<第54回関東女子学生リーグ戦>

 第54回関東女子学生リーグ戦は10・11日、桶川サンアリーナ他で1部の6週目を行った。
  台風の影響で、9日に予定されていた試合は全て11日に順延された。10日の試合では、筑波大・日体大・専修大の上位3校が順当勝ちした。東女体大日女体大は接戦の末、日女体大が逃げ切った。
  11日の試合では得失点差で2位につけていた日体大松蔭大に敗れ、後半早稲田大に逆転勝ちした筑波大が単独首位となった。専修大は第4クォーターで逆転し拓殖大に粘り勝ちした。東女体大は前半のロースコアがひびき日女体大に大差で敗れた。



<第54回関東女子学生リーグ戦 6週目>
10月10・11日(日、月) 会場:桶川サンアリーナ、日本女子体育大学


TEAM
         
TEAM
 
96
27
1st
16
85
 
筑波大
22
2nd
20
早稲田大
20
3rd
30
27
4th
19

TEAM
         
TEAM
 
95
29
1st
22
71
 
筑波大
29
2nd
23
早稲田大
29
3rd
11
29
4th
15

(10/10分)
スターティングメンバー
筑波大:#4田渕・#9宇佐美・#11加藤・#16櫻田・#17鈴木
早稲田大:#4堀江・#5宮本・#7松井・#8半澤・#18谷

第1クォーター序盤はお互い点を取り合うが、残り7分ごろから筑波は#11加藤のゴール下を中心に積極的に1on1を仕掛け、一気に早稲田を引き離す。残り5分33秒に14-4と10点リードしたところで、早稲田にタイムアウトを取らせる。その後早稲田が動きのあるオフェンスを展開し、#4堀江の3ポイントシュートやミドルシュートで追い上げられ、筑波はペースを乱す。残り4分をきって、早稲田#18谷にゴール下でのシュートを決められると、14-13と1点差に迫られるが、ここですかさず筑波#16櫻田と#11加藤が3ポイントシュートを連続して決め、リードを守る。さらには残り3分をきってコートに入った筑波#8近藤が積極的に1on1で攻めリードをひろげ、27-16と11点差をつけて筑波がリードし、第1クォーターを終える。

第2クォーターも点を取り合う展開となるも、筑波ペースは変わらない。好調の筑波#11加藤・#8近藤の1on1が効率よく決まり、リードを保つ。結局このクォーターは49-36と筑波がわずかにリードをひろげ、前半を終える。

積極的にに1on1を仕掛ける
筑波#8近藤

第3クォーターも序盤は筑波のペースとなり、さらにリードをひろげる。しかし、残り5分をきってから、早稲田速い展開から中・外と攻められ、追い上げられる。残り2分をきって早稲田#9市川に2本連続の3ポイントシュートを決められ、さらに、#4堀江に1on1で攻められ得点を許し、残り2秒での早稲田#4堀江のフリースローも2本とも決められ、69-66と3点差に詰められ第3クォーターを終える。

第4クォーター開始から、筑波は#9宇佐美が積極的に仕掛け、流れを呼び込む。さらにはディフェンスを厳しくし、早稲田の焦りを誘い、スチールからの速攻を決め、一気に引き離す。残り3分6秒、筑波#4田渕がカットインからバスケットカウントを決め、92-68と大きくリードすると、その後は早稲田に中・外と決められるも、リードを守り、96-85と筑波が早稲田に勝利し、2敗で1位を守った。

筑波大学 内山治樹監督(10/10試合後)
「早稲田が先週からかなりよくなっているので、今日は苦戦しましたね。ベンチもプレーヤーの交代でバタバタしてしまって、選手には申し訳なかったです。途中選手の組み合わせを失敗して、オフェンスの動きが悪くなりました。練習でやっていたことを忘れて、足が止まったりもしましたね。しかし、そうなって追い上げられても、崩れないで頑張れるようになってところは、去年とは違うところですね。チームの土台がかなりしっかりできてますから。でも、今日は試合後怒りました(笑)。明日は早稲田も必死で来るでしょうし、負けられないですね。」

早稲田大学 木村コーチ(10/10試合後)
「今日はとにかく出だしが悪かったです。離されて追いつくというのはかなりのエネルギーが必要なので、やっていても辛いですよね。スタートが悪かったです。代えた選手たちはよかったけど、ずっとは使っていられないので、代えるとまたペースが落ちる。その繰り返しでした。上手くいかないところをコート上で選手の中で修正していければいいのでしょうが、まだうちの選手にはその力がないですね。後半あれだけ競れたので、明日は出だしをきっちりやって、できれば先行したいです。」

<EDITOR'S VOICE>
 筑波大は出だしはよかったものの、中盤からやや失速し、第3クォーターにはディフェンスが振り回され、早稲田大のペースとされてしまい、追い上げにあう。しかし、ここで逆転されず、リードを守れたことが大きかったように思う。追い上げても追いつけない…という焦りを早稲田大に与えることができ、第4クォーターの引き離しにつながった。チームとしては決してよくはないゲームでありながら、勝ちきれる強さが今年の筑波にはあるように感じた。
  逆に早稲田大は第3クォーターで追い上げながらも、追いつけなかったことで、最終クォーターの踏ん張りが利かなくなったように思う。拓殖大戦では後半の爆発力を見せたが、相手がディフェンスのよいチームだと、なかなか難しいかもしれない。



