<第40回筑波大・日本体育大定期戦>
4月29日、東京の代々木第2体育館で、第40回筑波大・日本体育大定期戦が行われた。

女子のジュニアバーシティ(2軍)ゲーム、男子のジュニアバーシティ(2軍)ゲームとも日体大がバックコートからプレッシャーをかけるディフェンスで得点を重ね勝利した。

女子は昨年インカレ優勝の筑波大が20点差で快勝、男子は4Qに筑波大が怒涛の追い上げを見せ逆転するが、ノータイムでファールをもらった日体大#14高田がフリースローを2投決めて両校優勝となった。

<個人賞>
・女子
敢闘賞:日体大#15市野育代
最優秀選手賞:筑波大#11櫻田佳恵
・男子
最優秀選手賞:筑波大#4森本正、日体大#4大西崇範

<第40回筑波大・日本体育大定期戦 男子>
4月29日(祝) 会場:代々木第2体育館


TEAM
 



 
TEAM
83
15
1st
25
83
筑波大
24
2nd
20
日本体育大
20
3rd
31
24
4th
7

筑波大、4Qに怒涛の追い上げ

スターティングメンバー
日体大:#4大西、#5新井、#6野口、#14田中、#21眞庭
筑波大:#4森本、#7小松、#9畑田、#10山城、#15富田

 1Q、10-8の日体大で投入された筑波大#8尾崎がうまくフリースローをもらい、3ポイントシュートも決めるが、日体大も#4大西のシュート、ブロックと譲らない。19-15で残り1分を切るが、日体大#12高田が続けて速攻を決めて25-15と差を広げる。
  2Q、両チームともメンバーを入れ替えていく。筑波大が#8尾崎の1on1で残り7分28-22とすると、日体大は5人全員を交代しスタートに戻す。だが筑波大は#16梁川・#14木村ら1年生も粘ってシュートを決めていく。日体大は#4大西がつなぎ追いつかせない。この後3ポイントシュート、リバウンドシュートなどを決め合い、45-39の日体大リードで終える。

  3Q、筑波大は#7小松が攻撃の起点となるが、開始2分で#15富田が4ファールでベンチに下がらざるを得なくなる。すると日体大は#4大西のバスケットカウント、そのスローインから#5新井がスティール、イージーシュートにつなげて残り5分64-47と差を開く。さらに#10沼波の3ポイントシュートも決まり、#1
2高田の速攻で71-51と一気に20点差とする。

83点目を決める筑波大#16梁川
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  4Q、筑波大は#5鹿野とこれも1年生の#17中務を投入すると、スティール・3ポイントシュートと大活躍し、6分45秒を残して78-69と1桁差に持ち込み日体大のタイムアウトとなる。その後しばらく点が止まる間に筑波大#4木村がファールアウトとなるが、代わった#15富田が残り4分続けてジャンプシュートを決め、78-73とさらに追い上げる。「15番ファール4つだよ!」というベンチからの声を受け日体大#4大西が1on1をしかけ、筑波大は#15富田もファールアウトとなるが、#7小松を中心にヘルプディンフェスも集中して追加点を許さない。残り1分半にはスティールから#5鹿野が速攻を決め、80-79として日体大のタイムアウトとなる。日体大は#4大西に託し、フリースローを得るが1投目が外れ、「あ〜」という声と拍手が同時に起こる。筑波大は#11吉田がカットインからストップジャンプシュートをやや流れながらも決め、残り58秒ついに振り出しに戻る。日体大#7与那嶺はセットプレーを選択すると、#4大西へのマークの裏をついて、フリーになった#21眞庭に3ポイントシュートを打たせるがこれが外れる。リバウンドは#4大西のもとに落ちるが、#7与那嶺へのタップがずれ、筑波大#16梁川の速攻を許し逆転される。残り20秒、日体大は#4大西へロングパスを飛ばしてすぐジャンプシュートするが入らない。だが筑波大#16梁川が時間を残して放ったシュートをブロック、そこから#7与那嶺がフリーとなって3ポイントシュートを放つ。これも落ちるが、#12高田がリバウンドシュート。これも外れるが自らリバウンドシュートをさらに2回粘ると、筑波大#7小松がブザーの一瞬前に痛恨のファール。メンバー全員が3ポイントラインより後ろで見守る中、#12高田はこのフリースローを2投とも決め、83-83で両校優勝となった。
(北村美夏)

