<デフ男子日本代表インタビュー>
6月12〜14日、来年1月のデフリンピックに向けて、東京で第2次強化合宿を行ったデフ(聴覚障害)男子日本代表。音のない中でどうやってバスケットをするの?―“心”があれば出来るんです。まだまだ発展途上、でも底抜けに前向きな代表の面々の声を聞いて下さい。
〈終〉『熱血おとうさん。』

林 彩根
ヘッドコーチ

時に優しく、時に厳しく。父親のようにチームを支えるのが林監督だ。自身は健常者で、手話はろうバスケに関わりながら並行して勉強したという。今でも選手に「ちょっと違うよ」と直されることもあるが、間違いをこれっぽっちもおそれずどんどんコミュニケーションを取っていく。

「手話はちょっと違うけど言いたいことはわかる―」選手にそう言わせてしまう林監督はまさに適役だ。
ちなみに話す時は「ほな」「おおきにぃ」とコテコテの関西弁。その明るさもチームにとって重要なアクセントとなっている。

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〈7〉『伝えるひと。』坂本 知加良 (アシスタントコーチ)

バスケットの経験者で、父はろう者、母は手話通訳士という環境で育った。さらに林ヘッドコーチが目指す北海道の佐藤コーチの弟子といい、「一緒なら安心」(林HC)と信頼も厚い。
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〈6〉『心優しき司令塔。』 須田 将広 (166cm/SG)

誰か指示やフォーメーションのわからない仲間がいたらすかさず教えに行く。手話を使って話している時そこに健常者がいれば、こちらが頼まなくても自分から同時通訳をしてくれる。「以前は障害に甘えているところがあった」とは思えないほどのしっかり者だ。
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〈5〉デフ×ストリート=SNOWMAN。』雪森 文晃(186cm/PF)

柔らかいステップやシュートタッチにセンスがあふれている。ハンドリングのよさも代表チームでは群を抜くが、「ストリートでは1番ヘタ」だと謙遜する。だが彼が“魅せる”プレイヤーであることは間違いない。
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〈4〉『トップ・スピード・トランスポーター』 中山 明人(163cm/G)

前へ前へとボールが進む。代表で一番のスピードを持つガードの中山は、試合中も練習中も変わらず積極的。コーチに何度も質問し、キャッチボイスも大きく出す。
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〈3〉 『シューターの称号は譲れない。』 手塚 清貴 (175cm/F)

地域のクラブで教わった3ポイントシュートに「磨きをかけました」。練習ではスクリーンをうまく使い、ディフェンスを振り切って一心に3ポイントを狙う表情はピュア・シューターそのものだ。
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〈2〉『会長で代表で社会人。』 日比野 隆(175cm/F)

代表チーム最年長の日比野は、デフバスケ協会設立の立役者。それでも「自分は若いので会長って言ってもなかなか信じてもらえないことがあります」。仕事も入れたら3足のわらじをはくが、それでも笑顔が絶えないのはデフバスケの成長ぶりを1から感じているからだ。
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〈1〉『素直なインサイド。』辻 朋大(190cm/PF)

聞くときも話すときも身を乗り出して真剣そのもの。かと思えば、ミーティングで“もっと指示や応援を見るようにしよう”と言い合った直後、日常会話でよそ見をしていて“お前普段から見るようにしろ!(笑)”と坂本ACに突っ込まれるチームの“愛されキャラ”。しかし一度コートに立てば、長身を生かしたインサイドプレイが得意なフィニッシャーでもある。
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<取材・文 北村美夏>

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