プレーは気から 2004.5.29

今日の時点で予選1位通過を決めたフランス。
世界ランク4位の彼らも、実は92年のバルセロナ五輪以来、3大会ぶりの出場となる。
フランスは02年の世界選手権で3位、昨年のヨーロッパ選手権で2位とここ数年で急に台頭してきたチームだ。
                       
「(ここまでの過程では)チームの精神・気持ちを変えねばならないと思いました。選手の心構えをどう変えるかという努力をしました」
「我々は個々の力では世界のトップには敵いませんが、チームがまとまった場合には高いクオリティを発揮します。個々でなくチームのスピリットですね。それを発揮するために練習から高い志と強い気持ちを持たせるようにしています」
1位が決まり、コートフロアの出口で選手にたっぷりと水をかけられたブラン監督はにこやかに話した。


「私のやり方というのが、技術と環境を整えてポジションごとにいい選手を作るということだったんです。それがチーム力のアップにつながっていくと思っておりましたので。優しいから弱いというようなことも言われましたけれど、まず技術ということでやってきました。いつも5セット目を取れないということで言われる精神的なものについては否定できないと思います」(田中監督)


フルセットでことごとく競り負ける。そのことで精神論に非難の声が上がる一方、田中監督の目指してきたものは間違ってはいないのではないか。

日本選手の技術は向上した。重くて力強いサーブ、大砲だけではなくて細かなコンビを大事にする。サーブレシーブも今大会ほとんどセッターに返っている。


それでも5セット目、競っていると、劣勢に立たされるとやはり要所で連続ミスが出てしまった。今日もフルセットまで競って負けてしまった。お見合いなどの初歩的なミスも出た。

今後の日本には、自分のプレーをコンスタントに発揮することが求められる。

 


S-move編集部 田中美穂
  東京都出身 21歳。日本大学4年。小中高時代はバレーボール選手として青春を過ごす。 培った大きな声は時に編集部内で鬱陶しがられることがある。 感動を与えてくれる、人・競技・ドラマすべてに感謝の気持ちを込めて書いていきます。

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