TEAM
 
71
21
1st
12
65

 
法政大
24
2nd
17
日本大
13
3rd
19
 
13
4th
17
 

TEAM
 



 
TEAM
 
87
22
1st
21
92

 
法政大
19
2nd
21
日本大
21
3rd
30
 
25
4th
20
 

(9/26分)
スターティングメンバー
日本大:#4日下・#5太田・#7蒲谷・#9呉屋・#11城間
法政大:#4山田・#5小川・#7亀井・#9町田・#10高崎

日大は、 第1クォーター開始から法政#5小川に速さのあるドライブで連続得点される。#11城間のローポストを軸に攻め得点するも、ディフェンスでファールがかさみ残り5分55秒にはチームファールが5個を超えてしまう。ここで日大は#5太田に代え#12菊地をコートに入れる。するとリズムが変わり、ここから#9呉屋・#7蒲谷・#12菊地と連続得点で日大が13-6とリードするが、法政#8高久のローポストからの1on1やオフェンスリバウンドで残り3分30秒には16-14と2点差に追い上げられる。さらにこの直後にその法政#8高久のフリースローで16-16と同点とされると入れ合いとなり、21-22とわずかにリードされる。

第2クォーターも法政#8高久のローポストからの1on1を止められない。しかし#12菊地が中-外と活躍し得点を重ね、シーソーゲームとなる。法政に39-41と2点リードされた終了間際、日大#4日下がトップから素早く3ポイントシュートを決め、42-41と逆転して前半を終える。
復帰2戦目で30得点の
日本大#12菊地

第3クォーター序盤は交互に点を取り合うも、残り7分20秒から日大がリバウンドで奮闘し、#12菊地のセカンドシュート、#9呉屋の速攻が決まる。さらに#7蒲谷が法政ディフェンスの戻りが遅れる間に3ポイントシュートを決めるなど連続得点し、53-46と7点リードする。ここから法政#4山田に積極的なオフェンスを展開され3ポイントシュート・ミドルシュートと得点を重ねられるも、#9呉屋・#12菊地が軸に入れ返しリードを保つ。法政のアウトサイドへのプレッシャーを厳しくし、残り2分には法政#11末廣のコーナーからの3ポイントシュートを身長差のある日大#4日下がブロックするなど法政のオフェンスの流れを断つ。さらに積極的なインサイドの攻撃とリバウンドにより、残り47秒には法政#8高久をファールアウトさせる。最後は法政#7亀井にミドルシュートを決められるも72-62とリードを作る。

第4クォーターも点の取り合いとなり、法政の集中したゲーム展開になかなかリードを広げられない。さらに残り1分からこれまでほとんどあたりのでなかった法政#11末廣の3ポイントシュートが入り始めわからなくなるが、第3クォーターでのリードが大きく92-87となんとか逃げ切った。

日本大 #12菊地祥平選手
「怪我からの復帰2戦目で、まだ体力的に厳しいですね。でも、昨日よりはよかったです。昨日はまだ試合感が戻っていなかったので、今日はとにかく自分の仕事をきちんとやることを意識していました。自分の仕事というのは、まずは“点を取ること”です。法政のインサイドは強いし、でかかかったので、かなりきつかったです。でももう痛みはないので、大丈夫です。これからも、しっかり自分の仕事をして、うちは(太田を除くと)小さいのでしっかりリバウンドもとって、少しでもチームの勝利に貢献したいです。」

