<第45回関東大学バスケットボール新人戦>

第45回関東大学バスケットボール新人戦は18日、代々木第2体育館で準決勝、5-8位決定戦を行なった(全ての結果は→関東学連公式サイト)。
この結果、決勝は青学-法政、3位決定戦は専修-東海となった。5・6位決定戦は日大-早稲田、7・8位決定戦は明治-筑波。


青学大#8竹松のオフェンス
リバウンドがきいた

<第45回関東大学バスケットボール新人戦>
6月18日(土) 会場:代々木第2体育館

TEAM
 



 
TEAM
 
63
17
1st
20
69
 
専修大
8
2nd
25
青学大
 
19
3rd
8
 
19
4th
16

スターティングメンバー

専修大:#4横村、#6浅野、#8飯田、#9喜多川、#14堤
青学大:#4広瀬、#5荒尾、#7熊谷、#8竹松、#9梅田


専修大#13鈴木
明るいムードメーカー

青学大#5荒尾
速攻、リバウンドと活躍s

青学大#7熊谷
ゴールへの執念が光る

筑波大#15増川
積極的にシュート打つ

残り1分50秒、専修大#9喜多川がフリーで走っていたが
その前のルーズボールで専修大#14堤のファールに

残り1分4点差の場面では、スローインが青学ボールから
専修ボールに直されまだわからなくなる

『ここで満足したくないし、満足してもらいたくない』専修大

 「選手は頑張りましたよ」と中原雄監督は言うが、満足はしていない。「でも経験と向かって行く気持ちが少ないですね」

 「今大会は、技術より精神的にどれだけできるかを見ているところなんです。リングに向かえるか、球を持たせないディフェンスをどれだけできるかとか。あの3・4Qのプレーを最初からやれないのが、弱さなんです」

 結果ではなく、本当に強くなっているかどうかを見極める。「毎年これは夏、リーグに向けてっていう大会」だからだ。「もちろんリーグに絡めそうになってきたプレーヤーもいますが、1・2人ではダメ。誰を使っても違和感のないチームじゃないと」と目標は高い。

 練習を始めた時は、「時間がもったいないからやめるか?」と言ったこともあったそうだ。「毎年そうなんですよ。そこからはあがってきています。 大会前に向かえるように

#6浅野
なれたのですが、大会では出せない。いざ試合になると相手があるものだから、“相手は身長が低い、勝てる”となってしまう」

  そうした”精神的な向かって行くところの弱さ”がこの1・2年生の課題だという。
「もうね、精神的な事がどうとか言っている時点で弱いんですよ。普通試合前に言うことは作戦、技術的なことですからね」
 もちろん収穫もある。
「まだ発展途上の子達で、何人かは芽が見えてきている。例えばポイントガードだって生粋ではないことを考えると、大会を通してよくなっているし使える目処もついていきました。これは財産ですよね」

  でも、と続ける。大逆転勝利を果たした昨日のミーティングでも、
「“今の2年生は1年の時のこの大会で負けている。今日落としていたら、今後下に頼るしかないよ”と言いました。この代が上にあがっていくんですから、もしかしたら出られなくなるかもよって。ここ(コート)に来たら皆同じ条件ですからね。いいやつが出る。それが自分の、周りのスタッフの考え方ですから。ここで負けていたら練習の競り合いでも

専修大#9喜多川

専修大#14堤
勝てなくなる」だから、「明日は今日以上に大切です」。「大会で負けるのは1つでいい。今日も落としたけれど20点追いつける力、昨日なら追いついて引っくり返す力がある。なんでそれを出さないかと言ったら入り方。で、そこがいいわるいじゃなく、弱いんです。相手にやられたからやらなきゃじゃなくて自分からやらないといけない」



ガード陣に丁寧に指示を出す

  それは、“自分で考えられる選手になってほしい”と言っていたトーナメントの時の言葉と重なる。

  中原監督は、選手に対して強い希望を持っている。
「特に高校時代全国を経験している子が少ない。その中でベスト4に残れたということは、最初に連れて来た時より力はついている。でもそこで満足したくないし、彼らにも満足してもらいたくない。無限じゃないですか、うまくなるのは」

「でも気持ちってスポーツ選手にとって1番難しいんですよね。どれだけコンスタントに忠実にできるか。それを今覚えていっています。
気持ちが出ないと気持ちが落ちた時に技術も出ないから、今手を変え品を変えやっていますよ」

 その中でこうして最終日まで試合ができるのは彼らにとって大きい。
「昨日みたいに勝てた経験もある。でもそれだけじゃダメだって思ったでしょう。今日は悔しかったはずですよ。逆転できましたから。それも経験。色んな経験を積まないとならない。
去年の4年生なんかは1年生の時から主力で使っていたから、2年になったら優勝しなきゃという気持ちがありました。今年はさらから始めているから、いつもとはまた違います。負けたくない気持ちがどれだけ大きいかですね」
 力を持っていることは垣間見えた。それが溢れ出るようなチームに成長してほしい。

<取材・文 北村美夏>

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