<第80回男子関東大学リーグ戦>

最終成績
順位表
1位
慶応義塾大(12勝2敗)
2位
専修大(10勝4敗)
3位
日本体育大(9勝5敗)
4位
法政大(6勝8敗)
5位
日本大(6勝8敗)
6位
大東文化大(5勝9敗)
7位
早稲田大(4勝10敗)
8位
筑波大(4勝10敗)
※同勝数は直接対決の結果によります
第80回男子関東大学リーグ戦は24日、代々木第2体育館で、1部の第7週目(最終週)と表彰式・閉会式を行った。


慶応大学

専修大学

日本体育大学

法政大学

<1部個人賞>
<最優秀選手賞>・<MIP賞>
志村雄彦(慶應大#4・4年)
 
<敢闘賞>
波多野和也(専修大#10・4年)
<優秀選手賞>(写真右から)
石田剛規(慶應大#5・4年)

辻内伸也(慶應大#10・4年)

中川和之(専修大#6・4年)

大西崇範(日体大#8・2年)

山田謙治(法政大#4・3年)

<得点王>
大西崇範(日体大#8・2年) 313得点(3P6・2P91・FT38)

<3P王>
新井靖明(日体大#10・3年) 46本
高木賢伸(早稲田大学#14・3年) 46本

<アシスト王>
志村雄彦(慶應大#4・4年) 84本

<リバウンド王>
竹内公輔(慶應大#18・2年) 225(OR65・DR160)本

<慶應大学 優勝インタビュー>
慶應大・佐々木ヘッドコーチ
「うれしいの一言です。選手たちがよく頑張ってくれました。スタートの選手たちには今日決めないとダメだとは言ったのですが、彼らにはプレッシャーはないようでしたね。法政はガードもセンターもいい選手がいますが、我々のディフェンスが普段どおりにできれば勝てるだろうと思っていました。選手たちの疲労はもう抜けましたね。打撲や小さな捻挫などはありましたが、それもしっかりケアできています。
次のインカレは新たなプレッシャーを自分たちの手で作り出したということになるので、これはもう自分たちで乗り越えなければいけないです。最初からインカレに照準をあわせていたので、壁が1つ新たに加わったという感じでしょうか。どことやるにせよインカレは大変なので、とにかく一生懸命やるだけです。」
慶應大・#4志村選手
「ほっとしました。リーグは毎回気の抜けない試合で。その中で勝ちきれたのは自信になりましたし、僕等のやってきたことが間違いじゃないって思えました。
今日は、代々木でバスケットがやれることを楽しんでやろう、と臨みました。最初の2分で#10辻内が決めて10点くらいリードできて、楽に試合を進められましたね。最後は相手もメンバーを変えてきてちょっと意識しましたが、離れてもだらだらしたくないという気持ちで最後までやりました。
出だしで離して最後はあきらめさせるという自分達のバスケットが1部でも出来て本当に良かったです。そうして勝ちきれた要因は、試合のポイントで集中して100%以上の力が出せたことだと思います。そして出られない選手がいるのだから下手なことはできないという気持ち。どこのチームもそうだと思いますが、チームが1つでできたことでいい試合ができました。
それから、うちのチームは走られないとか誰守るとかの抑えるべきポイントが分散していたのもあると思います。毎回5人のうち誰かが活躍できて、誰かが抑えられても誰かが入れられるので、調子の良い選手には自分も意識してボールを集めました。逆にディフェンスでは相手のポイントを絞ってやれました。特に#5石田・#10辻内が相手のウイングを毎回頑張って抑えてくれていました。
自分としてはリーグの序盤にシュートがもっと入っていればというのはありましたが、ガードとして声を掛け合ってコントロールして勝てたのでOKですね。やっぱり勝負には勝つか負けるかしかないので。
明日はインカレに向けてというのもあるし、怪我をしないようにしたいです。集中を切らすと怪我しますからね。目標はインカレで勝つことなので、キャプテンとしてもう1度チーム40人をまとめてモチベーションをあげて、勝ちに行きます。」

慶應大・#5石田選手
「すごーく嬉しいです(笑)。チームとして全体の力がどんどん上がって、まとまって、互いが互いを助け合えて、いいところを引き出せて、悪くても修正できるようになって…と色々な面で強くなれました。リーグの色々な状況に対応しながら勝つ事ができて、それで自信がついてと相乗効果になっていました。
最初から今日決めたい、気持ちよく勝ちたいと思っていました。気負わず強気にやれたので思い通りですね。僕らはいつも出だしが大事なので、今日もとばしていこうと思っていたのですがちょっと怪我をしてしまって。でも周りが頑張ってフォローしてくれました。#10辻内や#17酒井が点を取ってくれたり、そう簡単には崩れなかったですね。 個人的にはその怪我があったのでディフェンスや走ったりすることで相手のやりたいことをやらせず、自分達のやりたいことをできるようにしました。“点を取る”という役割からすればそれでも足りないのですが、勝ててよかったです。
優勝してもまだまだうまく、強くなれるし、課題が見つかると思うのでそれを修正してインカレに臨みたいです。」