日本大 #4日下光選手
「昨日は特にオフェンスが悪くて、入り方がうまくつかめずにバラバラになってしまいました。なので、今日はオフェンスの入り方を意識して、スペースを作っていくようにと臨みました。でも、第1クォーターでファールがかさんでしまい、、自分たちのペースではないところでプレーしなくてはいけなくなってしまいました。そこで昨日は一気に離されましたが、今日はしっかりついていって、五分でいけました。(城間)修平や太田がファールのためにコートにあまりいられない状態でも、持ちこたえて第3クォーターに入れました。ハーフタイムには、ファールを少なくすること、リバウンドを下の2人以外にも呉屋とか3番のポジションの選手も絡んでいってしっかり取っていくこと、ミスを少なくすることを確認しました。菊地はまだ本来の調子ではないですが、ほとんどチーム練習ができていない状態であれだけできたのはすごいと思いましたね。これからはとにかく相手がどうとかではなく、自分たちがチームとしてしっかりとモチベーションをもって試合に臨むことですね。そうすればいいゲームができると思います。」

日本大 #9呉屋貴教選手
「最初はミスが多くてリズムができませんでしたが、ディフェンスをしっかりとやることで切り替えていけました。インサイドはかなりやられましたが、ヘルプに行くと外に出されて3ポイントシュートを打たれてしまうので、中は1on1で頑張ってもらって、外の選手にシュートを打たせないことを気をつけました。昨日の試合では外のシュートに対するプレッシャーが十分ではなくて、結構決められてしまいましたので、今日はしっかりプレッシャーをかけていくようにしました。また、今日は手を出してしまうとすぐにファールになって、最初にファールが込んでしまったので、しっかりと足を使ってディフェンスをすることをみんなで確認しました。あと、オフェンスでは、昨日は自分がボールを持つと1on1にいこうとしてドリブルをして、ボールの動きを止めてしまっていたので、今日は“行く”“行かない”を速く判断して、ダメな時はすぐにパスを出し、ボールを止めないように気をつけました。今日はリバウンドにもよく絡めていたので、そこもよかったです。これからも、ディフェンスからしっかりやって、自分たちのリズムにのってゲームができるようにしていきたいです。頑張ります。」

<EDITOR'S VOICE>
 日大は序盤ファールがかさみ、特にインサイドの攻守の要でもある#11城間のファールトラブルで苦しくなるところだったが、前日の試合から復帰した#12菊地がそこを十分に埋める働きをしたことで救われた。まだ体力的にも調子はよくないという菊地だが、この日30得点とチームを引っ張った。また、#9呉屋のアウトサイドのシュートがよく決まったことも勝利を大きく引き寄せた。さらに、法政#8高久のローポストでの1on1に冷静に対応できたこともいい結果をもたらした。ここで連敗をストップし、まだまだ優勝を狙える位置に残った。
 法政は序盤#5小川のドライブ・#8高久のローポストと中での勝負が上手くいっていたが、ディフェンスで日大#12菊地が止められずリードを奪うことができなかった。後半に入って、日大が積極的にリバウンドに飛び込むようになるとトランジションの速いゲーム展開についていけず、一気に点差をつけられた。第2クォーターは#8高久・第3クォーターは#4山田と個人技中心のオフェンスになってしまったが、第4クォーターのようにチームとして集中した展開に持ち込むと本当に“強い”チームとなりうる可能性を秘めており、今後に期待したい。
(渡辺美香)

<第80回男子関東大学リーグ戦 3週目>
9月25日、26日(土、日) 会場:船橋市運動公園体育館、代々木第2体育館

TEAM
 



 
TEAM
73
24
1st
14
72

 
専修大
13
2nd
24
筑波大
24
3rd
15
12
4th
19
 

TEAM
 



 
TEAM
103
31
1st
15
77

 
専修大
23
2nd
17
筑波大
26
3rd
19
23
4th
26
 

(9/26分)
スターティングメンバー
専修:#6中川・#10波多野・#12伊藤・#13大宮・#15小淵
筑波:#4瀬戸山・#5井上・#8森本・#10鹿野・#12小松