筑波大・吉田健司監督
「楽しかったですね。最後シュート打っちゃおうかと思いました(笑)。
(今日はスタートに1年生を器用) いい感じでしたね。やっぱり瀬戸山・井上ら去年の4年生が抜けたので、1年生に経験を積ますのが春の課題です。思ったよりやれましたね。練習ではめちゃめちゃなので。ボロ負けがいい試合かと言ったら正直ボロ負けかという感じでした。実際なりそうな雰囲気でしたしね。日体がメンバーを代えたりしていましたから、公式戦なら負けていたでしょう。
(対日体大は)今日どれだけやれるかというところでしたね。トーナメントでもあたるのでそれを見たかったのです。でも(日体大#4)大西は2枚も3枚もうわてでしたね。(マッチアップの)#15富田は、高校時代セネガルからの留学生とのマッチアップで、インサイドばかりのでしたがそこからオールラウンドにつかないといけなくなりました。また、自分自身もオールラウンドプレーヤーにならないといけないということをあいつもわかっていますから、そういう意味でいいお手本がいたということですね。
(ガードの所は)できれば、もう1枚、2人(#4森本、#11吉田)を脅かす存在がでてこないといけません。今日、簡単にレイアップに行かれたり、コントロールを失う場面もありましたからね。
(トーナメントに向けて)ベースは今日のバスケットですね。対大西がポイントの1つです。」

筑波大・#4森本正選手(4年)
「今日の試合は“試し”的な部分が多いので、勝ち負けといった結果にはあまりこだわっていません。今のチームは去年の瀬戸山さん(現・アイシン)や井上さん(現・黒田電機)たちがいてのチームでしたから、今年は1からチームをつくっていかなくてはいけません。なので練習内容も変わりましたし、走り込みもたっぷりとしています。
(途中離されましたが)去年はあのままズルズルといってしまう感じがありましたが、今年はシーズンインから吉田さん(HC)から“第4ピリオドで勝負できるように” ということを言われていました。この試合の前のミーティングでも言われました。それがみんなの気持ちの中にちゃんとあって、最後まで頑張れたのだと思います。
(今シーズンは)まずはトーナメントですが、日体大も今日のようにはいかないでしょうし、もっとチームとして頑張らなくてはいけません。今年は1部復帰という目標がありますから。自分は(入学してからの)3年間1部でやらせてもらって、1部と2部の差はよくわかっています。なので来年下級生たちに1部でやらせてあげたいという気持ちもありますし、やっぱり我々4年生が「絶対上がる」という強い気持ちを持ってやらないといけないと思います。なによりチームとして1つになって戦うことが大切です。」

筑波大・#15富田卓弥選手(1年)
「初の公式戦だったので緊張しました。大東との練習試合でもスタートでやらせてもらいましたが、それもあって緊張しました。でも自分はスタートの方がいいんで。後から出る方がプレッシャーじゃないですか。
(日体大#4大西とのマッチアップは)すごかったです…(苦笑)。(自分と#14木村の)2人センターが5ファールで、それでも止められないんですからね。でも最後は#7小松さんが止めてくれましたけど。これから経験を積んでいかないといけないですね。
(大学のバスケはどうですか?)パワーはずっと課題なんですよ。それからチームではパッシングできるように。自分はパスして走るなど足を使ってこそだと思うので、ゴールに切れる動きをできるようにしたいし、走り込みも頑張っていきます。
試合では自由な感じですよね。高校よりセットの時が少なく感じるし、練習でも同じ。高校では言われたことをやる感じでしたが、大学では自主練など自分から頑張らないとうまくなれないので、自分で考えて頑張ります。」