慶應大・#6関選手
「とりあえず、最高です!優勝は正直考えていなくて、目標は1戦1戦勝っていくことでした。チームも個人的にも、とりあえず今日勝とう、と。今週も平常心で臨みましたよ。今日はファールが込んで僕が出るという慶應の1番良くないパターンだったのですが、いつものように流れが悪くならないようにとコートに出ました。あと、実は今週個人的に調子が良かったので、そこも出せればなと。シュートはめったに入らないんですけど今日は入りました(笑)。
リーグを通しては1部はやっぱり強いなという感じでしたね。1度離してもついてきますからでもその中で1人1人の力が上がっていってもいて、気は抜けませんでしたが逆に楽しかったです。
最大の目標はインカレで、リーグ戦中もずっと意識していたのでそれに向けて明日も戦います。」

慶應大・#10辻内選手
「あー…嬉しいです。優勝っていうのが初の経験なので、また実感がわかないですね。ただチームの皆がすごく喜んでくれたのを見ると嬉しいなって思います。優勝したいというのはもちろんずっとありましたが、初めてだったのでどんな成績になるか予想がつかなくて、ふたを開けてみたらこの結果で。予想外というかびっくりですね。
今日は、ずっとチャレンジャーでやってきたので積極的に攻めて優勝を決めようと臨みました。緊張ではないですが、勝ったら優勝という意識はあって、自分達で決めてやるって思っていましたね。途中で#5石田が怪我をして下がって、結果的には点を取れましたがこのまま失速してしまうのでは?というプレッシャーもありました。でも自然と“だからこそ頑張ろう”“自分達がやらないと”と思えました。ちょっと流れが変わったくらいなら全員で返そうという意思の疎通がリーグを通じてありましたね。
リーグは1部自体初めてだったので、バスケットの試合が純粋に楽しかったです。接戦もあったし毎試合毎試合がいい経験で、人生でこんなにたのしい時間が過ごせるなんてという感じでした。気が緩むとかはなかったですね。1部の強いところばかりが相手ですから。
その中でチームの力が上がっていっているのもやっている自分達も実感できるくらいで、接戦を制していく中で自信がついてそれが個人のシュートに出ていたと思います。自分は今日もいつものように攻めよう、あいたら打とうと思っていました。その通り攻められたのはその自信もあるし、練習しているという自信もあるからです。あいつが外したら文句言えないってくらいシュート練習してきたし、その分ノーマークは決められるという自信もありました。
去年は1部昇格が目標でしたが、今年はインカレ優勝が目標なので今は通過点です。そう思って臨めれば去年と同じにはならないでしょう。」

慶應大・#17酒井選手
「正直なところ、いつものように今日も終わったなって感じです。嬉しいと言えば嬉しいのですが、勝った瞬間も実感があまりなくて…よくわからないです、すいません(笑)。今日もアップから声を出して、そんなに緊張もしていなくていつも通り試合に入りました。毎週の練習からモチベーションを高めていこうとやっているので、それが出だしにつながったと思います。
自分のプレーは普通、かな?入ってました?続けて決めると印象に残りますからね(笑)。今日はディフェンスは個人的にはもうちょっとやれたかなと思います。オフェンスの方は、意外にシュートが入りました。前半の終わりに(残り40秒とブザービターの3ポイントシュート)入ったのは気持ちが高まりましたね。
リーグは怪我をしなかったのが本当に良かったです。夏の練習はきつかったけれど、こうして結果を出せるとやってよかったなと思うし自信が持てますね。
今後もたとえ相手がうちをマークしてきたとしても、自分達も“打倒○○”って気持ちでやりたいですね。やっぱりうちは気の緩みとか何かあると勝てないんです。だからチャレンジャー意識を常に持っていきたいです。」

慶應大・小出トレーナー
「大きなアクシデントなくリーグを乗り切れたのは、選手の自己管理が徹底されていたことに尽きます。勝った日も次の試合のことを考えていました。プールでリラクゼーションしたり。怪我もなくはなかったんですがしっかりケアして次の試合までに調整できましたし、リーグ中もウエイトをやっていました。いいチームで本当に自分は何もしていないですよ。みんな言ったことをきちんとやるし、試合会場にもリハビリ器具を持ってきたりアイシングの氷を作ったりなど1・2年生やスタッフも気を配って、全員が同じ目標のために勝てる状況を作った結果です。」
(10月23日インタビュー)


慶応大学

<取材・文 北村美夏>

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