<第54回関東女子学生リーグ戦 6週目>
10月10・11日(日、月) 会場:桶川サンアリーナ、日本女子体育大学


TEAM
         
TEAM
 
93
21
1st
21
77
 
専修大
24
2nd
15
拓殖大
31
3rd
18
17
4th
23

TEAM
         
TEAM
 
67
21
1st
22
63
専修大
13
2nd
18
拓殖大
12
3rd
13
21
4th
10

(10/10分)
スターティングメンバー
専修大:#4関・#6長南・#8山下・#10伊藤・#11岩崎
拓殖大:#4伊佐・#7・#8石岡・#9梅崎・#11藤本

第1クォーター序盤は拓殖#4伊佐を止められず、拓殖にペースを握られる。開始から5分ごろには拓殖#4伊佐に1ドリブルからの素早いミドルシュートを決められ、2-12と離されるが、ここから途中から入った#5川村が奮起し、3ポイントやドライブインをみせ、追い上げ、残り2分半には#12増田のフリースローで16-17と一点差にするも、そこからしばらく得点が止まり離されかけるも、残り1分から専修#10伊藤がゴール下のシュートとフリースローを決め、何とか21-21と同点として、第1クォーターを終える。

第2クォーター開始から1分半近く、どちらも得点につなげられない。8分40秒に専修が#11岩崎のミドルシュートが決まり、ここからしばらくは専修ペースでゲームが運ばれる。専修#15柿原がインサイドで活躍し、専修が徐々にリードをひろげていく。拓殖#4伊佐に引き続きシュートを決められるが、単発でしのぎ、残り4分をきってからは、専修#6長南が積極的に攻め、ファールを多くもらう。
川村に代わりスタートを務めた
専修大#10伊藤
そのフリースローなどで残り30秒をきって45-34と二桁のリードをするも、最後に拓殖#4伊佐のドライブインにファールをしてしまい、そのフリースローを2本とも決められ、45-36と専修が9点リードして前半を終える。

第3クォーター、専修はトランジションとパッシングで速さのあるゲームを展開し得点するが、拓殖に#4伊佐の1on1や#11藤本のポストプレーやミドルシュートで得点され、なかなか差がひらかない。しかし、残り6分ごろより専修#5川村がポストアップしての1on1や3ポイントシュートを決め、チームを引っ張り、残り3分7秒には#8山下のスチールからの速攻も決まり、68-50とリードをひろげ、拓殖にタイムアウトを取らせる。その後も拓殖にチームオフェンスを組ませず、#4伊佐の2本のシュートのみに抑え、オフェンスでは5川村がさらに2本の3ポイントシュートを決め、76-54とリードを18点にひろげ、第3クォーターを終える。

第4クォーター開始は専修が#15柿原のオフェンスリバウンドや、#4関のミドルシュートと3ポイントシュートと好調に得点を重ねる。ディフェンスでのプレッシャーを厳しくし、拓殖にターンオーバーを多くさせ、流れを渡さず、85-57とリードをひろげる。。このまま点差がひらいていくと思われたが、専修#8山下がオフェンスファールを取られると流れが拓殖に傾く。拓殖#4伊佐の3ポイントシュートや#16鹿谷のローポストからの1on1で得点され、追い上げられ、専修の得点は止まってしまう。しかし、このクォーター序盤までの点差は大きく、拓殖に勢いをつけさせない。最後は拓殖#4伊佐と専修#5川村が3ポイントシュートを入れあうが、結局93-77と専修が後半一気に拓殖を引き離し、拓殖との第1戦を勝利した。

<EDITOR'S VOICE>
 専修大はスタートに#5川村ではなく、#10伊藤を入れてきた。最初はなにかチグハグさがあったように見えた。途中から#5川村がコートに入ると、持ち前の積極的な攻撃でチームに勢いをつけた。その流れにチーム全体が上手く乗ることができ、後半の大量リードにつながった。やはりこのチームのオフェンスは#5川村がキーであると改めて感じたゲームだった。
  拓殖大は#4伊佐へのオフェンスの負担が大きすぎるように思える。今日のゲームではいさの調子がよかったので、最初のうちは競ることができたが、専修大のような個々の能力があり、勢いもあるチームには最後までもたなかった。伊佐が切り開く、リードするはいいとして、そこからチームとして合わせていくプレーがもっと生まれてくる必要があると感じた。



<第54回関東女子学生リーグ戦 6週目

10月10・11日(日、月) 会場:桶川サンアリーナ、日本女子体育大学

TEAM
         
TEAM
 
113
30
1st
25
76
 
日体大
29
2nd
17
松蔭大
29
3rd
18
25
4th
16

TEAM
         
TEAM
 
81
22
1st
21
83
 
25
2nd
23
松蔭大
16
3rd
14
18
4th
25

日本体育大学 胡選手(10/10試合後)
「自分はまだ1年生なので、とにかく自分のできることをしっかりやって、チームの勝利に貢献したいです。高校の時はインサイド専門ではなく、中-外とつなぐようになプレーをやっていました。今はインサイドが主ですが、しっかりやれるように練習を頑張ってます。1年生で日体のスタートというのは大変ですが、プレッシャーはありません。先輩たちが自分たちが思いっきりプレーできるように、しっかりカバーして、フォローしてくれています。失敗しても大丈夫だからといわれて、思い切りよくプレーできています。練習は辛くて大変ですが、試合は楽しみたいです。今は楽しめています。チームが1つになって、守って走る、そういう日体のバスケットをやっていきます。」



<第54回関東女子学生リーグ戦 6週目>
10月10・11日(日、月) 会場:桶川サンアリーナ、日本女子体育大学

TEAM
         
TEAM
 
54
11
1st
15
60
東女体大
15
2nd
19
日女体大
17
3rd
12
11
4th
14

TEAM
         
TEAM
46
9
1st
22
70
 
東女体大
6
2nd
19
日女体大
12
3rd
13
19
4th
16

<取材・文 渡辺美香>

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