<第40回筑波大・日本体育大定期戦 女子>
4月29日(祝) 会場:代々木第2体育館


             
81
18
1st
12
61
筑波大
24
2nd
21
日本体育大
21
3rd
11
18
4th
17
 

堅守と確かな1on1の筑波大が快勝

スターティングメンバー
筑波大:#4加藤、#7内田、#8近藤、#11櫻田、#17鈴木
日体大:#4野田、#5松尾、#9細川、#13石川、#15市野

 1Q、筑波大はオフェンスでミスが出て、開始2分0-4で早々にタイムアウトを取る。#8近藤の1on1が決まると落ち着き、#11櫻田の速攻での3ポイントシュートで6-7と逆転する。日体大は#15市野がインサイドで加点するが、フリースローの確率が悪く、筑波大#17鈴木のゴール下で12-18とリードを許す。

  2Q、#8近藤がシュート、アシストとうまく起点になる。ルーキーの#19有明ものびのびとプレイし、バスケットカウントを決めて残り8分16-26と2桁差をつける。だがこの後運びでスティールされ失点、さらにそのスローインで5秒オーバーと突き放せない。ここでディフェンスに集中して日体大を24秒ぎりぎりまで追い込み、#17鈴木のシュートでじりじりと差を広げる。日体大は#14胡が残り1分を切ってから続けてロングシュートをきめ33-42と一桁に戻して折り返す。

  3Q、日体大#15市野が決めるが筑波大も#4加藤、#11櫻田が持ち味を

筑波大#8近藤
発揮し得点がつまらない。この後日体大はインサイドにボールが入らずなかなかシュートまで持っていけない のに対し、筑波大は#7内田の3ポイントシュートで15点差、#4加藤のフリースローで20点差と差を広げていく。4Q、日体大は巻き返したいが、3Q間際の#5松尾のファールアウトもあり、流れを変えられなかった。
(北村美夏)

日体大#4野田
筑波大#19有明
日体大#15市野

筑波大 内山治樹監督
「今年のうちのスローガンは“チームワークとチャレンジとハードワーク”です。去年(リーグ・インカレ2冠)は去年、今年は今年なので特にプレッシャーはありません。
(選抜大会の決勝では鹿屋体大に敗れましたが)あれは全然うちのバスケットができなかった結果です。去年に比べると田渕(現・デンソー)というスーパーガードがいなくなって、そこのところで詰まってしまいました。他の4人が田渕がいた時と同じような気持ちでプレーしていた点もあります。なので選抜後には内田(#7・4年)・有明(#19・1年)ともよく話しました。期待していた2年の児玉が怪我で出られないので1年の有明を使っていますが、よくやってくれています。しかし彼女はもっとできる選手だと思っています。
(今年のチームは)去年の田渕のようなスーパープレーヤーはいませんが、その分選手1人1人が自分の責任をしっかりと感じてやってくれています。そういう意味でこのチームはもっともっと伸びしろがあると思っています。今年はスタッフが変わったり、自分も監督として以外のことでとても忙しくなってしまったのですが、みんなでしっかりとやるべきことをやっていけるよう頑張ります。」

筑波大・#4加藤めぐみ選手(4年)
「(先週末に行なわれた)選抜大会の決勝(vs鹿屋体大)では全く自分たちのバスケットができなかったので、試合後の反省をもとにこの3日間集中した練習をしました。今日のゲームではディフェンスとリバウンドをしっかりとやるようにしました。元々うちのチームはディフェンスのチームで、ディフェンスをしっかりやってそこからゲームを作っていく形なのに、選抜の決勝ではそれができていなかったのです。
(これで今シーズン早くも4試合目ですが)去年は選抜にも出られず、日筑も中止と、トーナメントまでに試合ができなかったのですが、今シーズンは試合の経験ができてよかったです。選抜の敗戦もその中で実際に経験してわかることがあったので、経験として良かった面もあります。
(昨シーズンは好成績を残しての今シーズンのキャプテンというのは)特にプレッシャーとかはないです。みんなが意識を持ってやってくれていますから、その中でキャプテンとしてチームの苦しい時に引っ張っていけるようになりたいと思っています。去年のチームは卒業した4年生の先輩方がつくってこられたものなので、今年は今年のメンバーで新たな気持ちでチームを作っていきます。基本的な部分は変わりはないのですが、去年と同じことをしていても相手にやられてしまうので、その辺で新しいチームの新しいものにも取り組んでいきたいです。
(日筑について)日体大は相手チームとして特に意識しているところで、この日筑でもずっと負けてきているので、今日の勝ちはうれしいです。しかし向こうは怪我人がいたりして、うちは万全だったりと条件が違いますし、これからもっとやってくると思うので、うちも負けないようにしていきたいです。」