第1クォーター、専修大は速攻で得た#10波多野のフリースローで先制する。さらに筑波大のボールに手がつかないミスから#12伊藤の3ポイントシュートなどにつなげ、立ち上がり早々ペースをつかむ。筑波大の得点を#12小松のみに抑え、リバウンドからのセカンドチャンスを生かし残り6分12-5とリードし、その後も速攻・ゴール下と持ち味を発揮して残り5分16-6としてタイムアウトを取らせる。だが勢いは変わらず、#10波多野に2人寄ってフリーになった#13大宮の連続ダンクも飛び出すなど残り2分には25-10とリードを広げる。筑波大がPGを#8森本から#18吉田に代えて来るのもものともせず、最後もパスカットから#10波多野のロングシュートにつなげて31-15と圧倒する。

第2クォーターも#6中川和・#13大宮の3ポイントシュートで気持ちよく加点する。筑波大#13尾崎に1on1を決められると#13大宮がすぐに決め返すなど流れを渡さず、残り7分には39-19と20点差をつける。この後#5井上にリバウンド、ゴール下と動かれるがリードをキープし、54-32で折り返す。

オフェンスで巧さが出てきた
専修#10波多野
第3クォーター、専修大はリバウンドシュートなどペイント内の得点を重ねていく。#6中川和と#10波多野、#15小淵と#12伊藤のピックロールから自在に展開し、残り5分には69-39とついに30点差をつける。このあと筑波大#4瀬戸山の得点を許すも、#12伊藤・#15小淵・#10波多野・#6中川和とスタートを下げていく余裕を見せる。最後に筑波大#5井上に決められるも、80-51として終える。

第4クォーター、コートに戻った#10波多野のゴール下で追い上げを許さない。残り7分20秒87-51と役割を果たすと、#7井上と交代する。その#7井上もすぐにロングシュートを決めるなどベンチメンバーものびのびとプレーする。この後ファールがかさみ残り5分にはそのフリースローで98-67と差を詰められるも、キャプテン#4佐々木がコートに入って落ち着かせ、残り2分には#12伊藤の3ポイントシュートで101-69と3桁に乗せる。終了間際に筑波大#5井上・#4瀬戸山に意地を見せられるも103-77と快勝した。

専修大 #13大宮宏正選手
「今日は昨日の試合で、筑波のディフェンス対策ができていたのでよかったです。昨日はトラップでやられたのですが、今日は上手くそこからハイポストにだして、逆サイドと展開することができました。個々が考えてプレーしています。とにかく今日はオフェンスもディフェンスも“攻め気”で行けたのがなによりよかったですね。残り全勝を目指して頑張ります。」

筑波大 吉田健司ヘッドコーチ
「今日は完敗です。昨日で手の内を出してしまっていた。昨日が勝負でしたが、惜しかったです。トラップに対応されると他にもう対策がなかったので、どうしようもなかったですね。もちろんやり方はいろいろあるのですが、練習をしていませんから急には無理でした。ディフェンスがかなり振られてしまったので、大宮(宏正・専修大3)や伊藤(孝志・専修大3)の外のシュートもよく決められましたね。今、安心して送り出せるベンチメンバーがまだ3人(原・尾崎・吉田)くらいしかいません。本当はもっと使っていかないといけないのですがね。新人戦のメンバーも、リーグという“正統派”のゲーム、特に競った展開にはまだまだ通用しないですよね。これからにむけて、またしっかり練習からやっていきます。」

<EDITOR'S VOICE>
 専修大は、リバウンドシュートやピックロール、筑波ディフェンスが小さくなったら3ポイントシュートと持ち味を出し切り圧倒した。#10波多野は点差が開いても手を緩めず、筑波大につけいる隙を与えなかった。最後はベンチプレイヤーが精一杯プレーし、スタートメンバーがベンチから大きな声を出して応援している姿が見られた。 
 筑波大は、オフェンスで攻めあぐね、ディフェンスを作れないうちに失点を重ねた。立ち上がりに簡単なパスミスなどらしくないミスが出て、そこから専修を勢いづかせてしまって後手になり、立ち直せなかった。
(北村美夏)

