<男子日本代表第9次強化合宿>

7月17日、国立スポーツ科学センターで、男子日本代表第9次強化合宿が行われた。4日目のこの日は、午前はシューティングで調整し、午後U-24との練習試合を行った。
第9次合宿は18日まで行われる。

参加選手(12名):網野、五十嵐、伊藤、大宮、柏木、柏倉、桜井、竹内公、仲村、古田、渡邊、竹内公(午後〜)
全メンバーはこちら

7/17(土)
午前中は、アップの後は2人組シューティングとフリースローシューティングを行い、調整にとどめた。全体練習は1時間ほどだったが、その1時間前から西塔のみ個人練習として様々なドリブル、シューティングを加賀谷コーチ、東野コーチと行っていた。

写真:フリースローシューティング。 午前は調整

<今日の練習メニュー(午前)>
10:00

アップ

10:20

2人組シューティング

10:55 終了





<強化試合 男子A代表vsU-24代表>
7月16日(土) 会場:国立スポーツ科学センター

TEAM
 



 
TEAM
100
28
1st
24
73

 
A代表
26
2nd
18
U-24代表
23
3rd
16
 
23
4th
15
 
   
24
EX
13
   
17
EX
13

スターティングメンバー
A代表:五十嵐、網野、仲村、古田、竹内公
U-24代表:中川、瀬戸山、佐藤、大西、大宮  

  第1クォーター、A代表は五十嵐がトップからスピードで持ち込みそのままレイアップで先制点を決める。だがその後すぐU・瀬戸山に3ポイントシュートを決め返され、良いプレーと良くないプレーが交互に出る。五十嵐が速攻の先頭に立ち、Uのミスを得点につなげ残り7分13-6とするが、U・佐藤のロングシュートのリバウンドをU・大西に拾われ、再びU・佐藤に3ポイントシュートを放たれ決められるとタイムアウト。ジェリコHCより、「何回ノーマークでシュートを打たれているのか。U-24に胸を貸すだけではなく、自分達のためでもある練習だと言ったでしょう。これがイングランド相手なら50点差で負けるよ」と厳しい言葉が飛ぶ。
するとその後は、U・中川、U・佐藤のパワープレイにもファールになるくらいプレッシャーをかけ、リバウンドを速攻につなげて残り5分19-9とする。だが、仲村のシュートのリバウンドをU・加々美に取られ、それをU・瀬戸山のバスケットカウントにつなげられると再び後手にまわる。U・大西の1on1、U・中川の3ポイントシュートと得意なプレーを出させてしまい、残り4分21-17と一気に追い上げられる。ここでガードに柏木を入れて流れを変えようとするが、ファールやトラベリングと空回りしてしまい、フリースローでさらに加点される。だがここで入った伊藤がいきなりU・菅谷からバスケットカウントを奪うなどゴール下で優位に立ち、残り1分28-22とする。だがタイムアウト明けUチームが3-2ゾーンディフェンスを仕掛けてくると手こずり、このクォーターわずかに4点リードで終える。

 第2クォーターも伊藤のパスミスで始まり、その後もU・佐藤にラインを割るもパスカットされるなど思い通りに展開できず、そこからU・大宮のバスケットカウントを許す。ベンチの声も対照的で、誰もコールせず24秒オーバータイムを取られてしまう。だがさらに桜井が積極的に1on1を仕掛けていき、自らリバウンドに飛び込んでいってフリースローを得るなどつなぎ、残り6分39-30とじりじりと差を開く。また古田がターンやドリブルの突き出しなどで上手くU・佐藤からファールを取り、フリースローで加点しながらUの基点である佐藤の集中力も奪うクレバーな働きをする。その後もリバウンドからセカンドチャンスを生かし、Uの得点を止めて残り3分30秒46-30まで差を開く。Uは中川・石崎にガードを代えてくるが、そこからポストへのパスを読んでカットし仕事をさせない。引き続きフィールドゴールを許さず、桜井がU・大西・加々美にフリースローを与えてしまうもすぐにスローインして速攻につなげる。残り1分をきってU・大西に再びフリースローを与え52-40とされるが、その後は1本ずつ決めて54-42で折り返す。