筑波大・##11櫻田佳恵選手(3年)
「去年は日筑が中止になってしまって残念な気持ちもありましたし、日体大とやるのはいつも特別な気持ちがあるので、そういう意味で今日は自分の持てる力が出せたように思います。(最優秀選手賞は)今日はシュートもよく決められましたが、ディフェンスもしっかりとやっていけたと思います。賞がいただけるとは全く思っていなかったのですが、自分のプレーを見てくれていた人がいることがとてもうれしいです。(新チームになって気持ちの面では変わったか)
田渕さんがいないことはとても大きいのですが、自分がその穴を埋めるとかはできないので、自分ができることでチームに貢献していかなくてはという気持ちが強いです。」

<第40回筑波大・日本体育大定期戦 男子ジュニアバーシティ>
4月29日(祝) 会場:代々木第2体育館


TEAM
 



 
TEAM
筑波大
42
21
1st
17
44
日本体育大
21
2nd
27

日体大、笑顔で逃げ切る

スターティングメンバー
筑波大:#10森、#13渡邉、#16伊藤、#18牧、#21藤原
日体大:#4竹内、#5池松、#6北村、#13高橋、#17粉川

 前半、筑波大#13渡邉・#10森のバスケットカウントでスタートする。さらにリバウンドシュート・3ポイントシュートも決まり、残り6分30秒15-5とする。だが日体大も#5池松・#6北村と続けて3ポイントシュートを決め応戦する。この後日体大はファールがかさむが、筑波大のこのフリースローを決め切れない。日体大に残り1分から3連続得点を許し、21-17と追い上げられる。

  後半、日体大は#13高橋が果敢にカットインを仕掛ける。さらに#5池松のスティールからの速攻でフリースローをもらい逆転する。だが筑波大も#13渡邉のバスケットカウント、速攻と譲らない。残り1分40秒、ターンオーバーから#10森が速攻を決め、40-40と振り出しに戻す。この後日体大がチームファールによるフリースローを1投決めるが、どちらもチャージングを取られるなどわからないまま残り1分を切る。すると日体大#5池松がパスカット、#6北村へつな

日体大#13高橋の速攻
げ3点リードとする。筑波大はファールゲームのフリースローをさらに1投決められ後、すぐ速攻を決め、さらにシュートブロックから残り8秒コーナーからの3ポイントシュートにかけるが外れ、日体大が2点差で逃げ切った。
(北村美夏)

筑波大#10森
日体大#9箱石
筑波大#4片野


『僕らの4年間』 日体大・#5池松健彦選手

 わずか1ゴール差で勝利を掴んだ日体大の選手達は、ブザーがなった瞬間ガッツポーズに満面に笑みでベンチに一目散に駆け戻ってきた。
「もう最高ですね。4年生が一緒にプレーできて、チーム一丸で勝てたのでほんと嬉しいです」
と5番をつけた池松は言う。

 「ジュニアバーシティには3年前まで2軍A班・B班が代表として出ていたのですが、2年前から“4年生は教育実習があ
ってこれが前期最後の試合になるから”ということで4年生が出ることになりました。でも一昨年はそれで負けてしまって、去年は中止だったので、今年負けたら4年を出すというのがなくなって2軍で行こうという話しもあったので負けたくなかったんです。やっぱり4年が出るということでチームに対しての責任を1人1人が持って臨みました。ルーズボールを頑張って追うとかそういうところを後輩は見ているので、負けないぞって気持ちでやりました。実際皆いい形で飛び込めてよかったですね(写真上)。これで来年も4年生が出られそうですし、肩の荷が下りた(笑)気持ちですね」