<第80回男子関東大学リーグ戦 3週目>
9月25日、26日(土、日) 会場:船橋市運動公園体育館、代々木第2体育館

TEAM
 



 
TEAM
75
19
1st
22
79

 
早稲田大
16
2nd
21
日体大
21
3rd
18
19
4th
18
 

TEAM
 



 
TEAM
77
13
1st
29
84

 
早稲田大
18
2nd
17
日体大
17
3rd
14
29
4th
24
 

(9/26分)
スターティングメンバー
日体大:#4佐藤・#8大西・#9野口・#10新井・#12与那嶺
早稲田大:#4木村・#13菅原・#14高木・#17田上・#22近森

第1クォーター開始から、日体はリバウンドを支配し早稲田にリズムを作らせない。#8大西・#9野口とインサイド陣が好調に得点を重ねる。早稲田#14高木に1on1からの得点を許すも流れは変わらない。さらに残り3分をきって日体#4佐藤の3ポイントシュートも決まり勢いに乗る日体は、終了間際もぎりぎりまでボールをキープして#12与那嶺が3ポイントシュートを放つとそれが決まり、29-13と16点リードして終える。

第2クォーター、早稲田の速さのある攻撃から#17田上・#13菅原に得点を許し10点差にまでは詰められるも、そこで踏ん張り点差を詰めさせない。オフェンスでは代わって入った#5橘・#17高田の活躍でリードを保つ。最後の早稲田の攻撃も早稲田#13菅原からオフェンスファールを取って加点させず、46-31とほぼリードを保ったまま前半を終える。

第3クォーターに入って、早稲田#14高木の連続得点で追い上げられる。さらに開始から2分半で#9野口の個人ファールが4個になりベンチに下がる。この

2年生でプレータイムを伸ばしている日体大#17高田
クォーターはどちらもファールがかさみ、このクォーターだけで両チームあわせ9回のフリースローが与えられた。残り24秒での#8大西のフリースローで60-45とリードするも、早稲田#22近森にブザービーターで3ポイントシュートを決められ、60-48とリードをキープする。

第4クォーター、#8大西・#17高田で得点を重ねるが、早稲田#13菅原の中-外の攻撃を止められず点差は変わらない。残り2分10秒、その早稲田#13菅原を5ファールでベンチに追いやるが、ここから早稲田#14高木に奮起され追い上げられる。しかし得点差は大きく、最後に早稲田#22近森にフリースローを2本決められるも、84-77で勝利した。

<EDITOR'S VOICE>
 今日の日体はゲームの入りが非常によかった。しっかりと集中してプレーできており、特にリバウンドで強さを発揮していた。中盤早稲田の個人技にてこずったが、チームディフェンスをきっちりとやっていくことで崩れることなくゲームを展開できた。ディフェンスでは要所要所で皆で声をかけ合い、“タッチ・ザ・フロア”(ディフェンスのとき両手で床をタッチするパフォーマンス)も見せるなどチームディフェンスの意識を高めた。先週慶應に連敗したが、その経験が彼らの危機感と集中力を高めたと言える。
 逆に早稲田はチームとしてのゲーム展開ができておらず、リズムに乗れない。先週までチーム1の“気合”をもってゲームに臨んでいた#16岩隈がヤングメンに選出され、チームを離れていることが痛い。また、フロアリーダーとなるべきPG#13菅原のファールトラブルはチームの勢いを妨げるように感じた。ディフェンスでのファールはともかく、オフェンスファールが多いことも問題に感じる。
(渡辺美香)

<第80回男子関東大学リーグ戦 3週目>
9月25日、26日(土、日) 会場:船橋市運動公園体育館、代々木第2体育館

TEAM
 



 
TEAM
98
23
1st
15
82

 
慶應大
25
2nd
10
大東文化大
30
3rd
28
20
4th
29
 

TEAM
 



 
TEAM
97
29
1st
22
70

 
慶應大
14
2nd
13
大東文化大
30
3rd
17
24
4th
18
 

<取材・文 渡辺美香、北村美夏/構成 北村美夏>

S-moveメインへ