中国戦から 2004.5.23

大会2日目
日本
世界ランク19位
<1勝1敗>
25-27
25-22
22-25
25
-22
16-18
中国
世界ランク17位
<2勝>
2-3

サーブの選択
 序盤から激しい競り合いになったこの試合、日本はサーブで攻めていった。ミスを恐れない体重を乗せたサーブは中国を揺さぶっていたが・・・

最終第5セットの終盤、12-13。日本は中国12番シン・リョウのスパイクミスで同点に追いつく。
13-13。これからと言うところ、日本選手はサーブを安全に、ちゃんと入れていった。日本の前衛は山村、山本と決して低くない。ブロック・レシーブで勝負、山本で決めに行くという思惑。

14点目。中国のAクイックが決まる。日本も山本でデュースに持ち込むが、日本のサーブが易しいため、中国のサーブレシーブはきっちりとセッターへ。クイックで簡単に点を取られ、再びマッチポイント。そこを日本は山本で切り返す。
一進一退が続き16-17。またも中国のマッチポイント。切迫した場面で司令塔宇佐美、日本の頼りどころはどうしてもエース山本となる。中国もそれを認識していて3枚ブロックでマークされる。
山本は2本連続でクロス方向に打っていたこともあり、「ストレートかなと思っていたら(スパイクコースを)締められていて」
高いブロックに山本のスパイクは打球の勢いそのままに真下へ落とされた。
日本はサーブで攻めないという選択をした分、ブロック・レシーブでラリーに持ち込まなければならなかった。


連続ミスの怖さ
日本は第5セット、8-5とリードしてコートチェンジを迎える。コートサイドが変わり、不運な判定もあったが、そこから中国に与えた4連続ポイントが痛かった。
ここからムードは少しずつ中国へ傾いていく。日本選手がどうこう、というよりはこれで中国を乗せてしまった。

競った試合ほど、競り合いに持ち込もうとするほど連続ミスは重くのしかかってくる。この先に残った強豪と対戦するにも連続ミスを出さないこと、きっちりとサイドアウトを取っていくことが重要となってくる。


S-move編集部 田中美穂
  東京都出身 21歳。日本大学4年。小中高時代はバレーボール選手として青春を過ごす。 培った大きな声は時に編集部内で鬱陶しがられることがある。 感動を与えてくれる、人・競技・ドラマすべてに感謝の気持ちを込めて書いていきます。

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