 第3クォーター立ち上がりは、スタートガードに起用された柏倉がボールにからんでいく。だが仲村がいい形を作るもシュートを決めきれず、網野もフリーの3ポイントシュートを外してしまうなど突き放せない。リバウンドからの速攻でU・佐藤の3ポイントシュートを許し、58-49と1桁差になる。だがUの速攻にも戻りを速くして我慢し、さらに伊藤がリバウンドをもぎ取り、攻撃のチャンスを広げて残り4分67-49まで押し戻す。さらに仲村の連続3ポイントシュートで残り2分75-52とついに20点差をつける。だが、フリーでパスを受けた竹内譲の両手ダンクをU・菅谷にブロックされ、さらに終了ブザーと同時にU・蒲谷に3ポイントシュートを沈められ後味は良くなく第4クォーターへ。

 第4クォーターはやはりその流れが続いてしまい、入ったばかりのU・大屋のシュート、U・蒲谷の力強い1on1を許し残り8分20秒79-67と詰められる。その後は互いにバックコートから激しいディフェンスを見せ、網野がリバウンドでフリースローを得て1投決めた以外はフィールドゴールが決まらない展開となる。その均衡を破ったのはAチーム。竹内公のリバウンドから組み立て直し、最後にフリーになった五十嵐が3ポイントシュートを決め残り6分20秒83-67とする。両チームとも楽にシュートを打たせまいとするが、速攻でコーナーでフリーになったU・加々美の3ポイントシュートにチェックにいった柏木がファールを取られてしまい、3つのフリースローを与える。だがこのうち2投落としてくれ、84-70で残り5分。伊藤のフリースローは2投目が外れるもそのリバウンドシュートが決まり、さらに五十嵐がうまく体をひねって速攻のレイアップを決め、残り4分40秒で89-70としてUチームにこのクォーター2回目のタイムアウトを取らせる。その後U・中川に3ポイントシュートを許すが、そのスローインをすぐ行って柏木のレイアップにつなげ勢いを渡さない。さらにAは何度も24秒ぎりぎりまで追い込まれるが、そのリバウンドを取って攻め直したり、最後にねじ込むなどして底力を見せる。残り30秒で伊藤が決め100点にのせて、100-73で終えた。

 時間が残っていたので行った10分ゲームは、Uチームは1-3-1ゾーンディフェンスで来るが、網野が3ポイントシュートを決め対応する。U・蒲谷に決め返されるが、今度は0度から再び網野が決め返す。するとさらにU・蒲谷が決め、3ポイントシュートの競演になる。さらに西塔が決め、今度のU・蒲谷はバスケットカウントで互いに3点ずつ加点し残り7分で9-9。この後Uはマンツーマンに戻すが、網野にディフェンスが寄るとフリーの伊藤が合わせて決め、また竹内公がリバウンドシュートと動じない。残り6分からU・菅谷が入り再び1-3-1ゾーンに戻してくると、Aも、ディフェンスリバウンドを取ったU・石崎が“1本”とジェスチャーをする間に五十嵐がボールに手を出して奪い、得たフリースローを決めた後から3-2ゾーンを展開。残り3分16-13と離せないが、竹内譲のリバウンドから得点を重ね20-13とする。さらに残り1分を切ってからUのミスを速攻につなげ結局24-13とする。

 最後の10分間は、逆にUに24秒ぎりぎりまでシュートさせず、シュートミスやターンオーバーをすかさず速攻につなげ残り7分40秒29-15とする。U・大屋に3ポイントシュートを決められると、ディフェンスを3-2ゾーンにかえて、アウトサイドでパスしか出来ないようにさせる。そこから仲村のワンマン速攻などにつなげ、残り5分33-18とじりじりと差を開く。Uを大宮らの単発シュートにとどめ、柏倉の3ポイントシュートで残り2分30秒40-20とダブルスコアまで引き離す。さらに速攻で竹内譲がダンクに行ってファールを得、Uにタイムアウトを余儀なくさせる。この後フリースローの得点にとどまり、残り50秒からU・加々美・佐藤の速攻を許すもそれまでのリードが生き、41-26で終えた。

序盤、ジェリコHCからげきが飛ぶ
スピーディな展開を作った五十嵐
エンドから積極的に当たる(写真は桜井)

<取材・文 北村美夏>
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