4年間の集大成として、4年生が一丸となって戦った試合
 だが、前半はうまくオフェンスのリズムをつかめずビハインドを負っていた。
「最初“ヤバイ”って展開でしたが、あきらめずに頑張りました。自分達のプライドがあるので。やっぱり筑波ってスポーツ界でトップレベルですから、負けたくないという気持ちがあって、それは1軍・2軍変わらない、プライドで戦った試合だと自分達は感じています」
  ベンチの明るさもコートの5人を後押しした。1軍くらい、もしかしたら1軍以上に雰囲気の良いベンチだった。
「ほんと4年仲良いんですよ。1年の時はああいうの(今の1年生を指して)もやりましたし、つらいことも、楽しいことも分け合って、励まし合ってきた仲間なので、言い過ぎかも知れませんが今日は4年間の集大成として、4年生が一丸となって戦った試合でした」
  部員が多く、なかなかスポットライトをあびる機会がない中で4年間頑張ってきたメンバーの“晴れ舞台”だったのだ。
「自分は国体などの機会はあったのですが、やっぱり大学生ですから大学界でやりたい気持ちはありました。だから今日、こういうバスケの聖地の代々木第2で、こんな観衆の中でバスケットができて嬉しいです。まぁ、1軍で活躍する事が1番素晴らしいのかもしれませんが、スポーツのトッププレイヤーってほんの一握りですよね。でも同時にスポーツは楽しむものでもある。それを今日全員でできたことが嬉しいですね」

4年で成長できたかな…って言ってもまだまだなんですけど(笑)
 自分のことだけでなく仲間のこと、環境、スポーツのこと…色々なことに自然に話が及ぶ。
「深くなりましたね(笑)。大学での厳しさを実感しました。自分なんて田舎から東京にでてきたので人生変わりましたね。考え方1つすら変わりました。知らなかったことも、厳しさも知りました。4年で成長できたかな…って言ってもまだまだなんですけど(笑)。大学って地方の人間が多いんですが、地方のやつは並大抵の気持ちで来てないんですよ。今日のジュニアバーシティのスタートも3人は県外から来ていて。高校時代はそこで活躍していたのに、大学で出る機会がなかなかなくてクサる人間もいます。でも負けないって気持ちでやってきて、ここまで来て、素晴らしいチームメートに恵まれました。今日、見ている人にとってはただの2軍戦かもしれないけれど、僕らにとっては4年間をかけた試合でした」
  だからこそ、試合終了時のあの笑顔が出た。
「今日は素が出ましたね…(笑)」
 最後に、池松らの勝利によって来年この舞台に立てるだろう後輩へのメッセージをもらった。
「いいプレーをしようとか思うんじゃなくて、本当に自分たちがやってきたこと、最高学年のプライドを出せるように頑張ってほしいです。そうしたら必ずついてくるものがあると思うので。まぁ自分達がお手本になれたかはわかりませんが…」
 池松は教職はとっており、この後教育実習、採用試験が待っているという。表舞台にはあまり出られなかったかもしれない。だが、こういう選手が支えてきたから、日体大の強さがあるのだろう。
(北村美夏)


<第40回筑波大・日本体育大定期戦 女子ジュニアバーシティ>
4月29日(祝) 会場:代々木第2体育館


             
筑波大
25
18
1st
23
51
日本体育大
7
2nd
28
 

日体大、好守からの速攻で快勝

スターティングメンバー
日体大:#4牧野、#10豊田、#11大仁田、#12高橋、#13斉藤
筑波大:#4松下、#5今西、#13高橋、#16志水、#19佐藤

 1軍チームの声援の中、メンバーチェンジを多用し多くの選手がはつらつとにプレーした。

  前半、まず日体大が#10豊田の合わせのゴール下で先行するが、筑波大も#5今西の得点で8-8とついていく。その後日体大はスティールやリバウンドから#4牧野らの速攻につなげリードを広げるが、残り30秒筑波大#18熊谷の3ポイントシュートが決まり23-18とついていく。

  後半、日体大がスティールからの速攻を続けて決め、残り7分40秒29-18で筑波大のタイムアウトとなる。筑波大#5今西の3ポイントシュートが決まると落ち着くが、ファールがかさむ。そして日体大#4牧野に3ポイントシュートを、#11大仁田に速攻を決められ、残り4分42-21とダブルスコアになる。日体大は最後までそのリズムをキープし、51-25で快勝した。

笑顔でディフェンスに戻る
日体大#4牧野

筑波大#16志水
日体大#11大仁田
筑波大#5今西

<取材・文 渡辺美香、北村美夏>